写遊電音堂

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自作パソコン--VOL.1

2008年08月07日 | パソコン
 今回はパソコン組立の話題です。
一般には自作パソコンなどと呼ばれていますが、昔の真空管時代のように部品を選定して、半田ごてでこつこつと配線をすることはありません。その点では、昔の方が組み立てて完成するまでの時間もかかりますので、うまく動作したときの喜びは格別のものがありました。

現在のパソコン組み立ては、規格がある程度統一されていますので、基準に準拠していれば組み合わせが自由ですので自分の使用目的にあったPCができます。
しかし、その組み合わせによっては「合性問題」と言われている、厄介なことが発生します。初心者では、その問題がネックになって、トラブルを解決できずに完成しないまま、諦めてしまう方も多いと思います。

一番多いのが、メインメモリーの合性で、その次がグラフィックボードのようです。
症状は、起動しなかったり、通常より起動が長くかかったりしますが、いきなりブルー画面が出て、英文でメッセージがでて、お手上げになってしまいます。
このような症状になると、まずメモリーを交換してみるのが一般的ですので、購入するときに、「合性補償」を着けておくほうが安心です。そうすれば他の製品に交換してくれます。色々な原因が重なって起動しない場合もありますので、その場合は、最小構成で起動してみます。MB、HDD、のみつないで起動させて状態をチェックします。
メーカーによっては起動時にビープ音の鳴り方で不良箇所の見当がつくものもあります。
根気強く、じっくりと情報を集めれば必ず解決しますので、諦めずに挑戦してみてはいかがでしょうか。

最近のパソコンがどのくらい進化しているのか興味がありましたので、1台組み立ててみることにしました。
最近の技術の進歩が体感できる組み合わせを考えて部品を購入してみました。
本来はQuad coreを選択すべきでしょが、CPUの値段が下がっていません。
コストをあまりかけたくないのですが、地デジチューナー(ワンセグではありません)も組み込む予定ですのでそれなりのスペックは必要です。

まず、マザーボードですが ASUSのP5K-Eを選んでみました。
チップセットはIntel P35+ICH9R ソケットはLG775ですので安定性重視のマザーボードです。すでに生産は終了予定のようですね。
現在はP45が主流になってきましたが、市場の評価とメーカーの信頼性で決めました。



CPUはIntel Core2Duo E8400 BOXにしてみました。7月の末に値下げになったのですが、人気が高いのか、思ったより値段が下がりません。
Core2Quad Q6600 も¥22000に値下げしていましたので迷いましたが、今回は見送りました。



グラフィックボードはASUSのEN8600GT/HDTP (PCIExp 256MB)にしました。マザーボードと同一メーカーにしたほうが合性問題も出にくいと思いましたが、ショップの方のお話では、まったくゼロではないと言っておられました。もっとハイスペックなボードも沢山ありますが3Dゲームをガンガンやる年齢でもないのでこれにしました。
GeForce 8600 GT搭載ですので3Dゲームもこなせます。ハイビジョンにも対応していますので十分ですね。DVI*2ですのでマルチディスプレイも可能のようです。



電源は2年近く前に予備として、購入しておいたものですが、今回はこれを使うことにしました。
エバーグリーンSILENT KING-3 450W.大型の冷却ファン搭載で静かです。



メモリーはTranscend JM2GDDR2-8K PC6400 800Mhz 1GB*2にしてみました。
デュアル動作が基本ですので、ペアで購入するほうが安心です。
組み立てて、すぐに定番ソフト「memotest86」を走らせてみました、10回でエラーはゼロでしたのでまずは一安心です。
「memotest86」はフリーソフトですので、ダウンロードしてCDにイメージ焼きをすれば簡単に利用できますので、大変重宝します。




組立は、いきなりケースに組み込まずに、専用の組立ボードに組み込みます。
自作PCも過去かなり組みましたが、ケースにいきなり組み込むとトラブルの解決に時間がかかりますので、このボードで基本的な動作テストをしてからケースに組み変えてみます。



