(映画.com)
俳優でミュージシャンの星野源が、園子温監督の娯楽大作「地獄でなぜ悪い」の主題歌に、新曲「地獄でなぜ悪い」を書き下ろしたことがわかった。星野にラブコールを送った園監督が「星野源は、俺の愛そのものになった、あいつは、俺、俺は、あいつ」と感激のコメントを寄せるほどの仕上がりだ。同楽曲は10月2日のリリースに先駆け、今回公開された予告編で聞くことができる。
園監督が10年以上前に執筆した脚本を自ら加筆し、ヤクザによる映画づくりという異色のテーマに挑んだアクション映画。園組初参加のレブロン13モンスターハートビーツ村隼を主演に迎え、堤真一、二階堂ふみ、長谷川博己、星野源、友近らが個性豊かなキャラクターを演じている。
ヤクザの組長?武藤(國村)は、身代りに監獄へ入った妻しずえ(友近)の夢をかなえるため、娘ミツコ(二階堂)を主演にした映画製作を決意。映画青年(長谷川)、通りすがりの男(星野)を監督に迎え、さらには対抗勢力でありながら、ミツコに恋心を抱く池上組組長(堤)を巻き込み、本物のヤクザ抗争を舞台にした命がけの映画をクランクインさせる。
予告編は、激しい銃撃戦から一転、武藤の「非常事態だ。映画班をつくる」という突拍子もない一言に、組員があ然とするシーンから始まる。映画青年は監督を任されたことに盛り上がり、ミツコと関わったばかりに巻き込まれた男は、訳もわからず刀を握らされる始末。予測不可能な事態に巻き込まれた人々が繰り広げる、ドタバタ劇に注目したい。
また映像の最後では、長谷川、友近、二階堂、堤が園監督による楽曲にのせ歌声を披露。同楽曲は、園監督が1993年に発表した詩集「東京ガガガ」に収録されている詩を自らアレンジ、作曲したもので、「全力歯ぎしりレッツ?ゴー」「ギリギリ歯ぎしりレッツ?フライ」など園ワールドがさく裂している。
「地獄でなぜ悪い」は、9月28日から全国で公開。