1960年代生まれの音楽のめも。

あの時観た映像や好きな音楽をクリップしておくブログ。

HERO、水戸黄門、etc。

2016-09-11 21:17:35 | その他
さんまがキムタク擁護 裏切り者扱いから救う! エンタメウィーク

SMAP解散繋がりで。

「HERO」でキムタクが演じたのは、検察官にとって大事なのは事件、事実、取り調べ(られ)る人間なのであって、組織の論理、検察官の出世にまつわるあれやこれやはその次、そこはブレない、離島送りも意に介さない、という役だったので、そこが痛快なドラマだったわけなので、もちろん役と役者さんは違うものだけど、夢やイメージを売る芸能の世界で起きていることだから、そこ(「派閥」を持ち出すこと)を見せられるのはがっかり、うまくやってくれ(その部分は出来るだけ見えないようにしてくれ、隠してくれ)、ということなんで、そこに「派閥争い」をより前面に持ち出してくるのは、逆効果なんじゃないかなあ。

起こった出来事の事実や経緯に関わらずこっちには仲間が大勢いるぞ、と脅しにかかる(?)のでは、政界の派閥争い、政策より国民より多数派抗争、を見せられているみたい。それは政界に限らず、人の世界にはどこにもあるもので、だけど「HERO」みたいなドラマはそれをいっとき忘れさせてくれるから(それでもなお「正しい」ことは「正しい」と言ってくれるから)、人の胸に響く(タイプのドラマな)ので、たとえば水戸黄門を演じた役者さんが多数派につくことで政治的に立ち回り世を渡る姿なんか、現実の役者さんと役は別とわかっていても、わざわざ見せられたくはない。

「夢」を提供してくれる世界からもたらされる話なのだから、現実に何が起こっているかがいちばん重要な政治経済のニュースとは違う。「ファンの立場からは、5人が仲がいい、というのがいちばん欲しい絵でした」。ロックバンドのファンだってそうです。メンバーがあんな風にこんな風にいがみ合っているという話を聞けば、気持ちのどこかがカサカサしてくる。自分が好きになったあの曲は、メンバーがこのように一致して生み出されたと聞かされた方が、気持ちが盛り上がる、「夢」を見れる、というものです。

それに、こういう派閥争いの文脈でその要因として「仲間」という言葉を持ち出して欲しくはなかった。仲間という言葉を使うなら、SMAP(仲間)とそれを脅かすもの、の意味合いで聞きたかった、というのが、SMAPのファンの1人の気持ちです。