5話
相変わらず黒いレザーのミニスカートに黒いパンストを履いている彼は、歩く度に大きな胸をプルプルと揺れさせて椅子に腰かけるとパンストの切り替え部分が大きく見える程のミニスカートだった。そして立ち上がるとスカートは切り替え部分が辛うじて見えないモノだった。そしてそんな時、男の身体から彼と同じ手術を受けたスタッフは元々毛深い体質で中々、胸が大きくならなかった。
そして心は男で身体が女だったスタッフは顎にヒゲが生え鼻の下にもヒゲが生え胸には堂々とした胸毛までが生えていた。そして女から男になったトイレは座り小便だったが、小指程の大きさのクリトリスはそのままのサイズだったが勃起して女への挿入も出来そうだと話していた。
そんな状態がしばらくすると、彼は社長室に居てスカートの中に、そしてパンティーの中に指を入れて大陰唇に包まれたペニスの先っぽをクリクリしては、Dカップの乳房を揉み勃起した乳首をに指を滑らせ小さな声で喘ぎ声を出して身もだえしていたが、そんなことは誰も知らずに居てスタッフ達もトイレの中で自分を慰めていた。
そしてそんな中で彼は腹に付いた脂肪を取るためにクリニックを訪れ脂肪吸引をして何とかウエストの70センチをキープしていた。身長184センチの化粧バッチリの誰が見ても大柄な女にしか見えない彼は、たまにその格好で会社の近くを散歩していて世間の人達は彼をバスケットかバレーボールの選手と考えていたようだった。
だがそんないい女でも胸の揺れるDカップは歩く度にブルブルと大きく揺れ、彼はたまにその揺れの所為でバランスを崩していた。だが普段の事だからと気にも留めずにいたが、どうしても彼はハイヒールを履いて見たたかったがハイヒールを履くと身長は190センチ近くなって。通り過ぎる人たちの目が彼を縛り付けていた。
そして彼は通販でボディースーツを買って身体にフィットするか試して見て着心地のいい黒のスーツは彼の胸を揺らすことなくきっちりまとめ上げてくれた。そしてそれに合うひざ丈の青いワンピースを着て腰に飾りのベルトをして街中を歩くと男達の視線を感じるものの彼は女ではなく性別は不便だと考えても居た。
そしてミニカートの時には物凄い視線を感じていた彼は、初めて着たワンピースにも愛着を感じて男達の横を通る度に風に揺られる髪の毛を直すしぐさも男達の目に映っているのだろうかと、そんなことを考えながら会社に帰ってくると、小指程の大きさのクリトリスをトランスジェンダーの肛門に入れて腰を前後に振りそれにヨガリ声を上げる二人が居た。
二人は彼が帰って来たことも知らずに延々とセックスを楽しんで居た。そしてその光景を隠れながら見ていた彼はワンピースの上から右手の中指で乳首を回して楽しんで居た。そしてワンピースとブラジャーから伝わる微妙な感覚に陰部のペニスを紫色に変色させたことは本人も自覚はしていなかった。
そして二人がエクスタシーを感じて動きを止めた頃、彼は大きな声で「ただいまー!!」と、事務所に声を弾ませると二人はお互いに離れて何事もなかったかのように装い事務椅子に腰かけた二人は「お帰りなさい」と、彼を見つめた。
そして事務所とは別の場所にある営業所に勤務しているゲイの彼は周りからは所長と呼ばれ、自分がゲイだと従業員達には知らせて居て隠し事の出来ない所長は滅多に本社には来ることも無かったが、ほとんどをメールで本社と打ち合わせたりFAXでやり取りをしていた。ただそんな所長にも彼氏が居て、二人は同棲もしていた。
だが所長は本社の社長をしている彼がトランスジェンダーであることを知らないままだったが、所長が本社を訪ねる時は必ず先に連絡をしてからが普通だった。だがそんな彼らも悩みがあって、ゲイの生活をしている事で肛門の筋肉が弱って居て所かまわずウンチが漏れるために日常的に生理用品のナプキンで肛門をに塞ぐことが重要だった。
