2016年10月4日(火)晴れ。台風18号が東シナ海遠くを北上している。
12時13分 野村證券前の天文館バス停5番乗り場で婦人が男性に何か尋ねている。聞くと「与次郎へ」。市営16番線と鹿児島交通32-1番線を案内。ここでお待ちください。
12時28分 鹿児島銀行本店前金生町バス停のバス乗り場案内板を見ていた男性「ハローワークへ」。たまたま停車中の鹿児島交通32-1番線に乗せる。天保山で降りてください。
●店情報 中町のレストラン「赤門」が10月末で閉店。日置市伊集院町郡で11月25日移転オープン予定。天文館で32年間続いた渋い「街の洋食屋」。大変お世話になった。
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13時50分 鹿児島中央駅東口の東5バス乗り場でインドネシア男性「鹿大近くの体育館」と言っているよう。東15乗り場から11番線に。14時07分があります。向こうの横断歩道から回ってください。
14時03分 東4乗り場で男性「水族館へ。ウオーターフロントコースがいい?」。むしろあっちがいいです、と東5乗り場の方へ誘導。たまたま東6乗り場に停車中の市営16番線に乗せる。
14時05分 東4乗り場近くで女性「花棚へ」。東2乗り場を案内。
14時18分 東4乗り場でアジア系男女、市一日券を持っていたので、35分発シティービューに、と案内。こんなバスですと時刻表の絵を示す。
14時20分 東口エスカレーター下で男性「再開発は?」。あのあたり、アーケード付近ですと一番街を指差す。「いつ完成?」。3、4年後と思います。
14時23分 同所で幼児連れの女性「パークホテルは?」。あそこですと指差す。歩道を回りこんでください。
14時25分 東4乗り場で男性「まち巡りバスに」。同じ35分発でシティービューもあります。「安い方に、と」。
14時29分 東口バス乗り場等総合案内板(以下、総合案内板)前で若い女性「水族館へ」。東5乗り場からシャトルバスに。30分発があります。
●店情報 中央町、ベル通りと宮田通りの角に「ビストロ食堂 ギルド」がオープンした。
14時53分 東7乗り場で老婦人「徳洲会病院へ」。向こうの中の東15乗り場からです。一番近いバス停を市営27番線が通りますが、次は15時55分です。まだ1時間あります。「電車通りは?」。16番乗り場から。荒田八幡で降りて歩いてもいいですが、ちょっと遠いです。「この前、逆を歩いたけどきつかった。もうそのバスで」。下荒田4丁目で降りると病院のそばです。向こうにある横断歩道から。それまで、そのビルの中で待たれては。椅子もありますよ。乗り場、バス系統などをメモに書いて渡す。
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14時56分 総合案内板前で婦人「中央児童相談所へ」。大学病院の近くですね。東22乗り場から15時06分発鹿児島交通19番線に。歯学部前で降りればいいと思います。
14時57分 同所で男女「空港へ」。あのビルの1階裏口から出ます。そこの地下通路から。突き当りを右へ進んでください。「金額は?」。1250円です。乗り場に自動販売機があります。
14時58分 同所で女性「西千石へ。加治屋町かな」。そうですね。東5、6乗り場へ。次が加治屋町です。
15時00分 同所で付近地図を見ていた老男性「リオネット補聴器センターは、あっちでしたかね」。そうですね。電車通りにあります。あっちへまっすぐ。
15時02分 同所で女性「空港へ」。案内すると、「18は?」。もうほとんど使われていません。あちらへどうぞ。
15時08分 同所で婦人「山形屋へ」。東5、6乗り場から。金生町で降りてください。
15時09分 同所で若い女性「二中通りへ」。東15乗り場から14分発市営16番線に。
15時11分 同所で婦人「伊敷方面」。東7乗り場からです。向こうのはずれです。
