ロールアップというシステム

ニュースキンのシステムにロールアップというものがある。これについて今回は、私の経験を書く。詳しい説明は省くが、簡単に言えば、自分がエグゼクティブ（代理店収入を獲得できる第一歩の資格）になっておらず、自分のダウンライン（誘った方）が先にエグゼクティブになると、その方から始まる組織は自分の組織ではなくなる。つまりその方に一番近いアップラインエグゼクティブのダウンラインとなる。

これには否定的な意見が昔からグループ内でも多いらしく、ＢＤが会社に問い合わせたりしたこともあった。会社は頑張る人同士が繋がるというのが重要なので、これを変える予定はないとの返答だったという。しかし現実問題このロールアップ阻止のために苦しいビジネス展開している人は山ほどいる。実際周りに多くいたし、自分も昨年末、LOI達成した皆がエグゼクティブ(以下EXと表記)になっていたら、確かに一気にピンタイトルはルビーとなるが、自分のGSVは1000ptくらいになって、残り1000ptどうしよう、、という状況になっていただろう。LOI達成の4人を応援しながら、その応援以上に自分の新規愛用者開拓をする必要があった。これに苦戦した私はひそかに（エグゼクティブにならないでくれ、、）と思ったりもしながらABCしたりして応援にまわっていた。

ところで実は私はロールアップを経験している。ロールアップしたこともあるし、されたこともある。私の直接のアップラインは私がEXとなったとき、自分のEX資格を維持できず(私の持つ約2000ptを除いて、2000ptもっている必要があった)、降格した。私と彼はサイドラインの関係となった。つまり二人とも直アップはグループリーダーのＢＤという状態。これをキッカケに彼はニュースキンを去った。私は彼に対してボロカスに言って断っていた。しかし粘り強く会いに来る彼の熱意に打たれ、彼の置いていった本とDVDを見た。それをキッカケにビジネスをスタートしたので、心が痛んだ。以後、彼とは音信不通だ。

そんな私も時間を空けて、彼と同じ経験をすることになる。ダウンラインに力のある同年代(30代)女性が現れた。彼女はシステムをよく理解していなかったが、私の一生懸命さと製品で気付いたようで、一気に愛用者グループを拡大。このとき私は流通を安定させられず、エグゼクティブから降格していたが、この１ラインによってエグゼクティブに返り咲いた。しかし、返り咲いたものの、このGSVの殆どは彼女から拡がるグループであったため、彼女がエグゼクティブを達成すると同時に苦しい状況になった。グレース、当時のシステムのREXEC期間(計4ヶ月の猶予期間)をもってしても、、焦りばかりが前面に出ていたのだろう。誰もスポンサリングできなかった。結果彼女のグループはロールアップ。お互いサイドラインの関係となった。短いゴールドEX期間だった。

彼女は今、安定した流通をもったエグゼクティブとしてマイペースにやっている。お互い協力もする。直接的な利害関係はないが、同じニュースキンのグループの仲間として。

確かにロールアップはキツい。しかしそれでも続けることにした。そして３度目の正直でエグゼクティブに返り咲いた。かなりの自制心を必要とする。ここで辞める人が殆どかもしれない。しかしここを乗り越えたら得られるものがきっとあるはずだ。当時の私は自分にそう言い聞かせ、地道に一から出直す決意をした。

具体的に得たものと言えば、当時の自分にかけていた自制心と忍耐力（まだまだ未熟者ではあるが）だろうか。