こんばんは、斉藤です。
ちょっとアカデミックな話をしてみようと思います。
陸上競技の試合で電光掲示板を見ていると、競技結果の選手名に
DNS、DNF、DSQ、Q、q
などと書かれているのを見たことがある人はいると思います。
これは競技の結果を表す記号です。
今はネットがあるので知りたい情報はたいてい得ることができますが、私が中高生の頃は、図書館で競技要項便覧を探したり、涙ぐましい努力をしたものです。
・・・すみません、余談が過ぎました。
(1)DNS、DNF、DSQ
この3つは、記録として残らない競技結果を示しています。
DNS=Do Not Strat=競技開始前の棄権
DNF=Do Not Finish=競技開始後(競技中)の棄権
DSQ=Disqualified(反則等による失格)
と、それぞれに異なる意味があるのです。
(2)Qとq
参加人数の大きい大会は、たいてい予選・準決勝・決勝にステージを分けて競技を行います。
(10000mやロード競技は一発決勝のことが多いです)
決勝は全員1組で同時にスタートして着順を決め、予選・準決勝は複数の組から次のステージに進出する人を決めます。
例えば、プログラムに「予選6組2着+4」などと書かれているとします。
この場合6組がそれぞれスタートし、各組の上位2着までが無条件で準決勝に進出できることを示しています。
しかしこれでは組に速い人が集まっていた場合や、中・長距離だと組のレース展開などによって着順に偏りが出てしまい公平ではありません。そこで、着順だけではなくタイムによる救済措置を取ります。それが「+4」なんですね。
6組が全部終了したら、各組3位以下の選手だけでタイム順に並べ、上位4人が準決勝に進出できます。
つまり着順で上がれなかった選手の中の上位4名を、タイムによる救済措置で拾います。
さあ予選も終わり、各組の結果が電光掲示板に発表されました。
よく電光掲示板を見てみると、各組の選手名の右端にqとかQとかのマークが書かれています。
これが、着順による通過なのかタイムによる通過なのか、どちらで予選を通過したのかを表すマークです。
Qが着順による通過、qがタイムによる通過です。
極端に速かった組などは、全部のqがその組に付くことも珍しくありません。
いかがでしたか?
最近ではDNS、DNFは市民マラソンの結果などにも書かれているのを見ることも多いでしょう。
陸上独特の言葉を知ることで、今まで以上に競技を楽しく見ることができると思います。
ちょっとアカデミックな話をしてみようと思います。
陸上競技の試合で電光掲示板を見ていると、競技結果の選手名に
DNS、DNF、DSQ、Q、q
などと書かれているのを見たことがある人はいると思います。
これは競技の結果を表す記号です。
今はネットがあるので知りたい情報はたいてい得ることができますが、私が中高生の頃は、図書館で競技要項便覧を探したり、涙ぐましい努力をしたものです。
・・・すみません、余談が過ぎました。
(1)DNS、DNF、DSQ
この3つは、記録として残らない競技結果を示しています。
DNS=Do Not Strat=競技開始前の棄権
DNF=Do Not Finish=競技開始後(競技中)の棄権
DSQ=Disqualified(反則等による失格)
と、それぞれに異なる意味があるのです。
(2)Qとq
参加人数の大きい大会は、たいてい予選・準決勝・決勝にステージを分けて競技を行います。
(10000mやロード競技は一発決勝のことが多いです)
決勝は全員1組で同時にスタートして着順を決め、予選・準決勝は複数の組から次のステージに進出する人を決めます。
例えば、プログラムに「予選6組2着+4」などと書かれているとします。
この場合6組がそれぞれスタートし、各組の上位2着までが無条件で準決勝に進出できることを示しています。
しかしこれでは組に速い人が集まっていた場合や、中・長距離だと組のレース展開などによって着順に偏りが出てしまい公平ではありません。そこで、着順だけではなくタイムによる救済措置を取ります。それが「+4」なんですね。
6組が全部終了したら、各組3位以下の選手だけでタイム順に並べ、上位4人が準決勝に進出できます。
つまり着順で上がれなかった選手の中の上位4名を、タイムによる救済措置で拾います。
さあ予選も終わり、各組の結果が電光掲示板に発表されました。
よく電光掲示板を見てみると、各組の選手名の右端にqとかQとかのマークが書かれています。
これが、着順による通過なのかタイムによる通過なのか、どちらで予選を通過したのかを表すマークです。
Qが着順による通過、qがタイムによる通過です。
極端に速かった組などは、全部のqがその組に付くことも珍しくありません。
いかがでしたか?
最近ではDNS、DNFは市民マラソンの結果などにも書かれているのを見ることも多いでしょう。
陸上独特の言葉を知ることで、今まで以上に競技を楽しく見ることができると思います。
それでは便乗して、みなさん3000mSCって知ってますか?オリンピック種目でもあり、このサイトでおなじみ野村選手の専門でもあり、ご存知の方も多いかと思います。実際には、3000mSteepleChaseの略らしいですが、私の出身でもある栃木県では、スクラッチの略だと思い込み、「サンスク」などと呼んでいました笑
そんなサンスク、実はとても奥が深い競技であり、走力に加えてハードル技術が重要な競技です。自分も高校時代に、記念で出場したことがありますが、後半のハードルは飛ぶというより、よじ登るという表現がしっくりくるほど苦しい難関です。そんな後半に対する、オリンピックのアフリカ勢は実に見応えがあります。なんとハードルに足をかけずに飛び越えています。
玄人好みのサンスク、そういった予備知識を持って観戦してみると、面白いかと思います。
p.s 日本人が最もメダルに近い陸上競技は、サンスクじゃないかと密かに思っています。
俺もサンスク高校生の時に走りました。
10分18秒・・・たぶん二度と走らないのでこれが生涯ベストとなることでしょう。
障害を飛び越える回数が重なっていくたびに、障害を避けて走ろうと何回思ったか。まして水郷なんて宙返りしているかのような感覚だったね。
サンスクがメダルに近い種目ということには賛成です。
日本人が唯一アフリカ系に勝てる「技術」でどうにかなる種目だからだと思っています。
あとは、競技人口が一般の中長距離種目やマラソンに比べると少なくて、ある日突然逸材が出てくる可能性が高いことかな。
が、トラック競技の中では現時点での世界との差は「最大レベル」ということになっています。
(詳しくはアカデミックネタで取り上げます)
面白さをアピールするとともに、競技人口を増やして逸材がどんどん出てきてほしいね。