能勢謙三の鹿児島まち案内日記

96 ボランティアが信じられない?

2012年3月14日(水)晴れ。

12時05分 県立博物館前で地図を見ていた夫婦「こっち(電車通り)へ行きたいが」。地図の向きを正して、今ここですからこのように、とルートを示す。青森から。昨日の九州新幹線の停電で1日遅れで今朝到着したという。大変でしたね。でも貴重な体験だったかもしれません、九州新幹線初のトラブルでしたから。大震災はどうだったんですか。「幸いに青森は八戸あたりがいくらかやられたくらいでした」。新幹線が全通した青森には屋台村ができたとか。「はい八戸にですね」。鹿児島でも今まねをして造ってますよ。「そうですか」と2人はニッコリ。お気をつけて、ごゆっくりと言って別れる。

12時21分 天文館文化通りで男性2人「おいしいラーメン屋は?」。豚とろを紹介。3つ目の横筋を右へ。その通りの出口付近にあります、と伝える。

12時25分 東千石町の南国タクシー近くで、しきりにスマホのナビを見ていた若い女性3人「こむらさきは?」。あのラーメン屋(天下一品)の看板の所から左へ入り、最初の十字路角にあります、と案内。いつも思うのだが、ナビといっても、地図を読めなくてはどうにもならない。ナビよりもアナログ案内と痛感する。

14時11分 二本松馬場通りで男女3人「黒福多は?」。あの突き当りを左へ、と案内。

14時38分 鹿児島中央駅東口バス等総合案内板前で母親と女生徒「4月から市来の高校へ通う。荒田八幡から中央駅へ向かうバスは? 逆に中央駅から荒田八幡へ向かうバスは?」。でしたら鹿児島交通でしょう。荒田八幡からは停留所の時刻表で中央駅経由と書いた系統に乗ればいいです。駅からは東16乗り場から谷山か南薩方面行きに乗ればいいです、と案内。

14時47分 東口エスカレーター下で若い女性「カメラのキタムラ、じゃなくて…」。ビックカメラですか? 「はい」。2階に上り、まっすぐ進んだ突き当たりにあります。その1階にも店はありますよ、と案内。

14時58分 同所で男性2人、付近地図を見ながら「近くオープンする西鉄のホテルは?」。あれです。ソラリア。7回から上がホテル。5月にオープンします。まだこの地図には載っていませんが、と案内。

15時00分 駅舎東口外階段下で夫婦の記念撮影を手伝う。埼玉から。「ここ、昔の西駅なんですか? 変わりましたね、すごいねえ」とご主人。ええ、昔の駅舎はもう少し右側にありました。三角屋根で。「オリックスレンタカーは? これから指宿へ」。あのレイクの看板の手前にあります、と案内。行く途中、ビルの谷間に桜島が見えますよ。「2日前ですか? すごかったらしいですね」とご主人。ええ、50センチの噴石が2合目まで落ちました、と説明。お気をつけて、と別れる。

15時14分 東口バス案内板前で老婦人3人「ダイエーへ。あそこは渡れないんでしょ?」。ええ、そこの地下通路へ。突き当たったら左へ出てください、と案内。

15時16分 同所で夫婦「永吉団地へ」。団地ですか? 「いえ団地入り口」。でしたら東17乗り場へ、と案内。

15時20分 同所で男性「ニシムタ与次郎店へ」。東15乗り場から市営16、27番線か鹿児島交通32番線で与次郎1丁目下車を、とメモに書いて渡す。

15時21分 同所で若い女性「新港へ」。東5乗り場から16時45分発があります、と案内。

15時22分 同所で男性「体育館へ。時刻は?」。今この交通ナビが当てになりませんので東15乗り場へ、市営11番線鴨池港行きに乗ってください、と案内。

15時25分 同所で若い西洋女性2人「福岡へ。ラクバスの乗り場は?」。日本語を話したので、付近地図を示しながら、きっと西口だと思います、このあたり、と案内。

15時33分 東口タクシー乗り場近くで婦人「仙巌園へ」。東9乗り場40分発シティービューを案内。

15時40分 西口バス案内板前で老夫婦、どこかを探している様子。奥さんが電話をかけている。ご主人に声をかけると「いいです。今電話をかけてるから」と冷ややかな態度。しばらく待って電話を切った奥さんに聞くと「城山観光ホテルのバス。わかりました」。あの向こうの赤いガラス塔の前あたりから出ます。次は55分ごろに着くはずです。こっちから回ると信号を渡らないでいいですよ、と左の方へ案内。「ホテルの方? あるいはどこかの?」と奥さん。いいえボランティアです、全く1人でやってます、と伝える。こんな存在が信じられないといった目線。何だかイヤな感じだった。

