日にちも曜日も忘れてしまう
スーパーの水曜日は
2,000円以上買うと
卵が1パック付いてくる
それまで買い物しないで
待っていた
水曜日だと思って
スーパーに行ったら
木曜日だった
それに
財布を忘れている
いよいよ
ボケが始まったか
財布は
型紙を作るために
テーブルに置きっぱなしだった
財布と言えば
やっとグッドな型紙が
出来た
大きさも改良してみた
素晴らしい見本が出来た
ヌメ革のエッジの磨きが
なかなかいい
革はタンニンなめしに限る
タンニンは
ミモザの木の皮から
取るのが多い
ミモザの木は
瑠璃ちゃん家になっていて
綺麗な花を咲かしていた
昔からの革のなめし方だ
今では
クロームなめしの革製品が
ほとんどだ
クロームなめしの革は
エッジを磨いても
ツヤは出ない
だからエッジは折り曲げて
作るしかない
しかも
クロームなめし革には
いろいろ問題がある
クローム自体も
健康に良くないし
有害物質を含んでいる
三価クロームから
六価クロームに変えたが
燃やすと
有害物質が出る
バングラデシュの
なめし工場の現状は
凄まじいものがある
働く人には
何も教えられていない
クロームなめし革は
強い革を作るために
第一次大戦の時に作られた革だ
コストとか色んな面で
タンニンなめしの革は
なかなか出回らない
革をやってて
気付いたことは
日本には
革製品はあまり向かないと思う
湿気が強いので
カビやすい
しかし革ほど
自由になる素材はない
まあ
なかなか捨てがたい
とりあえず
注文の財布は出来た
この革は
生成りと言って
最初は白いが
使っていると
だんだん飴色に変わってくる
染めなくても
ちゃんと茶色に変化してくる
経年変化と言って
売りにしている
時々クリームを塗ってやると
いつまでももつし
磨いてもやると
ツヤも出てくる
10年でも20年でも使える
素晴らしい革だ
財布を20年も使うとは
思えないが