はらじゅんさんがおっしゃるように、こんな建物はできるだけ街に残したいですね。ピカピカのかごりんやバス・路面電車、行政が造りたがる真新しい施設にはない魅力があります。
ところで、鹿児島市長あて「わたしの提言」(2月18日発送)の回答に対する再提言(3月23日発送)について、森博幸市長名で返信(4月24日付)が届きました。
またまた、案の定、期待はずれの内容でした。以下、全文を掲載します。
「公共交通機関の路線、ダイヤ、運賃につきましては、それぞれ交通事業者において設定されていることから、公共交通の案内につきましては、交通事業者において適切な情報提供がなされることが基本であると考えております。また、複数の交通手段がある場合や異なる交通手段を乗り継いで利用する場合などは総合的な案内情報を提供することが効果的であると考えられることから、県及び関係市町村ならびに関係交通事業者で構成される鹿児島県公共交通総合案内システム運営協議会(事務局・県)におきまして、公共交通総合案内システムを運営し、情報提供に努めております。今後とも本市行政へのご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます」
おかしな点がいくつもあります。
まず「公共交通総合案内システム」ですが、鹿児島中央駅東口バスターミナルに設置されていたシステムの端末「交通ナビかごしま」と大型表示板は、機器老朽化と利用低下を理由に既に運用を終了しています。実は数年間も故障同然でした。税金が数千万円使われたというのに、です。
次におかしいのは、返信が今回の再提案に何も答えていないことです。
再提案では、観光振興対策や市民利便対策において、市内外の多くの人が行き交う鹿児島中央駅周辺の案内充実こそ最重要課題であるとの観点から、①駅改札口付近にある総合観光案内所や、土日祝日だけシティービュー乗り場に立つ観光ボランティアガイドによる案内だけでは不十分②毎日、駅周辺の要所要所に、迷っている人に歩み寄り声を掛ける「攻めの」案内係を配置すべき③「わかりやすい」鹿児島市を目指すならば、公共交通の案内について市も大いに関与し、口を出すべき、と提言しました。
鹿児島市も県公共交通総合案内システム運営協議会とやらに参加しているはずです。それにしては、あまりにも無責任な返信ではないでしょうか。
中央駅周辺で4年余り「まち案内」を続けてきた活動と定点観測を通じて、今のままでは案内が不十分と確信したからこそ提言しました。
鹿児島市が市民に用意している「市長への手紙 わたしの提言」制度の正体を見た思いがします。
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