おかし記

下川おかしの日記

「みるでるつくる」北とぴあ演劇祭 ペガサスホールの照明

2017-06-10 01:30:18 | 北とぴあ演劇祭2017のつくる
 「みるでるつくる」がキャッチコピーの北とぴあ演劇祭は、毎年「舞台照明講座」を開催している。もう10年は続いている。
舞台技術の講座やワークショップは、劇場主催で行われることが多い(と私は感じている、統計はとっていない)私もはじめは「北とぴあ」の照明講座だと思って参加したら「演劇祭」の照明講座だった。「北とぴあ演劇祭」は「北とぴあがやる演劇祭」ではなく「北とぴあでやる演劇祭」なのだ。一字違いで大違いである。いろいろ大人の事情もあるので、私たちは「やらせていただいている」くらいの意気込みで堂々と尻込み、気高い気兼ねと思慮深い遠慮と青少年の礼儀正しさを持って事を運んでいる。
 いいこともある。やってもらえないから自分たちでやるのだ。「やってもらえない」というのは、決してひがんでいるのではない。お金が払えないから頼めないのだ。プロを安く使ってはいけない、ましてやタダ働きなど言語道断。
 アマチュア演劇にはアマチュア照明家。「みるでるつくる演劇祭」「つくるをつくる照明講座」「あなたも今日から照明家」

 とりあえず、ペガサスホールの基本照明


 
その解説、

基本の照明の作り方
フェーダー
1 上下2台ずつ4台で前から奥までステージ全体を明るくする。フロントっぽく
2 上下2台ずつ4台で奥からステージ全体を明るくする。バックっぽく。
3 1と同じところに青。暗くして舞台転換に使うこともできる。
4 2と同じところに青。
5,6,7,8 横からの明かり。
    ―ブッチやSSは、完全に真横ではなく、ちょっとだけ奥向きになるように仕込むのがポイント(岩城先生)




9,10,11,12 前からの明かり。4台がバラバラに使えるようにフェーダーが分けてある。
―4台で均等な前明かり(ベタ)にする。"



13,14,15,16 演出効果を出すために舞台上を染める用途に使う
基本は4台セットで2色入れる。
フィルターを替えれば、4色、いろいろな組み合わせが可能




17 トップ。上からのあかり。いわゆるスポットライトに。普通は凸を使う、が灯体が大きいし数がないのでフレネル使用。
18 ネライ。スポットライトにプラスする前明かり。
19 バック。センターにいる人をシルエットにする。
20 ソースフォーにはゴボという板状のものに模様が抜いてあるものを入れて舞台の雰囲気を作ったり、パネルに絵柄を映したりできる。※
21,22 SS(エスエス:ステージサイドスポット) 真横からの照明。上下両側でセットになってる。
     ―それぞれのラインのセンターに立った人の全身にあてるのを基本にする。

23 作業灯。天井の蛍光灯をパッチしてある。仕込み作業の時に使う。
24 客電。持ちこみのフレネル。まぶしくないようにフィルターを入れて天井にむけます。


※ゴボは、ペガサスホールの備品ではないので、打ち合わせで相談が必要。
"※※カラーフィルターは、基本仕込みには入っています。(演劇祭の今年の予算で買いました)
また、ペガサスの倉庫にもあります、これは舞台事務所のご好意で分けてもらったものです、自由に使ってください。
そこにないものは、各自で用意してください。
●カラーフィルターは消耗品なので、通常は「ホール備品」ではありません。







〇〇が△△する物語

2017-06-07 23:57:12 | 北とぴあ演劇祭脚本ワークショップ
「ドラえもん」の主人公は誰なのか?
⇒やっぱりドラえもんがのびたを一人前にする物語
Cf.映画は「ドラえもん のびたの○○○○」
だから、のびた


●10秒シナリオ(あらすじ
○○が△△する物語
ex.羊がライオンと駆け落ちする

●5W1Hをかけあわせる
 「人」「時」「場所」「行動」
ex.男勝りのワイルドなメス羊が動物園生まれの弱気な雄ライオンとサバンナの草原を目指して駆け落ちする
・・なぜ?
・・・・・・・羊が売られてしまう前に逃げる

・・どうやって?

・ラストは?⇒「変化」Happy? or Bad?