既に肛門の筋肉も弱って居た所長には肉体労働も出来ずデスクワークで営業所を守っているのが普通で、稀に出血もあってそれなりの悩みもあって「出来るだけ歩きたくない」と、思って居た彼にとって営業所の所長と言う肩書が唯一の救いでもあった。
このころになると営業所では大幅に人員を減らし、仕事のある夏場は顧客の現場に出入りし仕事の薄い冬場は本社が持って居るアパートの除雪や排雪を社長から管理を頼まれた不動産屋から仕事を貰って居て、一年中仕事のある営業所では従業員達は辞める者はいなかった。
そしてそんなある日の事、普段は事前に連絡を取ってから本社にくるはずだった所長が本社を訪ねて来て、何も知らない社長である彼は黒いレザーのミニスカートに黒いパンストを履き上にはブラジャーとキャミソール姿で、営業所の所長と鉢合わせになって二人は互いに仰天して無言になった。
そんな彼は両手で胸を押さえつけスカートの裾を下におろして恥ずかしい姿を見られた思いからか、その場を立ち去って社長室へと逃げ込んだ。一方、営業所の所長は初めて見る社長の女装姿に呆然と立ち尽くし無言で中に入ってくると社長がトランスジェンダーであることを二のスタッフが説明して聞かせた。
だがそんな社長の姿を見た所長も自分がゲイである事を二人に聞かせて解ってもらおうと必死になっていた。所長は「もしかしたら俺は首になるかもしれない…」と、女装姿の社長を見た事に対して「こんなことになるなら来なければ良かった」と、顔を曇らせ二人のスタッフから社長の事やスタッフである二人の秘密を所長に暴露した。
だが長身でありながらも化粧と髪型がきまっていた社長を見て心の中では「もう一度社長の姿を見て見たい」と、頭の中で混乱していた。そして本社のスタッフに書類を渡すと「もう一度、社長に合わせてもらえないか」と、スタッフに言葉を発したがスタッフ達は困惑しつつ社長室にいる彼にドア越しに所長の意志を打診した。
そして社長である彼はドアの鍵を外してスタッフと一緒に所長を中に呼び、立ち上がると大きく揺れる胸を揺らして気まずそうに所長に姿を見せると、所長は「実は俺はゲイなんです」と、気まずそうに「だから社長のことを否定はしません」と、床を見ていた所長は顔を上に上げると社長の目を見て「突然、来てしまって申し訳ありません」と、頭を下げて詫びた。
そして社長室に居た二人のスタッフも自分たちの事を所長に伝えると、所長は安心したように笑顔を見せて、照れくさそうに立ち尽くし「それでは俺は営業所に戻ります♪」と、言うと意気揚々と本社の人間が自分と同じLGBTであることに親近感を持ってニコニコして営業所に戻った。
そしてそんな時、夫を失い息子も大学を中退して母親と営業活動をしていた二人だったが、訪問先で「あ~あ!! アンタ新聞で見た人だろ!? 何であんなことして生きているんだよ!! 死ねよ糞ババア!!」と、ののしる心無い人達も居て、それでも税理士の女は息子と一緒に顧客を増やそうと必死に頑張って居た。
元はと言えば税理士の夫が顧客の社長(男)を犯したことが事件の切っ掛けになって、夫のことで逆恨みして社長(男)の陰部を噛み切ってやろうとした事が発端とされていて、なんとか夫の生命保険で示談したものの、人の口には戸を立てられずで、インターネットに事件のことが掲載され新聞社を巻き込んだ形として残って居て、今もその記事はネットで拡散されていた。
だが、そんな逆光にも負けずに顧客拡大のために親子は一緒に営業活動して一軒でも多く顧客を増やそうと額に汗している頃、トランスジェンダーの彼は、妻の理解で自宅から会社まで女物の服装で車で通勤していて、会社のロッカーでは化粧を整える程度になっていた。
そして自分でコーヒーを入れるとインターネットでニュースをユーチューブで見ていた。そんな彼は数年前から新聞の購買は止めていてネットだけが唯一信じられる情報網だと考えていた。ただニュースでもフェイクは何処にでもあるためにそれを見抜く力も必要だった。
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