自然好き生き物好きの雑記

思いつくまま感じたまま

富雄丸山古墳・奈良市

2023-02-14 00:30:00 | 日記
奈良市にある富雄丸山古墳で先月、発掘現場の一般公開が行われた。

富雄丸山古墳は4世紀後半に築造された日本最大の円墳で、その造出しの粘土槨の中から類例のない異形の銅鏡「だ龍文盾形銅鏡」と、日本最大で最古の鉄剣「蛇行剣」が割竹形木棺と共に出土した。

「東アジア最大」「日本最古」「類例のない」「国宝級」などと聞くと、剣や鏡は修復処理中で見ることができなくても、せめて出土した現場だけでも見ておきたい!という気持ちになり奈良市へ向かった。


十年に一度の最強寒波にも負けず、古墳周辺は長蛇の列だった。


1月28日、29日の2日間で約4500人の参加者が集まったそう。


蛇行剣(全長237cm幅6cm)
柄と鞘の痕跡も含めると全長267cm
古墳時代の鉄剣では東アジア最大で国内最古。
この巨大な剣がどのように作られたのかは今のところわかっていない。

だ龍文盾形銅鏡(縦64cm横31cm)
だ龍文とは、中国の神獣をもとに倭国の鏡工人が更に想像を膨らませ、独自の怪異な像に変化させた文様であることから、国内で作られた銅鏡だということがわかるらしい。
蛇行剣、盾形銅鏡のいずれも古墳時代前期における国内手工業生産技術の最高傑作で、当時の製作技術水準の高さを示しているという。


割竹形木棺
高野槙を縦割りにし、内部をくり抜き被葬者を納めたもの。約1600年の年月を経ても朽ちずに残っているなんて。




造出しに埋葬された人物は、墳丘中心部の被葬者を支えた豪族か?と言われている。
幸いにもこの部分は未盗掘だったそうで、今後木棺内部の調査も行われるらしい。
更なる発見に胸が膨らむ✨





最新の画像もっと見る

コメントを投稿