400字×5枚=10分<<<<<<<<<<<<<<<<<<宿題>>>>>

先生は「構成作家」
●構成とは?
・脚本は“スピード”のコントロール
・小説の読み手は自由<<<<<<<PAUSE>>>>REPEAT>>>>stop>>>>PLAYBACK
・脚本は後戻りできない
・「時間」という枠の中のパズル
●起承転結

ドラマは葛藤、ストーリーは変化

2017-06-07 23:32:36 | 北とぴあ演劇祭脚本ワークショップ
本日発表する宿題は
「△△が○○する物語」△△=主人公、○○=目的を10秒で。

私は、できずにパス。
前回の作品(?)をひきづっていて「チンチンがぶらぶらする物語」しか思いつかない。
しかも、そこから展開しない。

なので、おいておいて

●主人公と目的
・主人公は必ず一人
・「○○したいという目的の強さ⇒必然性と共鳴・共感
・・・主人公は水先案内人なので一人(サッカーのボールは一つ)
・・・脚本家の仕事は主人公をどういじめるかを考えること>>>>>主人公の魅力とは?「弱さ」

●5W1H
・・誰が?Who
・・何をする?What to do
・・・・いつ?When
・・・・どこで?Where
・・なぜ?Why
・・・・・・・・・・・・・
・・どうやって?How<<<<<<<<<<<<<<<<<<<何をする、に、なぜ、は欠かせない


●取材のススメ
・シナハンとロケハン
  観察⇒洞察⇒想像⇒妄想
・「なんかいいよね」は禁止
  なぜ?を何度も繰り返す>>>>>>>すべての物語には種がある。なぜと繰り返し繰り返し問うてみて金平糖の芯のコメコを見つける
・物語は1パーセントの真実と99%の嘘
・どこを切り取るか=センス
「ユニーク=唯一無二」とは他にはない魅力


以上、5/31分



新宿眼科画廊 iaku「粛々 と運針」

2017-06-06 23:48:38 | 日記
○記録↓新宿眼科画廊HPより

〔演劇〕
2017年6月02日(金)~06日(火)
「粛々と運針」
iaku
前売一般: ¥3000- / 前売当日: ¥3500- /
U-22(22 歳以下、前売・当日): ¥2000- / 高校生以下(前売・当日): ¥500- /
スペース 地下


チクチクと針を運ぶ。チクタクと進む秒針。
2つの無関係な家庭を縫い合あわせてみる。
平凡な生活の内に潜む葛藤を、周到な会話で描き出す iaku の新たな試み。

〔あらすじ〕
築野家。長男、一(はじめ)、次男、紘(つなぐ)。二人で母を見舞う。病室で母から紹介されたのは、「金沢さん」という兄弟と面識のない初老の紳士。父 親が死んだあと、親しい仲だという。膵臓ガンを告知された母は、金沢さんと相談の結果、穏やかに最期を迎えることを選んだと二人に伝える。まだ治療の 可能性はあるのに、尊厳死を口にする母。苛立つ兄弟。特に実家で同居していた兄は、金沢さんの存在に無性に腹を立てていた。 田熊家。妻、沙都子(さとこ)、夫、應介(おうすけ)。去年 35 年のローンを組んで小さな一軒家を購入。その家のどこかで子猫の鳴き声がする。早く助け てあげたいと妻は訴えるが、交通事故で頸椎を痛めた夫はケガを理由に探してくれない。妻はお腹に新しい命を宿しているかもしれない。彼女は、妊娠を望 んでいなかった。この話題をどう切り出せばいいか分からずにいる。 そして、大きな布を縫い合わせる作業をしている人物、糸(いと)と結(ゆい)。二人の使命は粛々と運針を続けること。布が繋がったとき、無関係の家族の場がひとつになり…

〔タイムテーブル〕
2017年6月02日(金)~06日(火)
2日(金)19:30
3日(土)14:00 / 19:00
4日(日)13:00 / 17:00
5日(月)14:00 / 19:30
6日(火)14:00

〔チケット予約〕
●CoRich! / https://ticket.corich.jp/apply/82370/
●ライトアイ / 06-6647-8243(11 時〜19 時)
●チケットぴあ / 0570-02-9999
P コード 東京公演(457-745)
http://pia.jp/※PC・携帯・スマートフォン共通

