ホリー・ガーデン

『ホリー・ガーデン』
江国香織
(新潮文庫)


ついに文庫本の表紙の折り返し部分が、表側も裏側も擦り切れました。。
読み過ぎです（笑）

学生時代にこの本に出会ってから文字通り数え切れないくらい読んでいます。

やはり煮凝りみたいな空気で固められた物語りです。

でも昨日読んだ本とは異なり、最終的には安心した気持ちになれる物語りだと思います。

果歩の不誠実に同調したり、静枝の生真面目に反発したり、中野の忠誠や清潔さにウザーイと感じながらも同情したり、毎回同じように反応して読むのですが飽きません。
毎回同じように反応できるところがいいのかもしれません。

非現実にいきたくなったら取り出して読む本。
この手の雰囲気は好き嫌いが別れますが(私も全ての江国作品を好む訳ではありませんが)、この本は格別に好きです。

日常に疲れたら読んでみてください
(そのまま日常が嫌になるかもしれませんが・・)