イヤな時代になった。マイナ保険証に加えて、来年3月からはマイナ免許証も登場するという。スーパーに行けば、セルフレジ。銀行や宅配業者の窓口、またレストランに行けば、タブレットによる手続きや注文を求められる。バス・電車に乗れば、クレジットカードによるタッチ決済を暗に勧められる。
スマホやパソコンが苦手で、クレジットカードも持たない対面・現金派の私にとって、世の中は不親切で不便になりつつある。私が時代遅れなのだろうが、社会に分断を生むような世の中が果たして幸せなのだろうか、と思う。
政界を見ると、国も地方も依然として自民がふんぞり返り、対抗すべき野党はまとまりきれない。おかげで重要な問題が国会を無視して閣議決定でどんどん進められ、危なっかしい軍拡や原発利用が推進される。
「かせぐ」農業が重視され、小農の大切さが軽視される。国民に投資が勧められ、得をすることばかりがもてはやされる。AIか何か知らないが、人が機械に支配されつつある。
権力者にものを言わず、忖度する国民が増え、おかしなことがまかり通る。裁判所まで「三権分立」を放棄したような裁判を行う。
イヤな時代になった。だからこそ、おかしなことにはおかしいと言い続けたい。
日置市東市来町の江口浜(12日撮影)。