さて、本日から「シークレッツ・オブ・ニューオーリンズ」を紹介していきます。
今回はシナリオ集とは違いサプリメントなので、今までとは違い第○回とゆう形式で
何回かにわけて紹介していきます。
まず、第1回目である今回は、前置き的な感じで、このサプリにまつわる話から
このサプリはいったいどんなサプリかと言うと、
ざっくり言えば、翻訳されている「アーカムの全て」や「ダニッチの怪」などと同じ立ち位置で
まるごとその地域を解説したサプリメントです。
ただし、こちらは「アーカムの全て」などとは違い、現実にある地域を解説しており
その地域の1920年代の文化や社会、特徴ある場所、歴史などを現実世界に即して解説しています。
もちろん、クトゥルフのサプリなので、クトゥルフ的な架空の設定もあり、
ご飯にかけるフリカケのように、現実の舞台に架空の設定をまぶすような形で解説してあります。
比率としては、現実の解説60% クトゥルフの架空の設定40%、みたいな形でしょうか?
あと、こちらのサプリは網羅している地域がアーカムなどに比べて広いので
アーカムほど町を細かく解説しておりません。
その地域を何個かの区域に区分けて、
その場所の全体像と興味深い建物や店、歴史的建造物を何個かピックアップして解説してあります。
まー、僕の印象としては、もちろん写真つきで、色々解説してはありますが、
「アーカムの全て」などの「ラヴクラフト・カントリー」シリーズよりもざっくり度が多いかな~
歴史、文化、人物、クトゥルフの設定どれをとってもおおまかです。
「ラヴクラフト・カントリー」シリーズの情報量がすごすぎるだけなんですけどね
適当にゲームで扱うなら、これくらいおおまかな方がキーパー的には楽なのかもしれませんが
細かいのが好きなキーパーは、このサプリ以外に自分でその地域の情報をガイドブックやなんかの旅行本などで
補う必要があります。
ちなみに僕はこの手のサプリを翻訳する時、まずその地域の解説本を買って読み
ウィキやグーグルマップなどで、先に調べます
そーすると訳す時、その地域の具体的なイメージが湧いて、訳しやすいのです。
訳す時のテンションも違います。
なんか新しいスポーツを始める前に、いい道具で完璧にして形から入るってイメージに近いのかもしれません。
アメリカ人に常識的な事で、そんなに詳しく書いてない事も
いちいち細かく調べます。でないと不安なので。
で、このサプリはシリーズ化されており
このニューオーリンズ以外では、ニューヨーク、サンフランシスコ、ロサンゼルス、
さらには日本、モロッコ、ケニア、チベット、など一国まるまるを網羅したものもあります。
僕はその中では、このニューオーリンズが一番好きです。理由はいくつかあります。
後で述べます。
さて、このシリーズ、僕は多分翻訳はされないだろうと思っています。
なぜなら、日本ではあまり需要がないからです。
クトゥルフ神話TRPGをやる時、たいていの日本人は
よくわからんアメリカの1920年代の舞台より
現代日本を選ぶと思うのです。
その方が、具体的な世界のイメージの共有がプレイヤーとキーパー間ですぐにできるし
なにがあって、なにがないか、どんな感じか、どんな行動ができるのか、解りやすいからです。
一方、原作のクトゥルフ好きの人はというと
彼らには「アーカムの全て」「インスマウスからの脱出」などのカントリーシリーズが翻訳されており
こちらはクトゥルフのためだけに作られた架空の町とゆうこともあって
どうせ1920年代でやるなら、このクトゥルフのためだけの町があるじゃないかとこれで遊びます。
町のいたるところにクトゥルフの設定があり、雰囲気もばっちし
原作でもよく登場するので、原作の世界観が好きな人でもこれで大満足です
いったい誰が、現代日本人にとって、あんまり知識がなく、イメージがしずらい舞台を使いますか?
