登山ガイドyassyの実験的ぶろぐ

笠通山

笠通山・・・雪深い物静かな山でした

よく山に行く時間あるねと聴かれますが、暇は作るものなのですとベタな返事をします。と言ってもやるべき事も結構あるので、本日は午前中勝負でした・・・昨日も登りましたが。
向かったのは遠野綾織にデンと構える笠通山。「かさのかようやま」と呼ばれています。死人を喰らう妖怪キャシャが住んでいるとか、いかにも遠野らしい伝説ですが、登る前から警戒感を引き上げられる感じです。

■記録

R396号から見える笠通山。春登った二郷山からも良く見えていた山だが、なんとなく夏山は敬遠していた

遠野の積雪は4cmと安心し切っていたが、完全なる雪山だった。この登山基点となる山上様に至るまでもがエライ雪道。四駆で何とか凌ぐも危うい感じ

登山の無事を祈りさてどっちへ向かおうか・・・この山の正式な登山道は無い

地図見ながら本日もウロウロ。東側に向かい様子を覗うも、ややっ違うぞ!ということで一旦振り出しに戻る

それで今度は西側に向かう。諸先輩方のネット情報を総合すればここが取り付きの路の筈

ここからの林道歩きが長かった。縦横無尽に走る林道や作業道が次々に現れなかなか難しい

まぁ迷ったら自分のトレースを辿るだけ。ミズナラの木々と青空と熊棚。居るんだろうけど足跡無いし。雪はこれがいいね

ミズナラの次はサワラ林。針葉樹林帯は晴れていても暗い。路も完全にラッセルに

かと思えばカラマツ林に変化。随分植生に富んだ山だな

林道を進むこと約1時間、ついに終点に到達。と同時に笠通山の登山口である。何とかここまで来れた

パイプの手摺が設置してあり何と登山口の看板も。何故ここが正式な登山口なのか意味不明である。山上様スタートでも良いのではないかと

しかし確かにここから本格的な登山道。急登である

でも迷う事はないようだ。ちゃんとカモシカの足跡が案内してくれる

山頂部というか稜線に出るが、頂上はまだ先。意外に細長い頂だ。石上山に共通しているか

稜線上からの眺めは秀逸で東側に開ける。正面が六角牛山と片羽山

手前三角が二郷山。遥か奥には五葉山も

遠くの四角は石上山かな?郷の雪も今日一日で消えてしまいそうな勢いの天気

頂上到着!!結構な雪道だったな。キャシャが追いかけてこないか後ろを振り返りながらだったし(笑)疲れたぞ~

石碑があり三笠山と書かれている。謂れは解らない

登りは忠実に林道をトレースしかな~り巻いてきたが、下りは見当をつけ真っ直ぐ歩いてみる。藪が酷いところは杉林へ逃げ込んだり

いったん別の林道に合流し少し進むとどんぴしゃ!自分のトレース発見。信じられない位の短縮だ

終わってみれば静かないい山だった。夏山はどんなんだろうか?案外イケんるんじゃないかなと思った

道路挟んで山神様の下に立派な池があった。昔は人も沢山入っていたんだろうと思う

帰り道。この林道が一番怖かった。今日も無事で感謝

■タイム
08:16 山神様口出発
08:20 路間違い引き返し
08:24 振り出し(山神神社)に戻る
08:30 最初の林道分岐
08:35 2番目の林道分岐
08:59 3番目の林道分岐
09:18 林道終点(笠通山登山口)
09:32 笠通山稜線
09:39 笠通山頂上到着
09:56 林道終点(笠通山登山口)
10:04 3番目の林道分岐
10:11 2番目の林道分岐
10:16 山神様口到着
 ※登り 1時間23分、下り 37分

■GPSログ(距離:5.25km、高度の上昇/下降:454m/-454m)

■勝手に難易度指数:16+3(ラッセル度)=19points

■感想、反省等
・地図に記載されている破線ルートは全て違っています
・新たに出来た道が相当ありますのでいずれか辿る感じです
・危険箇所はありませんが林道の雪道は車ハマリそうです
・天候のせいでしょうか思ったより明るい印象の山でした
・今日も長靴にゲーター(スパッツ)でした
・最強ですが長靴にアイゼンもいいかもです
・ただどうしても足が冷たくなります
・いずれ雪道ラッセルは別の意味で足に来ます
・あ~もう年末ですね。来週はラス前。地元の山かな・・・

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