鳥海中学校同窓会の「東京での同窓会」と「新年同窓会」の開催を掲げ、このブログを開設してから、すでに100日を超えました。月日の経つのは本当に早いものです。
おかげさまで、「東京同窓会」「新年同窓会」を、無事、計画どおりに開くことができました。ご参加くださいました同窓生の皆さんをはじめ、ご来賓の方々のご理解とご協力にあらためて感謝申し上げます。
反省点はいろいろとあります。
まず、打ち合わせの回数が十分ではなかったこと。でも、これには理由があります。
先に「会の旗」の記事の中でも触れましたが、このたびの同窓会設立は、学校創立10周年記念事業の一環としての計画です。なので、記念事業に関わった者がリードすべきだと考えました。それでも、打ち合わせの回数が多いに越したことはない訳で、もう少し時間的な余裕があればよかったところです。
また、新年同窓会の準備を進める中で、同窓生の皆さんから「会費が高い」という声をいただきました。会費をもっと安く設定できれば、参加者がさらに増えたかもしれません。この点では、皆さんにご無理をおかけしたことを大変申し訳なく思っています。
少し乱暴な言い方をすれば、立ち上げために準備していたお金を同窓生の皆さんにポンとお渡しし、皆さん方に立ち上げてもらうという方法もなかった訳ではありません。
でも、やはり、そうした「丸投げ」をすることは、私にはできませんでした。10周年記念事業実行委員会という組織は、3年前に一通りの事業を終えて、すでに実体はなく、実行委員長だった私が、副実行委員長の須藤校長先生に相談しながら、こつこつと「手づくり」で進めるしかなかったのです。
しかも、私としては、なるべく同窓生の皆さんに負担をかけたくないと考えました。(会費は別としても)
そこで、事務的なことはすべて1人で処理して、打ち合わせ会でのお願いも「参加督励」だけに絞りました。そのせいで、連絡不行き届きな部分もあったかと思いますが、至らない点は力不足ということで、お許しを願いたいと思います。
今さら、立ち上げのための実行委員長を名乗ることには強い違和感があり、「準備・企画担当」を自称し、アイデアをひねり出しながら、取り組んできました。特に、「立ち位置をずらさず、ブレずに」を心がけ、努めてきたつもりです。微妙な立場でしたので、設立発起人を眞坂さんに引き受けていただいた時は、本当にほっとしました。Facebookで連動してくださったことも励みになりました。
そして今、やっとその冠も下ろすことができました。
やろうと思えば、もっと別のやり方や持って行き方もあったと思います。それを否定するものではありませんが、今回はあえてこういう形にこだわりました。それは、これがスタートであり、この先も「当時はこうだったなあ」と皆さんに思い出してもらえる、記念座談会を含め、しっかりしたものにしなければならないと考えたからです。地元はもちろん、東京で顔を合わせる機会を作っておくことも、この先を見据えて、先鞭と道筋を付ける意味から仕掛けたことです。無理を承知で、です。
「いやいや、こういうのではなくても…」と言われてしまえば、それはそれで仕方ありませんが、同窓生の皆さんがこれから年を重ねていく中で、「ああ、あの時はこういう思いだったのか」と感じていただける日が必ず来ると信じます。そうあってほしいと、心から願っています。
また、「立ち上げなのだから、卒業生全員に通知すべきではなかったか」という、もっともなご意見もいただきました。ただし、高校生を除き、約800人の卒業生に往復はがきを送り、返事をもらうとしても、そのハガキ代だけで8万円かかります。それに宛名シールを貼ったり、不達の際の確認をしたりとなると、会の旗の製作に回すお金は残りません。同窓会立ち上げとはいえ、個人情報という問題もまた、繊細な対応が求められるハードルです。そのため、新聞折り込みという方法を選択したところですので、ご理解をいただきたいと思います。
今回は形にならなかったこと。例えば、夏あたりに安い会費で「ビール祭」のようなスタイルでの開催も、次回は同窓生の皆さん方の総意で実現できると思います。
また、同窓会が正式に設立したことにより、今回は新聞折り込みで行った開催告知についても、年3回の「PTA会報」に合わせて全世帯に配布することができると伺いました。今回よりも、やりやすい環境が整いつつあることだけは確かです。
一方で、課題もあります。一つは、会費の件です。卒業式の際に、卒業生に記念品を贈呈するのと引き換えに、会費を納めてもらう方法を取っている同窓会があり、それを踏襲してはどうかとのアドバイスもいただきました。
しかし、これまで会費を徴収していなかったことから、過去に遡ってこれをどうするかということを考える必要があります。一案としては、PTA会報に「納付のお願い」を同封し、このブログなどを通じて、「振り込みによる納付」を呼びかけるという手も有功だと思います。
また、会員となる卒業生が少なくなっていく中で、会の財政をどううまく運営していくか、財源の確保はどう図るかも考えていかなければならない大きな課題です。
これも一案ですが、同窓会が発足したことを受けて、部活のOB戦などを行うのはどうでしょうか。野球部が東西に分かれて、鳥海球場でOB戦を開催するのです。もちろん、OB戦を開催する経費や球場使用料は自分たちの負担です。そのほかに、親たちに観戦・応援を呼びかけ、そこで「同窓会に寄付を募る」のです。自分たちの思い出にもなりますし、同窓会のためにもなる。親たちも楽しめる。うまくいけば、一石二鳥+アルファのイベントになると思われます。
なお、軟式野球部を引き合いにしたことに、さしたる意図はありません。バスケットボール部でも卓球部でもソフトテニス部でも一緒です。そういう取り組みが開花してほしいという、ほのかな願望です。
今回の新年同窓会に、心ある同窓生の方々のご参加をいただき、大変心強く感じました。一部欠員もありますが、会則にのっとり、各役員も選任されました。いよいよこれからが、鳥海中学校同窓会の本格的な船出です。皆さん方の力で、皆さんたちの同窓会と母校・鳥海中学校を大いに盛り上げていってほしいと、心から願っています。
何とも拙い準備作業でしたが、「東京同窓会」と「新年同窓会」、一連の開催を終えましたので、私の役割はここで一区切りとさせていただきます。このブログも引継事項として、明日からは同窓会の皆さんに更新をお任せしたいと思います。
この100日余り、時に仕事に食い込むことがあったり、当日までどうなることかと夜ごとに心配したりもしたものの、全体を通して、とても楽しく準備に打ち込むことができました。思い残すことは何もありません。
関係された同窓生の皆さん、大変お世話になりました。これからは地域住民の1人として、陰ながら応援していきます。どうか力を合わせて頑張ってください。よろしく、よろしくお願いします。
平成25年1月10日
元鳥海中学校PTA会長 高 橋 進 一