紫/闇の玉/座(下)ネタバレ落書きです。静タン前提の蘇芳と韓升くん。
時系列はP286くらい。落書きすぎてすみません…
藍州への道中は、静蘭への愚痴と秀麗のことだったに違いない二人!!
そういえば、タンタン馬乗れたんだーーー!っていうか、助っ人やくざ一家と一緒に駆けつけてきたときは、韓升くんの馬に乗せてもらってたのかな(笑)
なんかそんな気がする…^^;
タンタンが馬乗れたとしても全速力疾駆は無理そう…(笑)
**********
『藍州牧救出大作戦』の命をうけた蘇芳は、なんとかツテを掴み、護衛として合流した皐韓升とともに藍州へと赴く途中だった。
お互いそれぞれの現状を把握すべく色々と話す機会も多く、もともと秀麗の裏行だった頃から何度となく韓升には護衛についてもらっていて気心も知れていた。
王やその側近たちとも近しい彼は、まさに蘇芳の護衛として適役だった。
その韓升が溜息交じりに蘇芳に言った。
「榛御史、信じられます?あの人旺季将軍を斬り殺そうとしたんですよ」
静蘭のことだ。蘇芳は一瞬ドキリとした。
「あー…あンの王様馬鹿…」
蘇芳は溜息を吐いて天を仰ぐ。
静蘭が何も言わずにいつの間にか紅州行きの中に紛れ込んでいた。
静蘭の、あの思いつめた瞳が忘れられない。
「まったくさー。馬鹿な俺でも最悪な結末になるってことわかるっつーの。何考えてんだあのタケノコ」
韓升はまったくだとでも言うように、頷いた。
「しょうがないのでシ武官を殴り飛ばしました」
蘇芳は韓升が何と言ったのかとっさに理解できずに固まった。
この優しそうな韓升が、あの自分最高自分一番な静蘭を、殴り飛ばした…?
蘇芳は一拍おいて驚愕し、顎を落とす。驚きと恐怖のあまり変な声がダダ漏れた。
「はあ?あんたが?あのタケノコを?」
「あの人、殴られないとわからないんですよ」
「……後で仕返しに闇討ちとかされてねー?」
「え?何事もないですが」
きょとんとした様子で韓升が言うと、蘇芳は目を瞬かせ、呆れて韓升を見返した。
「あんた、すげーのな」
あの静蘭が黙って殴られているなんて、とても信じられなかった。
少しは反省しているのだろうか、と蘇芳はぼんやりと思った。
もうすぐ藍州へ入る。
果たして藍州牧の奪還はうまくいくのか不安だが、ここに秀麗はいない。
自分でやれるだけやるしかないのだった。
「はー。できる限り助けるって王様に言っちゃったもんなー」
「うまくいくように頑張りましょう、榛御史」
蘇芳はなんでこんなことに、と思わないでもなく、そっと背後の輩を振り返った。
そこは蘇芳の知る世界とは違う人種で溢れていたのだった。
時系列はP286くらい。落書きすぎてすみません…
藍州への道中は、静蘭への愚痴と秀麗のことだったに違いない二人!!
そういえば、タンタン馬乗れたんだーーー!っていうか、助っ人やくざ一家と一緒に駆けつけてきたときは、韓升くんの馬に乗せてもらってたのかな(笑)
なんかそんな気がする…^^;
タンタンが馬乗れたとしても全速力疾駆は無理そう…(笑)
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『藍州牧救出大作戦』の命をうけた蘇芳は、なんとかツテを掴み、護衛として合流した皐韓升とともに藍州へと赴く途中だった。
お互いそれぞれの現状を把握すべく色々と話す機会も多く、もともと秀麗の裏行だった頃から何度となく韓升には護衛についてもらっていて気心も知れていた。
王やその側近たちとも近しい彼は、まさに蘇芳の護衛として適役だった。
その韓升が溜息交じりに蘇芳に言った。
「榛御史、信じられます?あの人旺季将軍を斬り殺そうとしたんですよ」
静蘭のことだ。蘇芳は一瞬ドキリとした。
「あー…あンの王様馬鹿…」
蘇芳は溜息を吐いて天を仰ぐ。
静蘭が何も言わずにいつの間にか紅州行きの中に紛れ込んでいた。
静蘭の、あの思いつめた瞳が忘れられない。
「まったくさー。馬鹿な俺でも最悪な結末になるってことわかるっつーの。何考えてんだあのタケノコ」
韓升はまったくだとでも言うように、頷いた。
「しょうがないのでシ武官を殴り飛ばしました」
蘇芳は韓升が何と言ったのかとっさに理解できずに固まった。
この優しそうな韓升が、あの自分最高自分一番な静蘭を、殴り飛ばした…?
蘇芳は一拍おいて驚愕し、顎を落とす。驚きと恐怖のあまり変な声がダダ漏れた。
「はあ?あんたが?あのタケノコを?」
「あの人、殴られないとわからないんですよ」
「……後で仕返しに闇討ちとかされてねー?」
「え?何事もないですが」
きょとんとした様子で韓升が言うと、蘇芳は目を瞬かせ、呆れて韓升を見返した。
「あんた、すげーのな」
あの静蘭が黙って殴られているなんて、とても信じられなかった。
少しは反省しているのだろうか、と蘇芳はぼんやりと思った。
もうすぐ藍州へ入る。
果たして藍州牧の奪還はうまくいくのか不安だが、ここに秀麗はいない。
自分でやれるだけやるしかないのだった。
「はー。できる限り助けるって王様に言っちゃったもんなー」
「うまくいくように頑張りましょう、榛御史」
蘇芳はなんでこんなことに、と思わないでもなく、そっと背後の輩を振り返った。
そこは蘇芳の知る世界とは違う人種で溢れていたのだった。