15時14分 東4乗り場で、まち巡りバスに乗ろうとして降りてきたアジア系女性2人、市一日券を持っていたので、20分発か40分発のシティービューに。こんなバスですと時刻表の絵を示す。
15時16分 総合案内板前で婦人「市営バスに。田上。貴島外科へ」。東22乗り場から市営3番線に。天神寺ノ下で降りてください。
15時17分 同所で男性「明日、逓信病院へ」。東7乗り場から伊敷方面行きに。護国神社前で降りて。進行右側へ。いったん道路を渡ってください。
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以下、3日付南日本新聞より。
時論
難解! 中央駅バス乗り場
利用者感覚で改善急げ
能勢謙三
明治維新150年とNHK大河ドラマ「西郷どん」放映が重なる2018年は、鹿児島を訪れる客が増えそうだ。経済効果も大きそうで、観光・交通関係者は早くも期待を寄せる。ただ、受け入れ態勢が整っているかといえば、大いに疑問だ。
心配なのは、玄関口であるJR鹿児島中央駅のバス乗り場だ。とにかく分かりにくい。内外の客がいつも右往左往している。乗り場が東口と西口に大別され、東口だけで1番から23番までの乗り場が広範囲に散らばっているからだ。
構造的な問題は一朝一夕に解決できないだろうが、乗り場の配置を少し見直すだけで随分分かりやすくなる、と私は考える。
2011年4月から鹿児島中央駅などで「まち案内」を続けている。目的地へ行くのに、どこからどのバスに乗ればいいか迷っている人たちに声をかけ、案内してきた。その結果、改善すべきポイントが見えてきた。
客の質問で一番多いのは「鹿児島空港行きのバス乗り場はどこ?」だ。次は「桜島桟橋へは?」「高速船ターミナルへは?」「鹿児島新港へは?」。いずれも観光客が目立つ。そして「天文館へは?」という質問も案外多い。
なぜ分かりにくいのか。空港バスは、乗り場が駅と離れた電車通りの向こう側のビルの、しかも裏口にあるためだ。
桜島桟橋など港方面へは、本数の多い金生町や市役所前や鹿児島駅前行きと乗り場が一緒で、そこに港行きが紛れ込んでいるためだ。天文館方面へは、天文館へ向かうバスの乗り場が複数箇所に散在しているためである。
空港バス乗り場は、今のところ案内を充実させるしかない。駅前から乗り場まで路面にラインを引いて誘導するのも一手と思う。
港方面は、金生町や市役所前や鹿児島駅前行きと分離して、専用乗り場を設ければいい。天文館方面は、乗り場を横一列にまとめて並べれば分かりやすくなる。
港方面と天文館方面の乗り場をこのように再編するのに合わせて、今は同じ乗り場から出ている国道3号方面と国道10号方面をぜひ切り離したい。こうすれば、客がとんでもない方向へ乗り間違える恐れがなくなる。
また観光客がよく利用するシティービューと、まち巡りバスの乗り場を、客の目に留まりやすい場所に移したい。
これらの案は、空港バスを除いて、東口の2番乗り場から7番乗り場までを再編するだけで済む。極端に言えば、明日からでも実施できそうな改善案である。大してお金もかからない。最善の策とは言わないが、現場で5年余り毎日のように案内してきた結果の、よりベターな案だと考える。
実はこの案は6月に請願として鹿児島市議会に提出した。内外の客を迷わせない観光対策として、また市民生活を支える福祉対策として改善が急務と考えたからだ。
昨年2月以降、鹿児島県バス協会と県、鹿児島市に提案しているものの何ら改善されないため、市議会にこれら関係機関への働きかけをお願いしようと踏み切った。
ところが請願が付託された委員会での審査が入り口で滞り、中身の論議が進まないまま継続審査になっている。バスターミナル建設や運用の経緯が分かる資料など、請願審査に必要と思えない資料を一部委員が求めているからだ。
関係者それぞれに欠けているのは利用者への配慮ではないだろうか。現場では毎日多くの人が困っている。いきさつより何よりも、現状の改善こそが急がれる。
今のままでは、せっかく増えるであろう内外の客をガッカリさせるのではないか。維新150年と「西郷どん」に、ただ浮かれている場合ではない。