おきなまさひとのblog

親と子が共に育ち合う。そんな出来事だらけなまちをつくる。

好きな話

2012年10月02日 09時05分43秒 | natulog
あるところに、辺ぴな村があった。
あまりに辺ぴな場所なので、村には水がなかった。

そこで村の長老たちは、村に水を運んでくれる人を募集した。
契約を勝ち取ったのは、ビルとエドという二人の男だ。
二人採用した理由は、価格競争をさせて、少しでも運搬量を安くするためだ。

エドは契約書を交わすなり、いきなりバケツを2個買って来て、外れの湖からせっせと水を運び始めた。

朝から晩まで一生懸命働くエドには、すぐにお金が舞いこんで来た。
つらい仕事だったが、お金が入ってくることがうれしかった。
そしてさらに幸運が重なった。
ライバルのビルがいなくなったのだ。
競争相手がいなくなり、水の代金を独り占めできたエドはホクホク顔だった。
半年後、いきなりビルが大勢の人を連れて戻ってきた。

ビルはその間、投資家を募り、資金を調達し、優秀な男を社長に雇い、会社を興していたのだ。

ビルに雇われた社長はすぐに作業に取り掛かった。
半年後、ビルの会社は村と湖を結ぶパイプラインを完成させた。
そしてビルは、開通の式典上でこう述べた。

「私の供給する水はきれいで、一週間に7日間いつでも使えて、料金は今の4分の1です」と。

事実、エドが運んでくる水は砂が混じっていることが多かった。
エドは、土日は仕事をしなかった。

そしてエドの水は、ライバルがいなかったので高価だった。
あわてたエドは、すぐに料金を同じにして対抗した。

その頃エドは人を雇うようになっていたが、組合が賃上げと福利厚生の充実を要求し、さらに運ぶバケツを二つから一つにしてほしいと労働条件の改善まで求められていた。

一方ビルは、世界中のへんぴな村を訪れ、自分が考え出した高速、多量、安価、高品質の水の供給システムを売って歩いた。

ビルの水の値段は安かったが、世界中の何百万人の人が使用したので、働かなくても銀行口座にお金が入り続けた。

ビルはそれからずっと幸せに暮らし、エドのほうはずっと必死に働き続け、お金に苦労する生活を続けましたとさ。

おしまい。
あなたは、ビル?それともエド?

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2 Comments

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Unknown (きよ)
2012-10-02 09:56:13
わたしは、エド。
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Re:Unknown (old_masa)
2012-10-06 04:45:44
ぼU+2022くU+2022も(笑)
返信する

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