15時54分 東口タクシー乗り場近くで男性「トヨタレンタカーは?」。あの塩田建設の看板の裏側あたり。あの地下通路を進み、突き当りを左へ出てください、と案内。

15時55分 同所で婦人「本城へ」。東11乗り場を案内。あの大きな木の向こう側にあります。

15時56分 東口エスカレーター下で西洋男性と日本女性、付近地図を見ながら「東急ホテルは?」。地図の範囲内になく、欄外を指差して、このあたりです、遠いです、と案内。東急インではありませんか、と念を押すと、男性が「いいえ、トウキュウホテル」と一語一語ゆっくりと。バスもありますが、タクシーがわかりやすいかもしれません、と乗り場を案内。

16時00分 東口バス案内板前で若い女性2人「フレスポへ」。東15乗り場から市営16、27番線、鹿児島交通32番線で与次郎1丁目下車とメモに書いて渡す。

16時01分 同所で婦人「騎射場へ」。東15乗り場から市営11番線に、と案内。

16時05分 同所で男性「新港へ」。東5乗り場45分発を案内。「いくら?」。150円です。「タクシーで行こうかと思ったけど」。何か話したげだったので聞くと、「四国の丸亀から女房の里の奄美へ。20年ぶり」という。丸亀からはJRで岡山へ出て新幹線でやってきた。丸亀といえば、うちわが有名ですよね、などと雑談。

16時06分 同所で幼児連れの女性「11番は?」。どちらの方向でしょうか? 「三和町とか」。でしたら東15乗り場へ、と案内。

16時20分 同所で男性「西伊敷へ」。東7乗り場を案内。

16時25分 同所で若い男性2人「枕崎へ。17時台で」。手持ちの時刻表から17時38分発を案内。東16乗り場からです。

16時29分 同所で老夫婦「ドルフィン150。5番?」。どちらへ行かれますか? と尋ねると、「ふるさと観光ホテル」。桜島ですから、東5乗り場から水族館前行きでもいいですよ、そしてフェリーに、と案内。たどたどしい言葉から中国系か。

16時39分 同所で老婦人「動物園へ。今日じゃありませんが」。ここから直接行くバスはありません。天文館や高見馬場からだと15分に1本あります、鹿児島交通の2番線です、と案内。

16時40分 同所で老夫婦「花尾へ」。花尾神社の、ですか? 「はい」。東7乗り場からJRバスで、と案内。

16時41分 同所で若い男性3人「九電へ」。東15乗り場から市営16、27、鹿児島交通32番線をメモに書いて案内。「キュートパス使えるのは?」と1人。市営に○印をつける。

16時42分 同所で男性「空港へは?」。すぐそこです、と案内。

16時43分 同所で男性「空港へ」。すぐそこです、と案内。

16時45分 同所で夫婦「城山観光ホテルのバスは?」。あの日本料理と壁に書いたビルの下あたりにバス停があります、毎時00分と30分発です、と案内。

16時47分 同所に空港バス担当警備員の若松さんが婦人を連れてきて「上荒田は?」。東15乗り場から市営9、11、27番線に、とメモに書いて渡す。

16時49分 同所で若い男性「帖佐の自動車試験場は?」。東7乗り場を案内。近くを通るバスもあります、と付け加える。「近くからはどのくらい?」。10分くらいで行けると思います。

16時53分 東口広場で夫婦「18番。サンロイヤルへ」。あの横断歩道を渡ってください、と案内。

16時55分 東口バス案内板前で男性「プラザホテルへ」。市電で高見馬場下車、前方の大きな交差点を右へ。左側4つ目の横筋を左へ、と案内。

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