2020年8月2６日（水）雨が降ったりやんだり。時々激しく。
照国町交差点から城山方向を望む。12時13分 天神ぴらもーる中央で男性「タバコを吸える場所は？」。こむらさきラーメン近くの灰皿がある場所まで誘導。名古屋から初めて鹿児島へ。「今夜は指宿。明日は屋久島」という。台風が過ぎてよかったですね、と私。
12時30分 天文館電停交差点を千日町側から渡ろうとして、東千石町側から白い杖をついた女性が高見馬場方面行き電停へ歩み寄るのを見る。ところが安全地帯にうまくたどり着けない。と、女性の後ろから小走りに近付いた女性がサッと手助けした。
昼食で東千石町の裏筋2階の「松助」へ。目が不自由な常連男性がいつも座る上がり口の定席に、女性がためらいがちに腰を下ろした。満席状態で、空いた席もまだ片付けが終わってなかった。まもなくその男性が階段を上がってきた。これに気づいた女性は、おかみさんに告げてサッと別の席へ移った。男性のことを知っている人だったか。「ためらい」の理由がわかった気がした。後でおかみさんが女性にお茶を持っていたとき何か声をかけた。おそらく、席を譲っていただいてありがとう、と礼を言ったのだろう。
毎日街を観察していると、ハンディのある人や困った人にサッと手を差し伸べる人が少なくない。この「サッと」がなかなか咄嗟にはできない。できる人を見ると、尊敬してしまう。
中洲通り交差点から鹿児島中央駅方向を望む。
中央町。●バス情報 南国交通の「飯牟礼線」が9月30日までで廃止される。現在、平日に１往復だけある路線。「諸般の事情により」と。
建設中の一番街再開発ビルからアーケード方向をのぞく。ちょうど路面のコンクリート工事が行われていた。14時36分 鹿児島中央駅東口の7番バス乗り場近くの案内板前で男性「市営プールへは」。中の15番乗り場から11番線のバスにと案内。
14時38分 4番乗り場近くの案内板前で婦人「鹿屋へ」。中の15番乗り場から、次は15時30分です。向こうの横断歩道から中へ渡れます。
15時01分 7番乗り場から南国交通の黒木三文字行きに乗車。路線バスで仙巖園へ行ってみたかった。中央駅からの所要時間と料金を確かめに。
15時06分 天文館通過。
15時09分 金生町通過。
敷地整備に合わせて市役所本館横にできた電光掲示板。情報がどんどん入れ替わる。これをじっと立って見続ける市民がはたしているのだろうか。このところ「飾り立て」が目立つ市役所。これも無駄な投資ではないか。15時14分 鹿児島駅前通過。
駅前踏切で列車通過を待つ。
15時22分 仙巖園前に到着。所要時間21分、料金190円だった。これまでの案内に間違いはなかったと一安心。
もう一つ確かめたいことがあった。仙巖園玄関に、仙巖園前バス停（特に鹿児島市街地向け路線バス）の時刻表が用意してあるか？ ということだった。
バスを降りて、仙厳園玄関前に立っていた案内係の女性2人に早速尋ねると、「ありません」。やっぱり、と思った。バスで訪れる客は、主に周遊バス（カゴシマシティビュー、まち巡りバス）を利用するのだろうが、普通の路線バスももう一つの選択肢。園とまっすぐ往復したい客には路線バスの方が便利だからだ。その時刻表が、なぜ園にない？ 私の突然の質問に、女性たちはキョトンとした様子だった。
右は仙巖園玄関前にある周遊バスのバス停。市街地向け路線バスのバス停は国道10号を隔てた斜め向かいにある。
市街地向け路線バスのバス停から仙巖園を望む
仙巖園から市街地向け路線バスのバス停に行くには、この横断歩道まで迂回しなければならない。周遊バスは園の玄関前まで乗り入れているので、客はそのバス停の時刻表を見れば済むが、鹿児島市街地向け路線バスは通行量の多い国道10号を隔てた「対岸」に発着する。しかもそのバス停へ渡るには、異人館寄りにある押しボタン式信号機付き横断歩道まで遠く迂回しなければならない。仙巖園で事前に時刻がわかれば、客は助かるだろうが…。
このような基本的なアクセス案内も整えないまま、仙巖園がＪＲ新駅の実現に熱心なのは納得できない。今あるバスを客に有効に使ってもらうのも大切な「おもてなし」の一つではないか。園から去っていく客のこともしっかりと考え、見届けてほしい。園でお金さえ落としてもらえば、後は知らない、では世界遺産の名が泣く。
他県の名園と比べて格段に高い入園料（1000円）にも手をつけない文字通りの殿様商売が、このことにも表れているのではないだろうか。
「後は知らない」といえば、帰る客が周遊バスに乗ろうとして2種類あるバスに戸惑っている光景をよく目にするが、園スタッフは見向きもしない。仙巖園が鹿児島を代表する観光地であるならば、名実ともに模範的な名所になってほしいと思う。
山之口町
たそがれの名山町に雨が降る。
同
