ものづくり寄席News

日本のものづくり現場を東京大学ものづくり経営研究センターの専門家が熱く語った『ものづくり寄席』のブログです。

折り返し点です。『ものづくり寄席』

2009年02月12日 | ものづくり寄席News
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下足番日誌(2月10日)及び「ものづくり寄席」7日目のご案内

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●下足番日誌(6日目)

1月から3月までの全11回の予定でスタートした新春ものづくり寄席も6日目を終了して、折り返し点を迎えました。毎回、多数のお客様のお運びをいただき感謝しております。後半戦も引き続きまして、よろしくお願いいたします。
今回は当日の朝、FM放送J-WAVEでご紹介されたこともあって、初めてお越しのお客様も多数いらっしゃいました。
高座の方は、落語界でいえば二ツ目格ですが、若手のホープ中川功一駒澤大学専任講師の「優良部品メーカーにみる製品システム統合の戦略」の一席でした。

世界的不況の中、完成品メーカーの減産が相次ぎ部品メーカーも苦境に立たされておりますが、部品メーカー・材料メーカーがその中で生き抜いていくための戦略の一つをTDK、三菱化学メディア、村田製作所等の事例を挙げて解説していただきました。自動車部品産業は特定のメーカーの特定の車種の開発を共同で開発するのに対し、電機、エレクトロニクス等の世界では周辺技術を研究し、完成品メーカーのニーズを先取りして提案していくというお噺でした。部品・材料メーカーが不況を克服していく戦略の一つとしてご参考になれば幸いです。
参考資料としては、ウェブ上では残念ながら閲覧できないのですが、東洋経済新報社より発売されております「一橋ビジネスレビュー,56,2.pp.200-211.」に中川先生の論文が掲載されております。
中川功一(2008)“システミック・イノベーションに対するコンポーネント・メーカーの事業戦略―TDKのHDD磁気ヘッド事業の事例分析より―”http://www.iir.hit-u.ac.jp/iir-w3/hbr/t1hbr_vol56_2.html

さて後半戦に入りました次回のものづくり寄席の演目は、「新規事業をどのように創出していけばいいのか」を東洋大学経営学部の中野剛治専任講師に語っていただきます。
不況下では各企業とも新規事業の検討が課題となりますが、本業が苦しいときの新規事業の進出はなかなか難しいものです。なにかヒントになるお噺を提供できればと思っております。次回も幅広い皆様の多数のお越しをお待ちしております。

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<ものづくり寄席7日目=予告=>2009年2月17日(火) 19時より
<出演>中野 剛治
東洋大学経営学部専任講師
<演目>『新規事業をどのように創出していけばいいのか』
新規事業の創出は、ベンチャー企業だけでなく既存産業でも製造業、流通・サービス業といった幅広い産業において課題となっています。どのようにすれば持続的な成長を続けることができるような新規事業の立ち上げを行うことができるのか、その際の問題点を提示しながら、新規事業の立ち上げに必要な条件を提示していきます。

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