現代日本で十分じゃん
1920年代なら架空の町でいいじゃん
もしくは、もっと時代が離れて、むしろそっちの方がファンタジーとしてイメージしやすいダークエイジか
シャーロックホームズの世界でわかりやすいガスライトしようってなります。
だからイメージするのに面倒で知識もある程度自分で調べなきゃいけない
1920年代の現実の世界の都市に需要はそんなにないのです。
ところで、僕は1920年代のアメリカが大好きであります。
もちろん、最初は特になんとも思ってはいませんでしたが
クトゥルフの小説を読んだ時、登場人物の気持ちやそのまわりの世界が知りたくて
ちょこっと調べていくうちに1920年代にどんどんはまっていきました
映画やビデオでの視覚イメージはもちろん、解説本やネットで調べると
自分が今までそんなに知らなかった事が次々出てきて、ワクワク
もっとこの世界を知りたいと思うようになったのです。
だもんで、このようなサプリは大好物なわけです。
現実にあったてのが特にいいのです。
その中でもこのニューオーリンズはクトゥルフにぴったりな街で大好きです。
ジメジメした暑さと、オカルトがあってもちっとも不思議でない街
原作小説「クトゥルフの呼び声」でも登場し、ブードゥーとゆう怪しい宗教があり
樹木が生い茂る沼地バイユーや大邸宅があるガーデンディストリクト、
中心街であり怪しくもありテーマパークのようなフレンチ・クォーターなど舞台設定も多彩だし
アメリカの都市でありながら他の町にはない特徴的な部分も顕著で、
そして現代風景も昔とあまり変わってなく、現代の写真でも十分1920年代といいはれるし
現代のガイドブックでも1920年代がわかる感じはキーパーにも優しい
そして実際訳している時も
ゾクゾクできるほど楽しかったです。
訳しやすかったのかもしれません。
シークレッツ・オブ・ロサンゼルスなんて
電話帳を訳しているみたいで、退屈でしょーがなかったから
文章のセンスもあるかもしれません。
さて、サプリではまず、序章の後に、ニューオーリンズの歴史をざっくり紹介しております。
ここにはクトゥルフ的な架空な個所はなく、おおまかに説明しております。
その後、気候、地理、宿泊場所とレストランの概要、治安の概要と続きます。どれも
おおまかな解説です。
で、社会慣習へと続き、ここでは主に人種差別の1920年代の現状を解説しております。
続いて、おもな新聞と、社交クラブの有名なものが解説され
マルディグラとゆうニューオーリンズの有名な祭りの解説にいたります。
で、最後に1920年代以外でニューオーリンズを舞台にする時の変化について
ちょこっと解説してあります。
ここまでがニューオーリンズの歴史の章に書かれてあります。
ここまではクトゥルフ的な架空の設定はほとんどありません
この後の目次を紹介すれば
次はいよいよニューオーリンズの中心街フレンチ・クォーターの章
その次が他の部分(港やお金持ちが住むガーデン・ディストリクトなど)の章
次がバイユー地域の章、ブードゥー教の章ときて
最後はシナリオが一本載っています。ちなみにタイトルは「5つの太陽の黄昏」です。
あと、僕の参考文献と参考映画をちょこっと紹介しましょう。
まず、映画ですが、もちろんニューオーリンズを舞台にした映画は沢山あり
「欲望という名の列車」「雨のニューオーリンズ」などの古い映画もありますが、
僕が一番おススメするのは、もちろんミッキー・ローク主演のオカルト映画「エンゼル・ハート」です。
後半、探偵であるエンゼルが謎を追ってニューオーリンズにやってきます。
そのオカルト色満載のニューオーリンズの描写は怪しくてグロくて
これぞ、クトゥルフ的ってな感じです。
正直、ニューオーリンズはこれだけの街じゃないんですけど、
その怪しい部分が一番描かれていて、映画自体もオカルト好きなら十分堪能できると思います。
ちなみに設定年代は1980年ごろですが、1920年代でも車の形以外はほぼ同じ感じなので
雰囲気を知るのに通用します。
もう一本は「サザン・コンフォート~ブラボー小隊 恐怖の脱出~」です。
マイナーな映画ですが、これはバイユー地域の湿地帯を知るのに参考になります
ケイジャンと呼ばれるバイユーに住むフランス移民の子孫の種族の村も出てきます。
ストーリーは、アメリカの訓練兵たちがバイユーで訓練中、出会ったケイジャンを挑発し
それによって湿地帯の中で恐怖を体験するって映画です。
まー、B級で、おもしろいかと言われれば?な部分もあるんですけど
バイユーという場所を視覚イメージでとらえるのには十分参考になります。
小説「クトゥルフの呼び声」の警官隊がカルトの儀式に踏み込む場所もここなんで
小説のイメージもわかります。
文献のほうですが、ガイドブックとかこれも色々あるのですが、
僕は泉けい著の「ガンボ!―ジャズの生地、ニューオーリンズに万感の思いを込めて」をおススメします。
主人公である筆者が、ニューオーリンズに住んだ時の街の風景、人々の暮らしを
実に読みやすい文でわかりやすく書いてあります。
そこから伝わる情報は、視覚ではわからない街の生の暮らしのものなので
街の雰囲気を知るのにはもってこいです。
これ以外に、グーグルマップで実際にフレンチ・クォーターを歩いたり
その他の気になる場所を歩くのもイメージをつかむのにはもってこいです。
そして写真のない場所も、1920s new orleans 建物名などで画像検索すると
このサプリ以上の写真が見れますので、そういう方法もありです。
今回はここまでです。次回からは、もう少し詳しい感じで最初から紹介していきます
今回はシナリオ集とは違いサプリメントなので、今までとは違い第○回とゆう形式で
何回かにわけて紹介していきます。
まず、第1回目である今回は、前置き的な感じで、このサプリにまつわる話から
このサプリはいったいどんなサプリかと言うと、
ざっくり言えば、翻訳されている「アーカムの全て」や「ダニッチの怪」などと同じ立ち位置で
まるごとその地域を解説したサプリメントです。
ただし、こちらは「アーカムの全て」などとは違い、現実にある地域を解説しており
その地域の1920年代の文化や社会、特徴ある場所、歴史などを現実世界に即して解説しています。
もちろん、クトゥルフのサプリなので、クトゥルフ的な架空の設定もあり、
ご飯にかけるフリカケのように、現実の舞台に架空の設定をまぶすような形で解説してあります。
比率としては、現実の解説60% クトゥルフの架空の設定40%、みたいな形でしょうか?
