ほらふきにっき

発作的な日記です

羽黒山二百話 四七話

2014-02-12 | つれづれ
「羽黒山二百話」 1972年12月25日初版発行 著者戸川安章 中央企画社

 四七話 お社の縁の下に開山さまの木像がかくされていること

 羽黒山上の開山堂に安置されていた開祖の木像は、僧形をしたものであった。
 神仏分離の際には、このお堂は仏堂としてのこされることになっていたから、開山の像はそのまま安置されていた。そのため、後に再転して神社に改められたのちも、開山の像はそこにのこされた。
 ところが、それをきらったあるひとが、宮司にせまって縁の下に板がこいをつくり、その中に押しこめてしまった。
 その工事をさせられたのは、当時、社務所に出入りをしていた原田万五郎という大工と、その弟の本間栄吉であった。かれらは、生前、口ぐせのように、
「なんとかして、もう一度、開山さまをおてんとうさまにおあて申したい」
と、いっていた。
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2014 本年もよろしくお願いいたします

2014-02-10 | つれづれ


旧正月も立春も過ぎまだまだ寒い日が続いております。

一陽来復、本年もよろしくお願いいたします。

写真は八海山お瀧場からの帰り道。
一面雪に覆われていますが、これから日一日と日差しは和らぎ春へと向かっていきます。

今年があなたにとって素晴らしい年となりますように。

放置ブログですが、また少しずつ思ったことをつづっていきたいと思います。

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2013 今年もよろしくおねがいします!

2013-01-07 | つれづれ
2013 今年もよろしくおねがいします!




上の写真はこんな山小屋あったら泊まってみたいと思った昔の月山の絵ハガキから。

月山鍛冶小屋の風景。

シェルターというのか馬小屋というのか、そんな感じ。

下は今の風景。

山を歩く時、かつての人々が同じ道を通って何を思い感じたのか、時間と空間を越えて再び考えることが出来る場所があります。
そんなことを思いながら一歩一歩進んでいく。

今年があなたにとって素晴らしい年になりますように。

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大震災から1年

2012-04-22 | つれづれ
2012年3月10日、まだ屋根の高さまで雪に埋まった荒沢寺の庫裏で一夜を過ごす。

電気のない建物は、夕暮れからは闇に包まれる。

あの日もそうだった。

あの日から1年がたつ。

いろいろと考える。ここにこなければ気持ちが収まらなかった。







翌3月11日は黄金堂で祈りをささげたいと思った。

慰霊の祈り、そして前進の祈り。

明けない夜はない。

そんな写真は以前に撮った湯殿山での夜明け。



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2012 今年もよろしくおねがいします!

2012-01-07 | つれづれ
2012 今年もよろしくおねがいします!

昨年は大震災の後、それぞれの人の考え方、思いを知る年でもありました。


そして東北への鎮魂の旅でした。

地震から100日目、相馬のグラウンドでの羽黒山伏での慰霊祭のあと、地区の公民館で羽黒峰中と同じように相馬の行者さんたちが止め処もなく出てくる地震の話に深夜まで耳を傾け、笑い、涙し、雑魚寝で一夜を過ごしたこと。

地震から半年目、陸前高田の海岸付近の何もなく、昔田んぼだったのか、家だったのか何があったのかも分からない何もない土地にただ向日葵が咲いている不思議な風景。
海の見える高台での慰霊祭で、地元のご住職が法螺貝を海に向かって立てて下さい、とおっしゃるのに応えて、10人ほどで「伏せ法螺」を立てる。
法螺の響きとともに、いまだ家族の見つからない人たちが何を思い手を合せていたのか。


そして新しい年はとにかく前進すること。

辰歳は「たつ」、立つ、建つ、発つ、起つ・・・今から、ここから前進する。






今年の年賀あいさつ用に選んだ写真は瀧の写真。

周囲をぐるりと岸壁と緑に囲まれて上を見上げれば、ぽっかりと空が見える。

ぽっかり開いたところから轟音を立てながら天地を結ぶ柱となって流れ落ちる瀧の姿。

今年の辰年、龍にもなぞらえて選んでみました。

水は常に流れて変化していく、人間も自然も変化しながら進んでいく。どんなに辛いことがあっても必ずそのままの状況ということはなく、悲しみも少しずつ薄れて思いも風景も変化していく。無常であるからこそ、人間は行きて行ける。そんなお正月の思い。

昨年、一昨年とお邪魔した相馬の行者さんから電話があった。
「今年は年賀状書かないことにして、皆さんには元気にしてっが?とこうして電話してるんだ(笑)」って。
今も大して変化のない原発の状況な訳だけれど、とても前向きな行者さんからの電話に逆に励まされる。


今年があなたにとって素晴らしい年となりますように。
コメント (2)
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