ぼんやりしてるとみえてくる

短歌とか、思いついたこととか。後ろ向きに走れ。

独裁者へ

2006年01月28日 22時15分48秒 | 短歌

世界一有名な独裁者に捧ぐ。


君がつくうそはほんとになるけれどだけどそんなのかなしすぎるよ


独裁なんてとてもかなしいことだけれど、
絶対だめだと思うけれど、
でも、もう死んでしまった独裁者をだれもかなしんであげないことは、もっとかなしいと思ったのです。
ただ、それだけです。


余談ですが、昔の言葉では、「愛し」って、かなし、って読むのだそうです。
愛しすぎて、切なくなって、だから、かなしいって言葉が現代語では悲しいになったんだって。
かなしいはあいから生まれているのだと思うとなんだか素敵ではありませんか。
この悲しい世の中をかなしんでいる心も本当は愛しく思っているのではないのでしょうか。