最初はマザーボードを平らな机などの上に置き、CPUを取付します。そのあとリテールファンをセットします。ファンの足を強く押さえると基板が割れる恐れがありますので慎重にしないといけません。
それから、メモリーをセットしますが、ソケットは同じ色(今回は黄色)に差し込むことが大切です。切りカギがありますのでその位置を確認しながら慎重に押し込み両サイドのストッパーを内側に起こしていきます。



写真ではわかりにくいのですが、マザーボードの下部に、電源、HDD,FDD、DVD-RWを収納しています。
最近はHDDもDVD-RWドライブもSATA接続が主流になりました(写真の赤いケーブル)。
IDE用コネクターも1つありますので今までの資産も生かせます。

今回は部品取付から、電源を投入するまで1時間程度でセットしました。最初に電源を入れるときはいつも緊張します。しかし今回は一発でPOST画面が出てちゃんと起動してくれました。すぐにBIOSのセッティングをし、DVDをブートドライブの1番に変更し、OSのCDををドライブに入れ、PCを起動しOSをインストールします。
OSはとりあえず「Windows Xp PRO」を入れましたが、将来「Vista」を入れてデュアルブートにしてみたいと思っています。
このあと、マザーボードに附属しいているCDから各種ドライバーをインストールし、その後グラフィックボード用のディスプレイドライバーもインストールし準備が完了します。
自作初心者のころは、附属ソフトをすべてインストールしていましたが、あまり使わないソフトはインストールしないことにします。
必要なものはあとでインストールします。

とりあえず定番のベンチマークソフト「SUPER Π」104万桁を実行してみました。
15秒で完走しましたが、私の現在使っているPCで最速のものでも40秒台ですからかなり高速ですね。これでひとまず正常に動作しているようで安心しました。
これからは、このPCの話題もブログで取り上げてみたいと思います。

 機器構成 
M/B    ASUS   P5K-E
CPU    Intel  Core2Duo E8400
G/B    ASUS EN8600GT/HDTP256
メモリー  Transcend JM2GDDR2-8 PC6400 800 1GB*2
HDD     Seagate SATA2 500GB 32MB
DVD-RW LG電子  GH20LS10BL
電源    エバーグリーン Silent King 3

機器合計金額           ¥66440
ケースやキーボード、マウス、ディスプレイは別ですが、この程度で組めます。
ショップで組み立ててもらうと¥12000~¥15000で組んでもらえます。

HDDを除くと、マザーボード、メモリー、は台湾メーカー、DVDドライブは韓国メーカーです。電源は国内メーカーですが製造は中国のようです。残念なことにこの機器構成の中で国産はありません。生産国は中国が圧倒的に多くなっています。
これが現実ですので仕方がありませんが、ちょっと残念ですね。
ASUSの製品を選定したのには、劣化が一番心配されるコンデンサーが日本製で構成されている点です、やはり個々の部品の信頼性はまだ日本がリードしているものが多いようです。その点日本製品の品質の高さは世界中で高く評価されています。

PCショップオリジナルパソコンも人気があります。同じスペックでしたらこちらのほうが安くて動作も補償してくれますので安心です。

しかし、スキルアップにはやはり自分で組んでみることが一番です。
トラブルに見舞われたときに、自分で組み立てていれば、対処が容易にできます。
一番トラブルが多いのはハードディスクです。1ヶ月も使わないでクラッシュしたこともありますが最近はメーカー補償も利くものもります。バルク品は補償が短期間です。
はっきりいってハードディスクはいつかは必ず壊れると思っていて間違いないようです。そのため重要なデータは他の媒体に必ずバックアップしておく必要があります。このM/BもRAID(レイドと読む)を構築できますので、ミラーリングなどの設定により高度なセッティングも可能です。
 

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