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登山ガイドyassyの実験的ぶろぐ

上州武尊山

上州武尊山・・・いやいやこの時期なのか相当な山でした

本日も仕事帰りの遠征。錦糸町の激安ホテルに連泊し、日曜始発で上越線に飛び乗ります。昨夜の深酒が効いていますが何とか5時前に目を覚ますことができました。今日の目標は上級向けと名高い・・・というかキツイという悪評の群馬上州武尊山。特にもこの時期はもしかすると雪も覚悟しなければいけません。一応軽アイゼン持参にテムレスも新調しましたが朝からどことなくナーバスな感じなのです。

■記録

土曜は朝一東京で一大行事がありますので金曜午後から前のり。最近お気に入りの山小説「八月の六日間」を読みながら充実の旅

時間があったので職場の仲間とスカイツリー見学。う~む標高差600mなので1時間ちょいかな?麓にはなんと運河
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中略。土曜の業務を無事終え東京もう一泊。そして始発上越線へ。その前に何時もの牛丼である

三度上毛高原駅下車。レンタカーにて一路武尊山登山口へ。途中の谷川岳耳二つ。立派な山

武尊神社にお参りして林道終点までゆっくり車を進める


何せ今日も時間が無いので正規の駐車場ではなく悪路を2Km程自己責任で進み駐車。結構な車が停まっている。そして登山道へ。ここも最初からまた悪路

さて分岐まで来た。周回してまたここに戻ってくる予定

早くも下山してきた人と情報交換するが、上の方は雪が着いて凍結しているので撤退してきたと言う。この景色からは想像がつかないがこの山もまた2000m峰。気を引き締める

気分よく歩けたのは先程のカラマツ林だけ。後はこんな感じの険しき路。ここもまた修験道だな

わわっ蛭もいる。気をつけよう~

主尾根分岐まで来た。結構だったがこれからが核心部と言う感じか・・・

あれが例のかまぼこ型の避難小屋か。寄って見たくも無いのでパス。雪出てきたな・・・

しばらく雪と泥と岩の尾根を進み、出た~!!

ここで取り出したるは軽アイゼンとテムレス。気を引き締める

取り付く。なんとかイケそうだがまだまだ序盤戦

次は・・・鎖場ではなくロープ。何処から取り付けばいいのやら。かなり悩みながら

アイゼン持ってきてよかった。情報収集大事だね

何回目かの鎖場。ここが一番恐かった。凍っている。掛ける足場も掴まる岩も殆ど氷。滑ったら遥か下までダイブだ

緊張の連続である

今回だけは楽しさは感じられない。とにかく慎重に

格闘すること20分そこそこだが長かった。しかもいつの間にかガスに覆われている

霧中の沖武尊山頂到着。寒いが汗だくである

少しするとおっ何となくガスが取れてきている

まずは昼ごはん。慌てずしっかりと食べよう。これから先も難所が続くはず

あの鎖場をクリアしてきた兵たちと晴れる瞬間を待つ

出た!!素晴らしい!!感動的!!

上州と新潟のヤマナミ。残念ながら山座同定は出来ないがその広がりを実感できた

あれが剣ヶ峰山だ。この稜線を行くのか。すごいな

今日のこの過酷な環境を制した者だけが許される頂

さていざ剣ヶ峰へ続く稜線へ

さらば武尊山

あれは似ているが川場剣ヶ峰か。その奥に前武尊山。この緑の壁は奥行きもスケールも膨大で見事な造詣としか言いようが無い

そんな景観も間もなく終わり剣ヶ峰直下の樹林帯へ

雪の急登を登りきり剣ヶ峰着。あの尖がった頂上に確かに立っている筈。しかしまたガスに覆われ眺望なし

時間も無いので直ぐに下山。さてここからが恐らく・・・



やっぱりな。岩と泥と雪と木の根っこ。地獄下りだった

覚悟はしていたが延々とこの状態が続く。兵たちもこれには悪戦苦闘である

帰り新幹線なんで意地でも滑らない覚悟で降り切る。駐車場に着き安堵から眠気が・・・

ヘロヘロで下山届投函

帰りのドライブは眠気との戦い
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上毛高原で天玉そばとお稲荷さん。それでまた眠気が・・・参りましたって感じ武尊山

■タイム
09:10 武尊神社奥林道終点出発
09:30 須原尾根分岐
10:19 上ノ原登山道分岐
10:22 手小屋沢避難小屋通過
11:12 鎖場突入
11:31 鎖塲通過
11:49 武尊山頂上(昼食)
12:10 下山開始
13:12 剣ヶ峰山
14:47 須原尾根分岐
14:56 武尊神社奥林道終点到着
 ※登り 2時間39分、下り 2時間46分

■GPSログ(距離:8.51km、高度の上昇/下降:1059m/-1059m)



■勝手に難易度指数:31+10(登山道荒れ度)=41points

■感想、反省等
・やっぱり一癖も二癖もある登山道でした
・始終汚泥が基本。その上の岩と根っ子が煩わしいです
・しかも1800m以上の北斜面は雪と氷のオプション付き
・倒木も激しかったですね
・鎖塲は岩が凍っている箇所もあり本当に危険です
・テムレスと軽アイゼンで慎重にクリアした感じです
・沖武尊から剣ヶ峰山への稜線は秀逸です。息を呑みます
・しかしその後の復路は超越の下りでした
・ここまでの悪路は初めてかもしれません
・天国から地獄へという表現がピッタリです
・尻餅をつかないようとにかく気を遣い疲れました
・と言うことで久々のA難山。お勧めはできないです
・でも達成感だけはとっても大きいのです^^


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