〔出演〕
尾方宣久(MONO)、近藤フク(ペンギンプルペイルパイルズ)、市原文太郎、伊藤えりこ(Aripe)、佐藤幸子(mizhen)、橋爪未萠里(劇団赤鬼)

〔スタッフ〕
舞台監督 / 新井和幸、北島康伸
音響 星野大輔(サウンドウィーズ)
照明 / 岡田潤之
照明オペレーター / 中西美樹
ドラマトゥルク / 上田一軒
文芸協力 / カトリヒデトシ
宣伝美術・WEB デザイン / 下元浩人(EIGHTY ONE)
写真 / 堀川高志(kutowans studio)
当日運営 / 佐藤美紘
制作協力 / 北澤芙美子
宣伝 / 吉田プロモーション
制作 笠原希(ライトアイ / iaku)
製作 / iaku
芸術文化振興基金助成事業

〔WEB-site〕
http://iaku.jp/


○パンフレットより
「…iakuとしては「Walk in closet」以来の新作製作。普段はiakuで演出を担当する上田一軒氏にドラマトゥルクとして関わってもらい、この作品が迷子にならないよう伴走してもらった。基本的には良作をつくって再演を繰り返したいiakuだが、新作を生むのは興奮する。


 粛々と劇作をすることを迷わない作家がいるということが、私には嬉しく心強くあり、悔しいくらい「良作」。「傑作」と言わない奥ゆかしさは作り続ける決意でもあるのだろうと。私もこっそり後をついて行こう。
 書くのだ。



ザ・ダンサー La danseuse 知らなかった、やはりダンスと照明は響き合う

2017-06-02 15:36:45 | 舞台照明
勉強不足というか、知らなかったなあロイ・フラー
以下、覚え書き。映画のサイトより




ロートレック、ロダン、コクトーらのミューズ、<シルクと光のダンス>で、新時代を切り開いた伝説のダンサー、ロイ・フラーの驚愕の実話

暗闇の中から光の花が現れた 19世紀末ベル・エポック。世界にひとつのダンスで、熱狂を巻き起こしたダンサーがいた。彼女の名は、ロイ・フラー。マネの絵でも有名な〈フォリー・ベルジェール〉で、一夜にして時の人となる。それは、自ら色や角度を設計した光の照明の中で、シルクの衣装が様々な形を織りなす、誰もが初めて目にするダンスだった。“モダン・ダンスの祖″と呼ばれ、パフォーマーとしての天才的なセンスが今再び評価されているロイ。偶然見た、長い衣装をまとって踊るロイの写真に衝撃を受けた写真家のステファニー・ディ・ジューストが伝記を基に映画化。


ロイ・フラー Loïe Fuller
1862年1月15日、アメリカ生まれ。子どもの頃から舞台女優として活躍していたが、1891年、ふわりとした衣装をまとい、まるで催眠術にかかったような女性を即興的に、しかも激しい身体的パフォーマンスによって演じて観客を驚嘆させた。これがのちにサーペンタインダンスと呼ばれ、ロイ・フラーのトレードマークとなってゆく。その後、パリに渡った彼女はそのダンスによって一大旋風を巻き起こし、アール・ヌーヴォー時代のミューズとしてパリのアートシーンに君臨する。劇場<フォリー・ベルジェール>を拠点として、ジュール・シェレやロートレック、ロダン、エミール・ガレ、コクトー、ドビュッシーなど名だたるアーティストを魅了し、ポスターや美術作品などジャンルを越えてその姿が刻まれた。また、独自開発したカラーフィルターを用いることによってさまざまな色の照明を実現させ、それまでになかった照明による舞台空間を創造するなど、舞台演出の革新者でもあった。 1900年のパリ万博ではロイ・フラー劇場を開設し、話題をさらった。日本人俳優、川上音二郎と貞奴(マダム貞奴)を劇場に招き後押ししたほか、ダンスの世界に新風をもたらしたイサドラ・ダンカンを支援するなど新たな才能の発見と育成に努め、20世紀初頭のダンス界のみならず、現代のアート、演劇、映画に多大な影響を与えた。1928年1月1日、パリにて亡くなる。