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気力パワーアップ

元気を出して気力アップ。

深海魚はなぜ水圧でつぶれないのか

2015年03月26日 | 日記
海を2層に大別すると、水深200メートルまでが浅海、それ以上深いところが深海になります。

さらに深海は、 3,000メートルまでの漸深海帯、6,000メートルまでの深海帯、それ以上深い超深海帯に分けられます。

この3つを層に住んでいる魚を深海魚とか深海の生物と呼ぶのですが、変なのが、いるわいるわ… 。

おなじみのちょうちんあんこうをはじめ、頭がジョウゴのような形になったペリカンうなぎ、体の3倍以上もの尾が房のように下がったホッスガイ、眼が望遠鏡のように筒状になって前方に突き出たボウエンギョなどなど。

そろいもそろって個性的な体つきは、水圧のせいでおかしくなったものだろうか、と勘ぐりたくもなりますが、さにあらずでした。

海水の水圧と、深海の生物の体液や血液とは、きちんと釣り合うようにできているのです。

水圧は10メートルごとに1気圧ますので、例えば水深3,000メートルのところでは301気圧にもなります。でも、元からそこに住んでいる生物にとっては、この水圧こそが最も自然な状態なわけです。

また、イソギンチャクやナマコ、2枚貝などは浅い海にも深海にも住んでいますが、こういった下等動物の場合には浮き袋がないため、何処へ行っても水圧の影響をさほど受けずに済むようです。

問題なのは浮き袋のある魚で、急に引き上げられたりすると浮き袋内の水圧調整がうまくいかず、パンクしてしまうこともあるとか。

もっとも、このような事故は、垂直移動の習慣のない魚を人間の都合で無理に引き上げてしまうから起こるのです。

普段から垂直移動に慣れている魚なら、浮き袋内に油が入っているなどして、水圧対策は万全です。