天井知らずの大学登録金

　先日の韓国ＫＢＳ放送の番組の話題です。
　韓国の大学の登録金（授業料）が、父兄だけでなく学生本人にも大きな負担になっています。

http://www.kbs.co.kr/1tv/sisa/chu60/vod/1608171_879.html

　日本語版がないので、簡単に内容をお話しようと思いますが．．．

　韓国では、大学の登録金を支払うために、多くの学生が金融業者から融資を受け、返済のためアルバイトに明け暮れています。
　学業を途中で諦め、通信教育に切り替えたり、休学したりする学生もいます。
　最近では、金融業者に脅迫され、風俗営業で働く女子大生までいるそうです。
　
　韓国の大学の授業料は、世界主要国家の中で第二位に高額なのが現状です。
　国公立大学でも、日本より高額です。
　さらに問題なのは、政府から大学への助成金が、世界主要国家の平均３分の１程度しかないので、学生の負担がそれだけ大きいということです。

　李明博大統領は、登録金の後払い制を行うと発表しました。
　卒業、就職してから、利子と共に返済する方法です。
  けれども、就職難の社会では、結局回収することができず、経済が悪化するとの懸念も出ています。
 　
　親子ともども苦労して大学に通い、卒業しても就職難の韓国社会。
　大きな改革がなされなければならないと痛感します。