5月29日（水）英国人ご家族と京都ツアー

今日は早起きして京都へ。地下鉄、北大路駅でゲストに会った。ゲストは英国のヨークに近い小さな町、ホーデンにお住まいのジルさん(Ms)、マチューさん(Mr) ご夫妻と１０歳の娘さん、セラフィーナちゃんだった。ご夫妻は公立小学校の先生。ジルさんは校長先生、マチューさんは副校長。英国では若くても校長になれるようだ。セラちゃんは2キロ歩いて、小学校に通っている。

タクシーで金閣寺へ。修学旅行生をいっぱい見かけたが、私たちとは見学のタイミングが違っていたようで、不快なほどは混雑していなかった。混んでいる時は、この陸舟の松はスキップするが、今日はお連れした。


いつもは水がチョロチョロしか流れ落ちていない龍門の滝が、この迫力！　昨日の雨のおかげ。

舎利殿を手の上に乗せ、


祈願の文字が入ったろうそくを奉納し、タクシーで嵐山に向かった。今日は昨日と打って変わって、素晴らしい天気になった。昨日は大雨だった。ご家族は、今朝、早起きをして東京から新幹線で京都に来られた。北大路駅に9時にきちんと来ることができるきちんとしたご家族だった。昨日は東京も雨降りだったそうだ。ディズニーランドに行かれた。


嵐山の竹林。「ごめんなさい、パンダはいないんです」といういつものジョークに爆笑してくださるご夫妻だった。ちょっとした冗談でも大笑いしてくださる。早起きと長旅の疲れを見せなかった。セラちゃんも元気だった。１０歳ながら私より背が高い。私より英語もうまい（笑）　週に2回、サッカーをされている。


天龍寺の庭園に入ると、穴を掘っている人、発見。紫陽花を植えておられた。苔の生えた土はゴザの上に。おそらく、植え終わったら、苔は戻すのだろう。


ここの庭園の木や花には立て札があって、名前が英語と日本語で書かれている。ありがたい。これは『花笠石楠花』 英語名は“Mountain Laurel”


曹源池庭園。世界遺産。天気がいいと、こんな写真が撮れる。新緑が美しい。


ユーモアたっぷりの羅漢像をみながら、川の方に降りて行った。

大堰川。水の色が違う。これも昨日の大雨のせいだろう。

いつもは水量が少なく「こんなに水位が低いんでか？」とよく質問される。「台風が来たら、暴れ川になるんですよ」と答えてきた。今日は暴れ川だった。

嵐電と地下鉄で三条へ。また「がんこかい？」　馴染みの店員さんに「今日はまだ他の方が見えていませんよ」と言われた。私たちグループ御用達のレストラン。私はまた、寿司定食。ゲストさん、食べっぷりが良かった。ご夫妻はお箸がお上手だった。セラちゃん、お寿司をお箸で食べるのに苦戦。「元々、握り寿司は手で食べるものなんですよ」と応援した。わさび入りのお寿司を手で美味しそうに召し上がった。ご夫妻はビールも飲まれ、豪華なランチになった。

英国では長期休みが6回ある。長い休みは1ヶ月くらい。短いのは1週間。今回は1週間の休みを利用して日本に来られた。休みの時期が親子で同じなので、旅行プランを作りやすい、とおっしゃっていた。

タクシーで清水寺へ。五条坂を少し上がると、車は動かなくなった。恐怖の坂・渋滞。元気なご家族だったので、車から降ろしてもらい茶碗坂を歩いて上がった。

清水寺へ。仁王門と西門。いつもの混雑。


ところが少し移動するとこんな写真も撮れる。ゲストさんの様子を見ながら、連れて行く場所を工夫しないといけない。人ごみが大嫌いなゲストもいる。


絵葉書に出てくる場所だが、混んでたので一瞬で移動した。


裏に回って『濡れて観音』へ。ここはガラガラ。観音様に水をかけると微笑んでくれる。


音羽の滝の水には長い行列があったので、飲まず。飲んでいる人を笑いながら眺めた。清水坂、産寧坂、八坂の塔をさっさと歩き、祇園に向かった。帰りの新幹線の時間が決まっているので、もたもたしていられない。でも安井金比羅堂には寄った。縁を切りたい人、もの、習慣などを紙に書いてこの穴を潜り抜け、紙を貼り付けると、縁が切れるそうだ。う〜む。


京阪祇園四条駅からお京阪で伏見稲荷へ。奥社までは遊園地のように混んでいたので、神秘体験をしてもらうために、


熊鷹社までお連れした。ろうそくを売っているお店は閉まっていた。こだま池で柏手。


熊にも鷹にも狐にも出会わなかったが、猫ちゃんに遭遇。ご家族は犬1匹、猫2匹、鶏1羽、飼っておられる。セラちゃんの質問が完全に理解できなくて、トンチンカンな答えを返してしまった。セラちゃんは毒のある虫について聞いたのに、私は危険な動物のことを聞かれたのだと思ってしまい、「このごろ熊が人間を襲うんですよ」と言ってしまった。大人は私がわかるように、ゆっくりはっきり喋ってくれるが、子供はそうはいかない。CNNニュースを聞き取るより、子供の英語を聞き取れるようになることの方が、ガイドにとっては大事。ご家族は、箱根でスズメバチに遭遇したそうだ。

京都駅までお送りしてツアーは終了。ジルさんの携帯のQRコードをかざして、新幹線のチケットを発券しようとしたが、ちょっと手間取った。2つ目の機械でようやく成功。明るく元気なご家族と1日、京都を観光した。体は疲れたが心は軽かった。ありがとう。明日はディズニー・シーに行かれる。いい天気になるだろう。

英国の公立学校の先生の定年は６８歳だとお聞きした。マチューさんはカフェを経営していたが、転職して先生になり、ジルさんに出会った。先生の収入は安定しているが、上がらない。物価がどんどん上がるので大変だとおっしゃっていた。マチューさん「定年前に退職したいけど、どうなるかな？」　とても聡明そうなセラちゃんはエンジニアになりたいそうだ。環境問題に興味があるとも、おっしゃっていた。今日も素敵なご家族に会えた。