「今日のまるこ」おかわり。もう一回。

今時の家の建築は。

ここへ引っ越ししてきてから親しくしていただいた斜め前の94歳のおばあちゃん。
「100歳のお誕生日には尺玉の花火上げて祝おうね」などと言って笑ていたが。
去年療養病院へ入院したまま帰らぬ人になった…。
娘さんが同居しているが、娘さんはどなたとも交流しない方…。
おばあちゃんが入院した事は近所の方から聞いて知っていたが、コロナ禍でお見舞いにも行けず。訃報がポスト入っていて、それを見ておばあちゃんの死を知った。

お線香をあげにお邪魔したいが、コロナ禍で憚られる。
どうしよう…などと迷っている時、娘さんがお菓子を持ってやってきた。
「家を処分して私は引っ越しますので」と木で鼻を括ったような挨拶…。
どうやら家そのまま売って、その後建て売りの住宅が建つらしい。
解体から施工、販売まで一括で業者さんへ売ったようだ。

おばあちゃんが丹精込めた庭も、小綺麗にしていた家も、あっという間更地に。
そのあと直ぐに基礎工事。そして昨日は大きなクレーンが入って、あれよあれよという間に1日棟上げした。
施主がいない家の建築とはこんなふうなのか…。
無駄がないが情緒もないビジネスライクな建築風景をじっと見ている。

実家を建てる時。まずは「地鎮祭」をして、基礎工事、その後棟上げをする時は上棟式」と言って屋根に飾りを飾って、施主や大工の棟梁や関係者が餅やお菓子やお金を屋根からばら撒きする。下で待ち受けている人が、我先に…とそれを受け取る。
そして家の骨組みの中で豪勢なお料理を食べて、お酒を飲んで、宴が繰り広げられる。とまぁ、こんなおめでたい風景が繰り広げられた。

当時小学校6年生だった私。実家は新しく開発された住宅団地にあり、そちらかしこで建築ラッシュ。その度に学校で「今日は3丁目のどこどこで上棟式がある」と情報が飛び交う。上棟式は大抵夕方からだった。みんな学校から戻ると現場へ駆けつけて上棟式を待ち、ばら撒かれるお餅やお菓子お金を拾ってホクホクしていた。
昭和懐かしい風景だ…。

我が家を建てる時もその記憶が鮮明に残っていたので両親がした事と同じようにしたいと思っていた。まずは地鎮祭。夫と私の両親も参加して竣工式の鍬入れた。
上棟式もやろうと張り切っていたのだが…。残念ながら我が家は2×4工法の家。
棟上げがないのだ…^^;
地鎮祭の時の神主さんから拝領した基礎工事の時のコンクリートの中に埋める「埋め物」と、屋根裏に括り付ける「木製のお札」これはしっかりやって頂いた。

「今は地鎮祭も上棟式省く人が多いですよ」とハウスメーカーの方が言っていたが…
そう言えば施主のいる家でも地鎮祭など見かけなくなった…
寂しい話だが、これが時代なのかも。

この調子ではあっという間に家が出来上がるんだろうな…。
どんな人が買うのかな??

コメント一覧

naomaru0624
@asai0088yo こんにちは。
昔の懐かしい風景ですよね。子供の頃は楽しみでした。父と棟梁と大工さん達の嬉しそうな顔が忘れられません。
良い時代でしたね。
コメントありがとうございます😊
asai0088yo
懐かしい 事を 色々 思いださせて 頂きました
ありがとう ございます
 父と母が 喜んで やっていました
僕は 賃貸マンションですので こんな事は もやは
夢見たいですが
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