ANCIENT METAL NATION

She is a member of Demolition Team

SEX DESIRE RECORDS !

2024-05-25 22:59:09 | 与太話

 

■ シンガポールの邪神 AS ASHAR 2024 年 奇跡の来日公演決定!!

Mystikal Hymns Over Japan

2024年6月1日(土)大阪南堀江SOCORE FACTORY
Maniac Lust vol.11
出演;
+ AS SAHAR (from Singapore/Malaysia)
+ CONTROLLED DEATH
+ SEX MESSIAH
当日3500円+1D
開場18:00/開演18:30

2024年6月2日(日)東京新大久保EARTHDOM
「Koiwa Death Fest.vol.92 Special 2024」
出演;
+ AS SAHAR (from Singapore/Malaysia)
+ REPUTDEATH (from Malaysia)
+ ANATOMIA
+ ABIGAIL
+ EVIL
当日4,000円+1D
開場17:00/開演17:30
Flyer by 072

 

それに合わせて、SEX DESIRE RECORDSより2タイトルがリリースされました!

AS ASHAR / Phenomistik  ¥2200

Bloodbath Recrodsの木村さんの解説です★

AS SAHARは1987年頃よりその活動を開始し、3本のデモを発表したあとファーストアルバム”Phenomistik"を録音した。

そしてこのアルバムは今日「イースタン・ブラックメタル」とよばれるジャンルの重要作品として評価される事となる。年月を経て多くの新しいバンド達の模範ともなった”Phenomistik"はイースタン・ブラックメタルを代表する作品として様々なフォーマットで何度も再発され現在も好セールスをあげている。

日出る国にてイースタン・ブラックメタルの憤怒を目撃せよ!

シンガポールブラックメタルの雄、AS SAHARとの出会いは1993年くらい、当時OCCULT GRINDER ZINEという内容は最高に地下深く、印刷はワープロ切り貼りではない素晴らしくプロフェッショナルなレイアウトで読み応えのあったファンジンの主催、かつ、大阪カルトドゥーム、ブラックメタルバンドOHURA MAZDOのリーダーであった竹内氏がやっていたCOCYTUS PROMOTIONというディストロで取り扱っていたデモ・テープでした。
その後、再発もされ今では簡単にインターネットでも聴くことができる時代ですが、当時は非常に新鮮な出会いでした。東南アジア、特にメタルシーンが長く続いていて独自の進化を遂げているマレー系メタルは独特なメロディ、楽曲が特徴だったと思います。SIL KHANNAZ、BRAIN DEAD、SILENT DEATH、NEBIRASなどを代表とするメタルシーンの中で、AS SAHARは、ひたすら暗黒、プリミティブを突き詰めながらも、マレーメタルの旋律を散りばめ、独創的でした。マレーシアのSIL KHANNAZのボーカルJaieの主催するNEBIULA PRODUCTIONSなどがメインで何枚もアルバムをリリースをしていましたが、海外にほとんど流通していなかったこともカルト度を増すのに貢献した感はあります。逆に言えば、国内だけでさばけていたというのはローカルシーンのデカさの証でもあります。

AS SAHARの活動歴は長いですが、オリジナルメンバーはベースのMalikのみとなってしまっています。満を持してなのかタイミングが合い、まさかアッサハールが日本盤を出す時が来るのか、来日公演する日が来るのか、と信じられないですがようやく時代が追いついたのかもしれません。
(Yutaka Kimura/Bloodbath Records)

1. Nadayage (Ashore)
2. Depressive Monsoon
3. Silumanial Dansacration
4. Tinggam
5. Simfonie Jimbalang
6. Fandeyian Okultika Hymnology
7. Meditasi Embun Pagi
8. Folkrafty Melo-Harvest
9. Nadayage II (Adrift)

 

TORMENTADO/SEX MESSIAH / split 7" EP ¥2200

BOY大倉さんの解説です ★

快進撃を続けるSEX MESSIAHの転換点は、私はやはり現ドラマー Abaddrums "SEXXX" Grinder氏加入に端を発した大胆なメンバーチェンジだったと思いますが、その快進撃のピークが何処なのか、まだ今も見えてこないところが、ちょっと普通のバンドのテンションとは違う点ではないかと感じています。今まで積み重ねてきた作品に限らず、2024年4月に大阪で開催されたNWN! / Hospital Festという歴史的なブラック・デス・メタル/エレクトロニクス・ビッグ・イベントですら、SEX MESSIAHの歩みの通過点の一つとして、極めてアンダーグラウンドなこのリリースを傍らで着々と準備していたのかと考えると、注目度の高さや、事の大小にとらわれない、Moenos氏のブラック・メタル理念が見えてくるのではないでしょうか。

2024年10月のサンパウロでの共演を記念して発売される、このSEX MESSIAHとTORMENTADORによるSplit 7"シングル。TORMENTADORはHOLOCAUSTO, SARCOFAGO, IMPURITY, etcといった伝説的なブラジリアン・ブラック・デス・メタルで活躍してきたミュージシャン結集という期待値の高さを上回る個性的なサウンドのデビュー作がマニアの間で高く評価されていて、このSplitリリースの話を聞いた時は大いに納得し期待してきましたが、現在のSEX MESSIAHの勢いを考えたら、さほどセンセーショナルなプレス・リリースとして飛び込んできたニュースと感じない人も、中にはいるかも知れません。しかし、近年のアンダーグラウンド・メタル・シーンでは実は徐々にマーケット・シェアが縮小しているという7"アナログ盤フォーマットの形態を選んでいる点には、決して打算など無く、リスクも伴うリリースと考えることもできますし、それでもSplit両者にとって(さらには1980年代からエクストリーム・ミュージックの伝説的なレコードをコレクションしてきたファンにとっても)、7"シングル盤は過去からこの先も永遠に魅力的なフォーマットの一つという、ピュア・マニアな姿勢の現れと察すれば、コスパだの合理性ばかりが優越の物差しとされる現代の価値観に対する挑発とも考えられます。

世界中のマニアが求めるブラジリアン・クラシックなスタイルから踏み外すことなく、しかし過去の栄光の焼き直しなどでは決してない、現代にアップデートされた粗野で原始的なブラック・メタルを表現できる数少ないグループのTORMENTADORの新曲は期待通りのテンションですし、SEX MESSIAHの"Priest in Suicide Forest"の再録音もまた、オリジナル本来のリチュアルなエピックと狂気のバランスがさらに研ぎ澄まされてバージョン・アップしています。スピーカーから飛び出すその両者のサウンドはもちろん、hellstorm & 072のIMMORTAL DEATHメンバー両氏によるアートワークを含めたジャケットの隅々にまで、現代と90年代の過激な地下音楽が交錯しているような危険性が充満した作品であり、実際に手にしている私は今も高揚が治まらずにいます。
(大倉了/Record BOY)

 

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