タイ語板 肆の型ぁ~  4

つづきです

日本での栽培

➊和歌山県南部、➋鹿児島県奄美大島、➌沖縄県、➍高知県、➎愛媛県のように、比較的温暖な地域で栽培されている。出荷量は2016年産で約8トン(農林水産省まとめ)と、輸入量(2018年に約7万4000トン)に比べると遥かに少ないが、栄養豊富なことから需要が増えていること、同じく温暖な気候に合う★柑橘類耕作放棄地を利用できる点から、➏長崎県で栽培が広がっている。個人レベルで発芽生育させ、観葉植物として楽しむことは比較的容易であり、寒冷地の露地植えを除いて越冬も可能である。

栽培法の一例として、まず種子をよく洗って果肉を取り除き、上端(果実の柄に近い部分で、やや尖っている)を上にし、3分の1ほどを球根水栽培の要領で水に浸けておく。陽当たりの良い場所に置いて水位を保ち、水が腐らないように水替えしながら育てると、★夏場で1週間、冬場で7週間ほどで発根し、さらに発芽する。

発芽した後は、腐葉土ミズゴケといった保水性の高い用土に植え替える。過剰な水分は木を弱らせる。温暖地であれば、水洗いした種子を直接庭や用土に播種してもよいが、★冷蔵庫で一旦冷やされたアボカドは発芽しない場合が多いので注意が必要である。発芽率がよくない場合は、流通過程で冷蔵されている可能性もあるので購入店舗を変えてみるのも一つの方法である。

発芽した後の成長は速く、栽培条件が良ければ、1年間で0.5 - 1メートル程度の高さになるが、観葉植物として仕立てるには、成長段階で適宜剪定して樹形を整える必要がある。初夏や夏に植えると、充分に成長する前に冬を迎え、枯れてしまう場合も多い。★桜の開花時期以降である4月頃に種を植えるのが最適である。高温多湿および比較的★湿気の多い土壌を好み、寒さには弱く、露地植えの場合は、雪や霜に直接あたらないよう注意する。低温や低湿度に弱いため、★年間を通じて10 ℃以上ある地域でなければ露地栽培は難しい。短期間でも氷点下ではほぼ枯死するため、屋内でも10 ℃以下の環境は避けるべきである。ただし、同じハス種でも品種によって耐性に差があり、15 ℃未満でも成長を続けるものもあれば、落葉して幹だけになってしまうものもある(幹が枯死しなければ、春以降に芽吹く可能性がある)。★グアテマラ種の交配種は、かなりの低温に耐えるとされる。

また、露地栽培で、芽や葉が出たばかりの高さ5 - 10センチメートル程度の状態で、初夏や夏を迎えてしまうと、気温が高くなって活動が活発になった★ダンゴムシナメクジが夜間に大量に群がって新芽を食い荒らし、枯れてしまう場合がある。

開花・結実させることも可能で、早ければ数年で開花に至る。ただし、雄花と雌花の咲く時期が違うので、1本の木だけでは受粉させられず、確実に結実させるには、かなりの個体数が必要になる。

実の保存

アボカドの味を堪能するには追熟の必要があるが、★保存中に4.5 ℃以下に長時間晒すと維管束が変化して正常に追熟しなくなり、食味が悪くなる。5 - 7 ℃であれば30日程度は貯蔵が可能であり、室温に戻すと正常に追熟・軟化する。つまりアボカドを保存する際には、5 ℃以下にはしないことである。また、アボカドの実はエチレンガスがあると早く軟化するので、長期保存したい場合は換気してエチレンガス濃度を下げる必要がある[51]

ハス種は貯蔵性が高く、また貯蔵技術の進歩に加えてやや未熟な実を収穫してできるだけ低温で輸出する農家の努力もあって、1年中出回るようになった。

雌雄異熟現象

アボカドの花は虫媒花ミツバチのような昆虫花粉を運んで受粉させる)で一つの花に雌蕊(めしべ)と雄蕊(おしべ)があるが、一つの花の中でも雌蕊が成熟するタイミングと雄蕊が★成熟するタイミングにズレがあり、簡単には受粉しない。

アボカドには★AタイプとBタイプの2種類があり、Aタイプは開花1日目の午前中に雌蕊が成熟して受粉し、花は一旦閉じて2日目午後に再度開花し、今度は雄蕊が成熟して花粉を放出する。

Bタイプは開花1日目の午後に雌蕊が成熟して受粉し、一旦閉じた後に2日目の午前中に再度開花し、今度は雄蕊が成熟して花粉を放出する。

このように、アボカドは雌蕊の成熟と雄蕊の成熟が午前・午後とズレるので、★小規模な果樹園にAタイプばかり、あるいはBタイプばかり植えても実が成ることは無い。タイプの違う品種を混植しないと実が成らない。ただし、メキシコのようにきわめて大規模な果樹園がある所では、同一品種でも開花期がズレるものもあり、昆虫が雌花の開花期まで花粉を持ち越すこともあるのでハス種ばかりでも実をつける。

★Aタイプにはハス種、アナハイム種、デューク種、マッカーサー種、メキシコーラ種、ピンカートン種があり、Bタイプにはベーコン種、クリフトン種、エドノール種、フェルテ種、ズタノ種、サンタナ種がある

毒性

アボカドの果実、種子、葉には★ペルシンという物質が含まれており、ヒト以外の動物には中毒反応を起こす。天然ゴムに対するアレルギーを持つ人の場合、アボカドに対しても症状を発することがある。★インコオウムモルモットウサギヤギ家畜に与えると痙攣や呼吸困難を惹き起こす場合がある。★ウマウシイヌネコフェレットに対しても毒性を示すことがある。

一方で、「アボダーム」というアボカド入りの犬猫フードやおやつも販売されており、企業の報告によれば、「健康被害の症例は無い」という。アボカドの毒性に関してはまだ不明確な点も多々ある

未熟な果実や種子、葉にはドーパミンメチルカビコールも含んでおり、アボカドの★種子を砕いたものをネズミの駆除剤にすることもあるが、効果はそこまで高くはない。アボカドの毒性はそれほど強いものではないが、アボカドの葉を大量に食べたヤギが死亡した例がある。(Wiki)

 

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初版20221011

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(画像・1)   /FURDI

 

(画像・2) 生っている時の様子。 /果物ナビ

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