あと、こちらのサプリは網羅している地域がアーカムなどに比べて広いので
アーカムほど町を細かく解説しておりません。
その地域を何個かの区域に区分けて、
その場所の全体像と興味深い建物や店、歴史的建造物を何個かピックアップして解説してあります。
まー、僕の印象としては、もちろん写真つきで、色々解説してはありますが、
「アーカムの全て」などの「ラヴクラフト・カントリー」シリーズよりもざっくり度が多いかな~
歴史、文化、人物、クトゥルフの設定どれをとってもおおまかです。
「ラヴクラフト・カントリー」シリーズの情報量がすごすぎるだけなんですけどね
適当にゲームで扱うなら、これくらいおおまかな方がキーパー的には楽なのかもしれませんが
細かいのが好きなキーパーは、このサプリ以外に自分でその地域の情報をガイドブックやなんかの旅行本などで
補う必要があります。
ちなみに僕はこの手のサプリを翻訳する時、まずその地域の解説本を買って読み
ウィキやグーグルマップなどで、先に調べます
そーすると訳す時、その地域の具体的なイメージが湧いて、訳しやすいのです。
訳す時のテンションも違います。
なんか新しいスポーツを始める前に、いい道具で完璧にして形から入るってイメージに近いのかもしれません。
アメリカ人に常識的な事で、そんなに詳しく書いてない事も
いちいち細かく調べます。でないと不安なので。
で、このサプリはシリーズ化されており
このニューオーリンズ以外では、ニューヨーク、サンフランシスコ、ロサンゼルス、
さらには日本、モロッコ、ケニア、チベット、など一国まるまるを網羅したものもあります。
僕はその中では、このニューオーリンズが一番好きです。理由はいくつかあります。
後で述べます。
さて、このシリーズ、僕は多分翻訳はされないだろうと思っています。
なぜなら、日本ではあまり需要がないからです。
クトゥルフ神話TRPGをやる時、たいていの日本人は
よくわからんアメリカの1920年代の舞台より
現代日本を選ぶと思うのです。
その方が、具体的な世界のイメージの共有がプレイヤーとキーパー間ですぐにできるし
なにがあって、なにがないか、どんな感じか、どんな行動ができるのか、解りやすいからです。
一方、原作のクトゥルフ好きの人はというと
彼らには「アーカムの全て」「インスマウスからの脱出」などのカントリーシリーズが翻訳されており
こちらはクトゥルフのためだけに作られた架空の町とゆうこともあって
どうせ1920年代でやるなら、このクトゥルフのためだけの町があるじゃないかとこれで遊びます。
町のいたるところにクトゥルフの設定があり、雰囲気もばっちし
原作でもよく登場するので、原作の世界観が好きな人でもこれで大満足です
いったい誰が、現代日本人にとって、あんまり知識がなく、イメージがしずらい舞台を使いますか?
