涙目筑前速報+

詰まるところは明日を知る。なだらかな日々につまずいて
向かうところはありもせず、未来の居場所だって未定―秋田ひろむ

テイルズオブベルセリアを全クリした

2016-09-19 00:00:56 | ゲーム
先程テイルズオブベルセリアを全クリした。



クリア時間は60時間程度だった。
やり込み要素はあまり手を付けてないので、多分遊ぼうと思えばあと20~30時間は行けるんじゃないかと思う。
まあこの後ペルソナ5が控えてるし、他にも積みゲはあるので、ベルセリアはひとまずここでひと段落といったところだろう。
今回の日記では、クリアした段階での感想を書いていく。


■良いところ、好きなところ

・TPの概念が無い
俺は基本的にRPGはMP節約病だ。
エリクサー病というユーザーの特徴はあるが、俺はエーテルすら使いたくないタイプ。

そういう意味では、テイルズは毎回通常攻撃がメインになり、我ながら地味な攻撃スタイルだと思う。
ただ、今回はTPが無い。
〇×□△が攻撃ボタンで、それに設定した特技が出てくれる。
ついては、とにかく好きなだけ特技をぶっ放せる。
もちろんブレイクゲージがあって馬鹿の一つ覚えみたいにボタン押しまくってればいいわけではない。
だが、それでも通常攻撃一辺倒よりは華も出るというものだ。

・ライフィセットを中心としたキャラクターの魅力が好き
今回は主人公のベルベットというよりライフィセット(愛称:フィー)なんじゃないか。
全ては「フィーかわいい」で片付けられる。
2号と無機質に呼ばれ、最初は無感情だったこの子が次第に心を開いていき、愛くるしい小動物的な弟キャラになっていく。
言動も頼もしくなり、釣りのくだりなんかでは反抗期的な態度を見せちゃったり、とにかくかわいい。
男の子らしくカブトだかクワガタだかわからん虫にときめいて(結局はカナブンだった)、ベルベットに飼いたいと言い出すんだ。
ベルベットもベルベットで「・・・自分で世話するのよ」と甘やかす始末。ああ^~お姉ちゃんなんじゃ^~
あと「エレノアは2番、私が1番」のスキットもかなり良かったですね。。
おねショタ属性持ち辺りは悶絶を禁じ得ないポイントだったろう。

終盤には「僕がベルベットを守る」といわんばかりに前に前に出てくる男前になっているわけ。
あのDQN親に虐待されたかのような無表情だった2号がここまで男を上げるとは。。。
そして何より、フィーの成長は決して独りで成しえたものではなくて、ちゃんと周りのキャラが関わっている。
ロクロウとアイゼンが決断力や男としてのロマンを育て上げ、生真面目なエレノアが人と真摯に接することを教える。
マギルゥはマギルゥで自らを道化として演じることで、人が持つ負の側面や、正論だけで割り切れない世の中を婉曲的にではあるが諭しているようだった。
そうやって周りの連中と旅をすることで成長したフィーは、自分を救ってくれたベルベットの力になりたいとどんどん気持ちを強くしていく。
このゲームはベルベットの復讐劇というメインのテーマはあるけど、ライフィセットの成長物語としての側面も非常に強い。
そして、それを彩るキャラクター同士の距離感が非常に良かった。
表向きはお互いの利益の為だけにつるんでいるように見せかけて、仲間をないがしろにしないのが良い。
ラストでゼスティリアに繋げるかのような演出もあった。
俺はゼスティリアは未プレイでストーリーも大まかな部分しか知らないけど、知っているとより理解が進むんだろうなと感じた。

あと、ダリル、クロガネ、モアナ、メディサのようなサブキャラもスキット絵で出してくれたのは嬉しい。
特に母親がいないモアナをメディサが面倒見るくだりは本当に良かった。
年のせいか、ああいう親子劇は弱くなっちまったんだな。


■良くなかったところ、苦手なところ

・戦闘中のカメラワークが気になる
前述の通りTPを気にせず技の演出を楽しめるのだけど、画面隅に行った時のカメラワークで、自分の観たいと思っている画になってくれず、都度カメラリセットをかけなければならなかった。
カメラリセット出来るので致命的ではないが、結構頻繁にしないといけなかったので、そこが不満。

・武器や防具の売却、解体が面倒
今回は武器や防具にスキルが付いているので仕方ない部分でもあるが、そのせいで同じ名前の武器や防具が複数個で表示されない。
そのため、売却する時は1個1個選択しなければならないので、面倒くさかった。
その割にスキルや装備強化もイマイチ効果が実感できなかったし、これなら装備にスキル入れるのは必要ないかなと思った。

・レアボードの操作感が苦手
人によるのだろうけど、レアボードで曲がる時にキュッとした感じで曲がる。
もうちょっと緩やかに曲がれるようにしてほしかった。


■総括

・魅力的なキャラクターとストーリが良い
個人的には一番テイルズの中で好きなのがエターニア。
シリーズはアビスまでは定期的にやっていたがここ最近はあまりやっておらず、最後にまともにプレイしたのはヴェスペリアという程度。
思い出補正があるのでやはりエターニアやファンタジアのインパクトが強いが、それでも結構面白い。
テイルズらしいキャラクター同士の掛け合いだったり、前述の通りライフィセットの成長が特に良かった。

これまでのシリーズをやってて思うのは、だいたいどのシリーズでもどこかウザいキャラだったり変に押し付けてくるキャラいたものだけど、ベルセリアはいい感じにそういう事が無かった。
だからといってベタベタと言うわけでもなく、それぞれ目的があってお互いが適当につるんでいる感があった。
言い換えれば距離感が凄い良いバランスなのだ。
強いて言えばビエンフーがウザいキャラだったが、伏線的な意味でもあのキャラで良いんだと思う。

前作のゼスティリアがかなり酷評だったらしく、それに関連した舞台設定という事で不安感はあった。
だが、ふたを開けてみればそんなこと関係ないくらいしっかりと単品でも楽しめる作品になっており、テイルズ特有のキャラ同士の掛け合いは今回も素敵だった。
もちろん不満点もあったが、それを補うくらいの魅力で、プレイ中は続きが気になり寝る間も惜しいと思わせてくれた(実際結構夜更かしした)。
本当に満足のいく作品だった。



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