おはなしせっせっせー

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講演会報告

2017年10月16日 | おはなし会
2017年10月2日講演会の報告

「子どもの未来のために、私たちができること」~心の根っこを育てる絵本選び~
10月2日美浜保健センター大会議室にて、80数名もの方にご参加いただき開催しました。

向井先生が9月9日にお亡くなりになってしまったため、東山絵本勉強会の 星 望 氏と、かつて童話屋で一緒にお仕事をなさっていた藤井 幸子氏が代わってお話してくださいました。

向井先生は8月初めにご病気で手術をされたので、万が一体調が戻らない場合はお二人に講師代理をお願いすることにしていました。
お医者様は大丈夫とおっしゃっていたし、向井先生も来てくださるおつもりで、体力回復に努めてくださっていたのですが、手術のご病気とは全く関係ないご病気で急逝されました。

お亡くなりになる二日前の9月7日にも、星さんと私たちの講演会についての打ち合わせをし、もし、行けないときのために声だけでも録音して届けましょうと、9月23日にその録音の予定だったそうです。きっとお亡くなりになる直前まで、私たちの講演会の事を考えてくだっさっていたに違いありません。

講演内容は打ちわせ済みで、お二人が向井先生のお話を伝えてくださいました。
良い絵本が子どもの心に与える影響、“おとうさん”という同じテーマを扱った絵本2冊の比較、「おおきなかぶ」が再話、訳、絵が違うとどうなるかの比較。

どの本を選び、どのように読むかはその人の価値観がをそこに反映され、それが子どもに伝わります。
私たちは、選ばれた言葉で書かれた本をたくさん読み、時には絵画を鑑賞し、美しい自然に触れ、感性を磨く必要があるということを学びました。

会場には向井先生の選ばれた絵本100冊を展示し、参加者に手にとって読んでいただきました。
また、10数年前の講演会のDVDをほんの短い時間でしたが上映しました。一瞬で、向井先生の大きさ、温かさが伝わってきました。

向井先生の言葉を受け継ぎ、絵本を通じて子どもたちの生きる力を育む活動に生かしていきたいと思います。
向井先生のご冥福をお祈りしています。