「飛び掛りますよ。」
まるさん、ずいぶんと大胆な格好でくつろいでますけど、
自分がどこに乗ってるかわかってますか?
「わかってますよ。 テーブルの上です。」
「チビの頃は乗るたびこっぴどく叱られていましたが、」
「今では、同居人がご飯を食べている時以外はOKみたいですよ?
顔だってテーブルで洗っちゃいます。」
「血の滲むような努力と忍耐によって、ついにこの地位を勝ち得ました。
それではおやすみなさい。。」
この間、宅配の女の人が来たときに 頭を撫でられ、「置き物みたい」
と言われたそうじゃないですか。まさか、デレデレしてたんじゃないでしょうね?
「や、やだなあ。 そんなわけないじゃないですか――。」
「男たるもの、何があっても動じない、ですよ。」