現代日本で十分じゃん
1920年代なら架空の町でいいじゃん
もしくは、もっと時代が離れて、むしろそっちの方がファンタジーとしてイメージしやすいダークエイジか
シャーロックホームズの世界でわかりやすいガスライトしようってなります。
だからイメージするのに面倒で知識もある程度自分で調べなきゃいけない
1920年代の現実の世界の都市に需要はそんなにないのです。
ところで、僕は1920年代のアメリカが大好きであります。
もちろん、最初は特になんとも思ってはいませんでしたが
クトゥルフの小説を読んだ時、登場人物の気持ちやそのまわりの世界が知りたくて
ちょこっと調べていくうちに1920年代にどんどんはまっていきました
映画やビデオでの視覚イメージはもちろん、解説本やネットで調べると
自分が今までそんなに知らなかった事が次々出てきて、ワクワク
もっとこの世界を知りたいと思うようになったのです。
だもんで、このようなサプリは大好物なわけです。
現実にあったてのが特にいいのです。
その中でもこのニューオーリンズはクトゥルフにぴったりな街で大好きです。
ジメジメした暑さと、オカルトがあってもちっとも不思議でない街
原作小説「クトゥルフの呼び声」でも登場し、ブードゥーとゆう怪しい宗教があり
樹木が生い茂る沼地バイユーや大邸宅があるガーデンディストリクト、
中心街であり怪しくもありテーマパークのようなフレンチ・クォーターなど舞台設定も多彩だし
アメリカの都市でありながら他の町にはない特徴的な部分も顕著で、
そして現代風景も昔とあまり変わってなく、現代の写真でも十分1920年代といいはれるし
現代のガイドブックでも1920年代がわかる感じはキーパーにも優しい
そして実際訳している時も
ゾクゾクできるほど楽しかったです。
訳しやすかったのかもしれません。
シークレッツ・オブ・ロサンゼルスなんて
電話帳を訳しているみたいで、退屈でしょーがなかったから
文章のセンスもあるかもしれません。
さて、サプリではまず、序章の後に、ニューオーリンズの歴史をざっくり紹介しております。
ここにはクトゥルフ的な架空な個所はなく、おおまかに説明しております。
その後、気候、地理、宿泊場所とレストランの概要、治安の概要と続きます。どれも
おおまかな解説です。
で、社会慣習へと続き、ここでは主に人種差別の1920年代の現状を解説しております。
続いて、おもな新聞と、社交クラブの有名なものが解説され
マルディグラとゆうニューオーリンズの有名な祭りの解説にいたります。
で、最後に1920年代以外でニューオーリンズを舞台にする時の変化について
ちょこっと解説してあります。
ここまでがニューオーリンズの歴史の章に書かれてあります。
ここまではクトゥルフ的な架空の設定はほとんどありません
この後の目次を紹介すれば
次はいよいよニューオーリンズの中心街フレンチ・クォーターの章
その次が他の部分(港やお金持ちが住むガーデン・ディストリクトなど)の章
次がバイユー地域の章、ブードゥー教の章ときて
最後はシナリオが一本載っています。ちなみにタイトルは「5つの太陽の黄昏」です。
あと、僕の参考文献と参考映画をちょこっと紹介しましょう。
まず、映画ですが、もちろんニューオーリンズを舞台にした映画は沢山あり
「欲望という名の列車」「雨のニューオーリンズ」などの古い映画もありますが、
僕が一番おススメするのは、もちろんミッキー・ローク主演のオカルト映画「エンゼル・ハート」です。
後半、探偵であるエンゼルが謎を追ってニューオーリンズにやってきます。
そのオカルト色満載のニューオーリンズの描写は怪しくてグロくて
これぞ、クトゥルフ的ってな感じです。
正直、ニューオーリンズはこれだけの街じゃないんですけど、
その怪しい部分が一番描かれていて、映画自体もオカルト好きなら十分堪能できると思います。
ちなみに設定年代は1980年ごろですが、1920年代でも車の形以外はほぼ同じ感じなので
雰囲気を知るのに通用します。
もう一本は「サザン・コンフォート~ブラボー小隊 恐怖の脱出~」です。
マイナーな映画ですが、これはバイユー地域の湿地帯を知るのに参考になります
ケイジャンと呼ばれるバイユーに住むフランス移民の子孫の種族の村も出てきます。
ストーリーは、アメリカの訓練兵たちがバイユーで訓練中、出会ったケイジャンを挑発し
それによって湿地帯の中で恐怖を体験するって映画です。
まー、B級で、おもしろいかと言われれば?な部分もあるんですけど
バイユーという場所を視覚イメージでとらえるのには十分参考になります。
小説「クトゥルフの呼び声」の警官隊がカルトの儀式に踏み込む場所もここなんで
小説のイメージもわかります。
文献のほうですが、ガイドブックとかこれも色々あるのですが、
僕は泉けい著の「ガンボ!―ジャズの生地、ニューオーリンズに万感の思いを込めて」をおススメします。
主人公である筆者が、ニューオーリンズに住んだ時の街の風景、人々の暮らしを
実に読みやすい文でわかりやすく書いてあります。
そこから伝わる情報は、視覚ではわからない街の生の暮らしのものなので
街の雰囲気を知るのにはもってこいです。
これ以外に、グーグルマップで実際にフレンチ・クォーターを歩いたり
その他の気になる場所を歩くのもイメージをつかむのにはもってこいです。
そして写真のない場所も、1920s new orleans 建物名などで画像検索すると
このサプリ以上の写真が見れますので、そういう方法もありです。
今回はここまでです。次回からは、もう少し詳しい感じで最初から紹介していきます