文学なんて
自己陶酔しているだけだろう
株でもうけた会社がカフェを開いて
たくさんの人が
珈琲でほっとできる場所を作るほうが
よっぽど社会のためになるじゃないか
何なんだ 文学って
読んだ人を悲しく 嫌な気持ちにさせることか?
人間の暗部を描き出す?
それがどうした
誰もが抱える暗く苦い思い出を触発し
今 楽しく生きる人を
暗く苦い過去に引き戻すことに 何の意味がある?
泥沼から這い上がらない自分と
世の中でヘラヘラ笑う人間を比べるな
どちらも同じなのだから
文学なんて
そんなものに
惑わされても
離れるものか