日々是好日

5月15日(水)若いフランス人カップルと京都全日ツアー

今日は1日で京都の名所10ヶ所を回るツアー。昨夜からの頭痛が治らないので、ロキソニンを飲んで出動。お腹の調子まで崩してしまい、不安なスタートとなった。朝、ゲストからウーバーで待ち合わせ場所に行くという連絡がワッツアップに入ったので、集合場所を最初の目的地、金閣寺のタクシー乗り場に変更した。私が黄色のジャケットを着ている、と書いたら、”I have long red hair.”と返信があった。


現れたゲストはマディーさん(女性)とアクセルさん(男性)。30歳くらいの事実婚カップルだった。おばあちゃんガイドですみません。
フランス南部のブリニョールにお住まい。マルセーユが近く、マディーさんの職場はマルセーユ。お二人はスポーツジムで知り合われたそうだ。アクセルさんの腕は筋肉隆々。共通の趣味はバイクでツーリング。自動車2台、バイク2台を所有。


金閣寺は修学旅行生が増えてきていた。それでも輝く舎利殿と美しい池を見て喜ばれた。職人さんが古くなった金閣寺垣を真新しい竹に替えておられた。


お二人が舎利殿を手に乗せた写真を撮ってあげたら、この方達も真似をされた。同じくフランス人だった。マディーさんは英語がとてもお上手。アクセルさんは簡単な英語ならわかるが、説明の英語はわからないご様子。マディーさんがフランス語に変えて、アクセルさんに伝えてくれた。


修学旅行の小学生たち。お行儀がいい。


豆政では試食後、ご購入。


タクシーで嵐山へ。髪の毛に悩みのなさそうなお二人だったが、御髪神社にお連れした。日本で唯一の髪の毛の神社。神道の参拝のやり方を教えた。


嵐山の竹林。


天龍寺の大きな蛙。アクセルさんが発見。アクセルさんは生き物がお好きなようで、池では必ず魚を見つけて喜んでおられた。


羅漢さんの仏像


大堰川まで降りて渡月橋の半分くらいまで行き、Uターン。新八茶屋でジェラード休憩。ジェラードはイタリア語。フランス語ではグラスと言うそうだ。


マディーさんは桜もち、私はピスタチオを選んだ。アクセルさんはノーサンキュー。甘いものがお好きではないようだった。


着物フォレストを通り抜け、龍の愛宕池で龍の目を触りながら願いごと。お二人は日本のアニメはあまりご存知なかったが、ドラゴンボールは知っておられた。


嵐電と地下鉄に乗って三条の『がんこ』へ。また『がんこ』かい?


マディーさんは、焼肉のセット、アクセルさんは、お造り、天ぷら、うどんなどのセットを召し上がられた。食べっぷりがいい。若いお二人に日本食の食べ方を教えるのは楽しかった。天ぷらはこの出汁に浸してね。お造り用にはお醤油ですよ。前回のメキシコ人も今日のフランス人もお醤油のことを“ソヤソース“と発音する。私はこのにぎわい御膳をいただいた。生ものは避け、お腹に良さそうなものを選んで食べた。嵐山でマディーさん、筍を食べたことがないとおっしゃっていたので、私の筍をあげた。「アーティチョークみたいな味でしょ?」お二人とも白ご飯にソヤソースをかけて召し上がっていた。


食後は京阪電車で伏見稲荷大社へ。この頃になると、ゲストとの距離が縮まってきた。私が「アランドロンはまだ生きていますか」と尋ねると何度も聞き返された。私のアランドロンの発音がおかしかったようで、大笑いされた。カトリーヌ・ドヌーブもご存命だが、整形手術のせいで、すごい顔になっているそうだ。また、日本の歴史を学校で学んだかと尋ねると”NO”だった。またもや片思い。私の高校の歴史の先生がフランス革命好きで、時系列まで詳しく教えてくれた。テニスコートの誓い、って何だったかな。私のフランス革命の知識はもっぱら『ベルサイユの薔薇』から。そんな話を若いお二人にした。


願かけ鳥居。ここでは持って帰ってもいいです、とはっきり書いてあるので、外国人は安心するようだ。絵馬だと吊るされて、いろんな人に読まれてしまう。鳥居の両側に祈願を漢字で書いてあげた。一つは『家内安全』だったが、もう一つを思い出せない。アクセルさんが『子授祈願』を提案すると、マディーさんにあっさり反対されたことは覚えている。


お元気そうだったので、熊鷹社まで行った。


こだま池


アクセルさん、亀を発見


続いてタクシーで清水寺へ。茶碗坂でタクシーを降りて坂を上がっていった。いつものフレンドリーな茶碗屋のおばさんに声をかけられた。「タバコだめよ」アクセルさんはスモーカーで、タクシーを降りた時、タバコを吸い始めたようだ。京都では、タバコを吸えないところがたくさんあるとお聞きした。知らなかった。

随求堂では誰も並んでいなかったので、入ってみた。胎内巡りと言って、お母さんの子宮の中に戻り、生まれ変わるところ。実際は大きな数珠を触りながら暗い中を歩き、途中で光を発見し、願をかける。そして生まれ変わることができるらしい。


願をかけて清水の舞台から飛び降りたり、滝の水を飲んだら願いごとが叶ったり。日本の寺社仏閣では、願かけばかり。

本堂の懸け造り。nailを探しましょう?と言うと、何度も聞き返された。


仕方がないので、シリーに聞いてみた。これを見せたら納得してくれた。マディーさんは、nailは爪のことだと思われたようだ。


マディーさんは私立の小学校に通われたので6歳の時から英語を習った。アクセルさんは公立の学校に行ったので、英語は12歳から。私と同じだ。思わず、握手した。アクセルさんは、アメリカがお好きではないことが、何となくわかった。

坂を降りながら、お土産探し。ネコ醤油皿を買われた。お醤油を入れるとネコが茶色く見える。箱根では富士山の醤油皿を買われたそうだ。


マールブランシュでは試食用の抹茶クッキーをいただいた。ベランダでこの景色を見ながら。


お団子屋さんの前で、マディーさんがお団子を食べたそうにしていたので、一緒に食べた。アクセルさんは一口食べて、ノーサンキュー。

縁切り神社である安井金毘羅堂に到着。縁を切るのは人だけではなく、物や習慣でもいいんですよ、と説明した。アクセルさん、喫煙の習慣は切らないそうだ。


祇園の花見小路を通り抜け、四条通りでツアーは終了。楽しんでいただけたようでよかった。私もロキソニンのおかげか、元気に終わることができた。フランス人のガイドは初めてだったかもしれない。40年前にパリに行った時、案内所で「チャンプ・エリゼはどこですか」と聞いたら、怒られたことを話した。当時は英語を使ったら、わからないふりをされる、という噂もあった。今ではどうなのだろうか。フランスに行ってみたいと思った。







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