俺、隠岐に立つ

11年間の島暮らしを終え、ワイン農家を目指して岡山へ。
グッドライフを探す旅と美味しいものを綴ります。

ナンヨウカイワリ

2017-09-28 | 魚食

前回に引き続き、またアジの仲間が顔を出してくれました。

こちらはナンヨウカイワリという魚。

カイワリはこちら

ひれの美しい青と、身の黄色い斑点に南洋を感じますね。

半身は刺身で食べたんですが、半身はピカタにしてみました。

もっと衣べっとりのほうがよかったのかな。

美味しいけれど・・・パンチがない。

 

ナンヨウカイワリらしさの出る美味しい食べ方ってなんだろう?

 

この日は2尾水揚げされた。

1尾は自分で食べるために買って、もう1尾は売り場に並べてたら

「見たことない魚だけど、挑戦してみるわ」と女性が買ってくれた。

見たことない魚はそれだけで非日常を演出してくれる。

 

食卓に季節とわくわくを運ぶ魚を食べましょう。

 

 

 

 


よく見るとメアジ

2017-09-18 | 魚食

先日定置網に仕入れに行くと、漁師さんたちが「この魚なんだ~?」と盛り上がっていた。

「アジとハマチのハーフじゃないか」

パッと見はアジだけど、黄色いラインがヤズ(ブリの幼魚)っぽい青物な感じ。

 

(はは~ん、さてはメアジだな?)

よく見せてもらうとやっぱり目が大きい。

即、「これ仕入れさせてもらってもいいですか?」と聞いてゲット。

1匹しかなかったので、自分で仕入れて自分で買っちゃう作戦です。

家に持ち帰ったところがこのような姿でございます。

 

確かに目が大きいですね。

目に特徴がある魚は他にも、眼張(メバル)や目鯛(メダイ)、金目鯛(キンメダイ)。

さらには海士ではイモカツオと呼ばれるマルソウダは高知では目近(メヂカ)と呼ばれるし、

北海道で目近といえば鮭(サケ)のことである。

 

捌いてみるとマアジよりも血合が大きく鮮やかな赤でこれはマルアジっぽい。

時期的なものか、脂も少ないかな。

ならば、半身はナメロウにしよう。

薬味と味噌と一緒に叩いて叩いて。

見た目はあれだけど、大好きな魚料理の一つ。

 

子供たちはこれを焼いてさんが焼きとする。

 

いつもと違う魚は楽しいな♪

 


プロトレックのバンド交換(PRW-1300ARJ)

2017-09-03 | 日記・エッセイ・コラム

海士に移住してくる前に購入したCASIOのプロトレック。

 

仕事はもちろん、釣りやカヤックなど海での活動に役立つことを期待して購入した。

コンパスや気圧計、温度計など多彩な機能やソーラー電池内臓で

半永久的に使えるということに魅力を感じたのと、

アドベンチャーレースワールドシリーズとのコラボモデルで

従来のプロトレックにはないデザインの良さが気に入っていた。

7年も海水にもまれてると使用感が漂います・・・

バンドがちぎれる寸前、これは致命的。

 

そこで、初めてバンド交換をしてみんとてするなり。

 

 

限定モデルゆえ、専用の交換用バンドは販売されていないことがわかった。

PRW-1300という一般的なモデルに使用できるバンドを見つけたが、

なんかかっこ悪い。

もったいないけど新しい時計探しちゃおうかな~♪と思いかけたとき、

PRW-1300YJという真っ黒にデザインされたモデル用の交換バンドを発見。

お値段¥3000ちょっと。こちらをポチッと購入した。

時計のバンド交換用工具が必要なのかなーと思い込んでいたけど

どうも必要なのはピンを押す先端の細い工具だけっぽいので

スマホのSIMカード交換に使うピンで代用することにした。

結果・・・

すごく簡単にできた!

ネイビーの本体にブラックのベルトだと変かなーと心配していたけど

違和感なし!

 

ベルト交換で綺麗になったし、愛着もより一層増しました。

 

昔から「一生モノ」という言葉に弱い私。

道具を修理したりしながら大切に使い続けるのって好きだ。

 

 

 


魚があると魚がないの違い

2017-09-01 | 魚食

 

8月は「夏涸れ」といって魚が獲れなくなる。

直売所で販売する魚が満足に集まらないので、この日は崎地区の大型定置網に仕入れに来た。

 

残念ながら、「大漁」ではないけれど少しだけでも魚を仕入れることができた。

石鯛、マルアジ、ウマヅラハギ、豆アジ。

直売所に帰ってくると、並べるそばから売れてあっという間に完売。

まだまだ魚が欲しい人を満足させることができない状態で悔しい。

 

 

一方、別の悔しさを感じる時もある。

何とか仕入れてきた魚を決して多くはないけれど販売しているとき、

売場を見て「何にもないね」と言われること。

いや、ちょっとよく見て、魚が並んでますよ。

でも、そのお客様から見たら欲しい魚が無ければ「何にもないね」。

 

魚があるのに、魚が無い。

 

たとえなじみが無くても、市場で評価されなくても、そこには漁師が海からとってきた魚がある。

前にも紹介したマルアジとマンパチ。

海士では小さい線がくっきりしている石鯛をマンパチと呼ぶ。

この魚もあまり人気が無い。

石鯛(マンパチ)、210gで189円。

マルアジ2尾580gで232円。

マンパチはお刺身に。

大きくなれば最高に美味しく、高級魚として喜ばれる石鯛との違いはいかに。

手間はかかるし、季節的なものか磯の香りが少しあるけどやはり美味しい。

脂のないマルアジはオーブン焼きで。

オリーブオイルでコクを足しつつ、今年作った大葉ペーストと醤油で味付け。

 食べようによっては、美味しい魚がある島。

ないものはない。

 

島で和食の料理人を育てるプロジェクト「寺子屋」の佐藤さんが

インタビューでとても素敵なことを言っていた。

 

「島には都会みたいにいろんな食材がいつもそろっているというわけじゃないけど、その日あるもので最高の料理をつくって、

人に『おいしい』と言ってもらうって幸せなことなんだ。これは生徒になる子たちにも経験させてあげたいこと」

 
 

 

こういう風に思える人が増えるといいな。