ぼくはかん字が書けない

日々思う事を文章にしたくなり開設しました

漢字を読める意味も分かる、でも書けない

2024-04-03 21:52:48 | ディスレクシア
「城って漢字どう書くんだっけ?」

中学1年の時、社会科の授業中に友達に聞かれました。

「土に成る、だよ」

わたしはそうすぐに答えました。

「知ってるのになんで漢字で書かないの?」

友達はわたしのノートを見てそう言います。

「成るって漢字が思い出せないんだ」

それを聞いた友達がとても不思議そうな顔をしていたのを記憶しています。
土と成、どちらも簡単な漢字なので、
城という漢字がどう構成されているかを覚えているのなら、
もしくは城という漢字が頭に浮かんでいるのなら、
書けるはずなのに、と思ったのでしょう。
自分でも妙だと思われる事を言っている自覚はありました。
でもこれは本当の事で、これ以外には何とも言えなかったのです。

ディスレクシアだと判ってから過去を振り返ってみると、
これはわたしの特性がよく出ていた出来事だったと思い起こされました。
なんとかして漢字を覚えようとして、
漢字を分解して文字ではなく文章にして覚える方法を編み出し、
城は古代の土で成っている城をイメージして覚えたのですが、
結果は上記の通り、分解して覚えられなかった成が書けなかったのでした。

上記は上手く行かなかった例ですが、
このように漢字を暗記するのは難しくても、
適当な意味を付ければ覚えられる漢字もありました。

子供のわたしが考えたこの方法は無理があるので、
漢字を成り立ちから勉強すれば良かったのだと思います。
普通の勉強法だけが正解と決めつけず特性に合った方法を、
学生時代に見つけられていたら、
今より多くの漢字が書けるようになっていたかもしれません。


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