三浦 展 著
なんといってもウケたのは第2章にある「階層化による消費者の分裂」のところである。
女性は以下の系列分類されている。
(1)お嫁系
(2)ミリオネーゼ系
(3)かまやつ女系
(4)ギャル系
以上の4類型は比較的際立った分りやすい例であるが,現実にはこの4類型にのどれにも属さない,しかし人口の多い女性たちがいる。
と述べているのである。
それが,
(5)普通のOL系
である。
・専業主婦志向ではあるが,裕福な男性の争奪戦に破れ(あるいは早々に戦線を離脱して)今は未婚。
・ミリオネーゼのように仕事に生きがいを見出す意欲も能力も不足している。
・ギャルになるにはそこそこ知性も学歴も高い。
・美容師やアーチス地とになるほどの美的センスや自己表現欲求はない。
そこに追い討ちをかけて
「多少手に職衛やサブカルチャー系の職業には関心があるので,自由な時間を増やすために派遣職員になり。「ケイコとマナブ」を呼んでフラワー教室やらアロマテラピー教室やらゴスペル教室やらに通っては自分探しと癒しとプチ自己表現に明け暮れている。しかし,とてもそれを仕事にするところまではいかず,ふと我に返って,簿記などの資格でも取ろうかななどと思ったりもする・・・。」と続く・・・。
がーん
まさに私じゃないかい!?
アロマテラピー検定を受けたり,ウクレレ習ってみたり,職場の研修で「会計学入門」なんてのを希望し受講して,簿記の資格を取ろうかなぁと思ったり,彼氏さまの影響でオペラのDVDを見て,字幕なしで観たいねぇなんてドイツ語入門の本を買ってきたもののその辺重なっている・・・。
彼氏さまもここの記述には笑ったらしい。彼氏さま曰く
「世の中こういう人が大多数なんだから,悩むことなんて何もないんだよ。」
しかし,ここまで「普通のOL系」の典型的見本が自分だなんて思いもしなかった。
私はこの本のこの章があまりにもショックだったので,他の章はあまり興味を持たなかったが,現代の日本も上流と下流と2層化が始まっているらしい。
でもだ,何で私のことこんなにするどくついているの・・・。
あぁ,感想にも何にもなりゃしない。
しょっく