春恋 ~君に春の風に別れを想う~

  
   蜩の鳴り止まぬ初秋の独鈷の滝

 私が心を一番癒せるパワースポットである。是非訪れて観て欲しい。

独 鈷 の 滝 2

2015-11-24 08:13:28 | 日記
平成二十七年十一月二十四日

安達 紀行

一生に一度きりの出会いと別れ。それは、まさしく私の人生において喜びに満ち溢れたものであり、そして、必ず去らなければならない運命にありました。
そして、内に憂い外に患う運命にあった私の人生は、これに怒らずに、ただ耐えるのみの半生だったのです。
それは、笑い共に涙した仲間や師の方々との想い出であり、それを、哀しむにも哀しんではいられない私の半生であったのです。
そのような、辛い私の心の支えになったのは、才智に溢れ心豊かな方々と心を通わせることが楽しかった、あの懐かしい日々に他ありません。
そして、それら全ては、二十一年という長い長い年月が、私を育んでくれた賜物だと、ふと悟った一夜から目が覚めた朝のことだったのです。
その朝のこととは、今から遡ること八年前の、平成十九年九月十七日月曜日、午前八時半のとある一室でのことです。
そのとき、私は心身共にやつれ果て、余り好きではなかった病院食に初めて手をつけて完食し、ある看護婦さんとの約束を果たした朝でもあったのでした。
その看護婦さんは、私が錯乱しているにも関わらず、私の側に寄り添い、何回も処方箋を見せて薬の安全性と必要性を訴えてくれたのでした。その時の、余りにも感情のこもった献身的看護は長く記憶に残る語り草になったのです。
その日を遡ること二十一年の月日は、数奇な運命を独鈷の滝と共に歩むことになる私の歴史そのものになるのですが、その日を迎えるそれまでの私は、トラブル続きで誰も信じられなくなっていました。私は、まるで運命の日に吸い寄せられるようにして、その極みに臨もうとし、人生最大のターニングポイントを迎えるのです。だからこそ、その独鈷の滝の(近隣にある香良病院の)ことを想うと、甘酸っぱい気持ちに駆りたてられるのでしょう。
そして、これまでの私は、精神を病んでいるというだけで大学進学をドクターストップされたり、他には、車の運転免許取得も向精神薬を服用しているという理由から止められたりしました。(この時代には、現在の薬ほど優れた効能がなかった。)
また、高校卒業でさえなかなか上手く行かず、転籍して合計6年間も費やして、やっとのことで卒業出来たのでした。
さらに、転籍先の高校は、通信制の学校で、神戸市長田区にありました。校名を青雲高校といいます。
通信制とは、全日制の休日(主に日曜日)に登校して単位を取るスクーリングとそのスクーリングで学習した内容について、自宅で予習・復習して課題の問題を解くレポート(合格基準を満たしてクリア)の二つから成り立っています。各学期に毎週日曜日登校して、帰宅後、1科目2枚。全科目10枚位を仕上げて終了です。レポートは、1科目毎一通にして学校まで郵送することになっていました。結構、郵送費の切手代がかさむので、厚生省(現 厚生労働省)から割引の適用を受けていました。確か、封筒一通当たり10円ぐらいであったと記憶しています。
話しは、少しそれましたが、各学期でスクーリングとレポートをクリアした者だけが、期末テストを受験することが出来るという訳です。
この頃も、病の為に儚く消え去った恋話もあるのですが、それは、次回のお楽しみと致します‼では、またのお越しをお待ちしております‼





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