ニュースはタイのバンコクの洪水が多い。
自国がそのような状況でどれだけ研修生たちは心配だろう。
こちらとしても、とても他人事とは思えない。
そんな中、明るく、週末のホームステイプログラムに出発していったのが金曜日。
教職員はFD研修とやらで大教室に集められ、シラバスの書き方とやらの講習会。
学生の面倒見がいいという、北陸のK大学から講師をお呼びして、2時間の講演をお聞きするが、
いかんせん、置かれている環境が違いすぎて、ソフトだけをまねようとしても、それはムリではなかろうか。
明けて土曜日は京都へ向かう。
W文学会の大会が西本願寺隣のR大学にて開催。
昼食を取らず、直行し、展観。和歌、物語関連の大学蔵、ならびに個人蔵を拝見。
正午、委員会会場につくと、過日文化功労者となられた関西のドンK先生がおいでだったので、
お祝いを申し上げてご挨拶をする。
すると、体調が悪いけど、伊勢物語の本がもうじきでるから、とお話くださる。
いやぁ、またまた金字塔だろうか、すでに原稿は出版社に入稿済みだという。
書籍販売のコーナーが学会の大会の場合はあるのだが、今回も、国文学関係の書店が出張販売。
原稿のことで世話になっているK書院のH編集長と話しをする。
また、『古今和歌集』巻二十ー注釈と論考ーのS社のMさんから原稿依頼を受ける。
さて、今日は講演が2本。
いずれも『古今和歌集』に関するもので興味深いものであった。
O女子大名誉教授のH先生は恩師上野理先生とも親交が深く、事あるたびにお声掛けいただいているし、
今年、私が母校へ出講できたのも、K師匠のおかげであるが、O先生の「代打」でもあった。
お二人目のM先生はお話としてはおもしろいが、納得がいくかといわれると???。
ぞの後、懇親会場へ。
母校出身のメンバーがそろって後ろのほうのテーブルに控えていたが、な、なんと、
オープニングから舞妓さんの登場で、釘づけ。
もちろん、ふだん直接お話しのできない、広島のI大先輩、新大系で『新古今和歌集』を担当されたA先生をはじめ、
同じ名前のN大学のT先生、資料館のU先生などと二次会に行く。もちろん、K師匠の気配り目配り心配りの中、
有意義なひとときを過ごしたのである。
明日は大阪の学会である。
アサイチ、伊勢物語の演習は3年生が丁寧に調べ、報告をしてくれたのでまずまず順調。
次の1年生担任組は、来月の学園祭の準備を積極的に行ってくれて、これまた順調。
不調なのは大人の会議体。
16時半から全スタッフがそろって行う定例会議。
履修単位数の上限を16単位、124単位の卒業要件の中に教職のための単位も含めようという。
いかがなものか。これでいいのだ、となるのか。
まだ先行き不透明、十分な説明がなされていない、上意下達感があふれていながら、
そのまま話が通りそうだったので、挙手をして発言。
予定時間を大幅に超過。
引き続いて行われる行政との打ち合わせは1時間半遅れ。
これはあきらかに会議日程の設定ミス。
そもそもこの時間帯に設定すべきではなかったのに・・・と思ってもしかたなし。
こちらも行政側の対応に対して、発言。
フットワークが重すぎる。というよりも、どこまでやる気があるのか、の問題。
いっそのこと、ケツをまくって退席しちゃおうかとも思ったが、
それも大人げないので、じっとガマン。
会議は10時前に修了。
オトナってめんどくさい・・・とオトナが思う、自己矛盾である。
火曜日は母校に出講の日。
準備万端、気合いを入れて出かけたのだ。
たいがいコンビニでミネラルウォーターを求め、最寄駅のホームで一口飲んで、電車内に乗り込む。
車中では読書か書類に目を通すか、携帯を見るのだが、
この日は携帯を・・・と思って、ポケットをいじると、ない。
あれ?携帯、不携帯。
あれれ?
さっきコンビニで使ったぞ。やっと携帯でEdyなる電子マネーが使えるようになったのだ。
そして、そのときに電子マネー用の機器の上に携帯を置いたではないか。
だから、当然、使ったのだが・・・。
あっ!そうだ。目の前に赤ちゃんを抱いていたお母さんがいて、
その赤ちゃんがかわいらしいのに気を取られた。
ミネラルウォーターはしっかり手に持っている。
しかし、携帯は不携帯。
こんなときに役立ったのが「秘密の携帯」。
たいちゃんが、以前、もう一台もったら???と、まったくもって、信用されているのか、いないのか、勧めてくれた、アイツだ。
そのおかげで、電車の中で店を検索、コンビニを突き止め、ただちに連絡。まるで気分は犯人を追いつめるデカ。
置き忘れた携帯を見事、確保(所在確認!)
でもって、講義へ。
いやはや・・・。
所要をすませ、時間ギリギリに名店、いもやの天ぷらを食す。
もう20年来の店。
おかみさんと神田神保町のいもやは姉妹店である。
さらにおかみさんのおかあさんは106歳とご存命だ。
帰り際には天かすのお土産をいただき、携帯騒動などすっかり忘れてご満悦の遅めのランチであった。
どうでもいいといえばどうでもいいのだが、
少し細めのパンツ(ワタシ世代はズボンともいってますが)を購入した。
ワタシの場合、基本的にはアパレル、元デルモ(?)のたいちゃんが常にセレクトし、
常に「はけない、着れない、似合わない」の三重苦に悩まされるのだが、
今回は、「はけてる、着れてる、似合ってる(もちろん自画自賛)」。
うーん、この調子でスリムビューテイーになるかなぁ・・・
でも、きっと、K師匠からすてきなかりんとうが届くかもしれないしなぁ・・・
そんなところに、冷や水を浴びせられるように、夢を砕く通知が届いた。
それが、「特定保険指導を受けてみませんか?」なる通知。
太っていることが、ホントにそんなに悪いのか?
なんだか、魔女狩りならぬおデブ狩り。
でも、あと5キロ、いやあと10キロ、いや、あと15キロやせたら、
これはれこれで、着るものがみなブカブカだしなぁ。
そんなことを思いながらの10月も下旬。なんとも温かな秋である。
朝から冷たい秋雨。肌寒い週末となった。
たいちゃんはお休み。しかし私は「月曜日」。
授業回数の確保というのは、さほどに重要なものなのか、
量より質だろ、と誰もが思うにちがいない。
まぁ、質もたいしたものではないから、そうなると、質より量か・・・。
でもって、たいちゃんはお休み。
すっかりお休みモード。
むしろ、「なんで出かけるの???」的な視線を送ってくる。
それだけではなくて、「おなかとか、痛くなっちゃえば???」って、
そんな小学生のズル休みじゃないんだから。
でもこうしたマイペースがいいところでもある、とでも書いておかないとね。
さて、アジトでは書類を作ったり、学生の訪問を受けたりしているうちに指導法の授業となる。
K師匠が10月は忙しい、おっしゃっておいでだったが、まさにそのとおり。
会議、書類、会議、原稿、会議、会議・・・
いわゆる「クミアイ」なる組織がないと、どこに意見を申し上げればよいのやら。
ふーーーーーむ、不平ばかりではいけませぬ。
お仕事があることに感謝、です。トホホ。