過去最長の政権を率いる安倍首相についての25・26日付の南日本新聞記事に付けられた2つの見出しに、なるほどとうなずきました。「忖度と同調圧力が加速」「悲願という悲劇」の2つです。
確かに安倍一強政権は、官僚など周囲の忖度を招き、施策に同調しなければ何かとまずいな、という圧力を各界に広げました。
安倍首相の悲願である「憲法改正」、特に「九条改憲」は、既に解釈の変更などで、なし崩し的に実現していると言えなくもありません。「憲法や法律の運用が政府の意のままになってきている。これは国民の悲劇である」と記事は憂えます。
全く同感です。最近さすがに疲れが見える安倍首相には、どうぞ一刻も早くお辞めください、と言いたい。それが国民のためになるのです。
話は変わります。2020年鹿児島国体の延期に伴い、26年に開催が内々定していた宮崎県の河野俊嗣知事が、23年内定の佐賀県知事に続いて、順繰りの1年延期を受け入れたそうです。これら3県知事とも、ほぼ同年齢で、東大出の官僚出身者。妙な仲間意識や、それこそ同調圧力が働いたのではないでしょうか。
鹿児島県庁
佐賀県庁
ボスたちの意向に振り回される各県の競技者や関係者は、たまったものではありません。予定通りにできないものはキッパリとあきらめる。他県に迷惑をかけずに。東京オリンピックも同様です。