Monkeyのダラダラ日記

ダラダラとやってみます

TEAM GO GO ! 2007

2007-05-18 | NEWS
オーマイニュースより
夏至の日に3000万部の「温暖化防止“号外”」発行
「あえて紙使って訴えます」元お笑い芸人ら、準備着々

この記事を基に多少思うところを書いてみたいと思います。

TEAM GO GO ! 2007の活動については、幾つかの疑問の声が上がっていたわけですが、残念ながらこの記事では疑問点が晴れませんでした。むしろ、深まったかもしれません。


第1の疑問。目的と手段が逆転しているのではないか?

先ず、当初掲げた4,900万部と言う発行部数ですが、この根拠を日本の全世帯数としている事(当方の手元資料:平成17年版全国市町村要覧では50,382,081世帯)です。つまり、日本の全世帯の97%強への発行・配布を目的としていた点にあります(これを手配りしようと言うのだから達成すればギネスものだろうが、意味が伝わってこないのです)。この為に必要な資源については、幾度かのページの改訂が行われた結果、「一時的には環境破壊となるが、長期的視点から云々」という詭弁的一文が付加されて本日に至っています。ギネス達成が目的では無いかと疑われている所以ですね。加えて、今回のインタビューに対して、

>発行部数3000万部というのは、当初目標とした4900万部よりは少ないが、
>それでも日本人の4人に1人には行き渡る数字だ。

少しばかり、主張が変わってきているのではないでしょうか。4,900万→3,000万は良しとしても(本当は良くないけど)、当初の目的からすると、全世帯の60%に行き渡ると言う表現になるのではないでしょうか?3,000万と言う数字ありきで考えているのでは?と疑念は深まってしまいます。それだけの数量を印刷・配布する必要性と数値的根拠をクリアにしていく必要があるのではないでしょうか?


第2の疑問。号外に書かれる内容がわからないこと。

記事中にもあるように、

>5月25日の印刷所入稿を前に、現在掲載内容を詰めている。

と言うことであって、全ての内容を把握できないままに「募金せよ」といっているに等しいわけです。掲載される内容が正しくなければ(少なくとも個人としてそう信じられる)、詐欺に等しいでしょう。現に、公表されている内容についての指摘も見受けられます。「何をすれば→どうなる」と言うことは書かれていても、その根拠が一切示されていない。当然のことながら、良識のある人は調べますね。私はこの辺りはあまり詳しくないので参考としたブログを紹介しておきます。

http://daigan.dir.st/cs/blogs/blog/archive/2007/04/08/1229.aspx


第3の疑問。果たして5億円が必要だったのか?

オーマイニュースに掲載された時点では、数値計画は大幅に修正(変更という方が正しいか)され約2億円でしたが、当初の5億円と言う数値根拠は奈辺にあったのでしょうか。発行部数の変更や印刷費の軽減などの「お話」としての報告はあるようですが、会計的なものが見えてきません。


最後に

>結果が評価されてもされなくても関係ありません

これは、あんまりでしょう!この為に多くの人の「資金」と「労力」、そして国家・世界の「資源」を浪費してよいわけはありません。もしも、オーマイニュースがこのキャンペーンを応援していくつもりでこの記事を掲載したのであれば、私のように疑問を持っている人間にもわかるように追加取材を要望いたします。加えて、実際に発行・配布された部数なども追加記事として掲載していただきたいと思います。

追伸。編集部記事には、未登録者用コメント欄付けて置いてくださいよ…。

尚、「呼びかけ人」名簿や、集金方法など、?????な事は多いのですが、このエントリーでは割愛しております。

********** 追記 **********

別エントリーとすべきか、追記とするか迷ったのですが
05/19 17:06 新規のコメントがつきました。


印刷費用の正当性についてはわかりました(確認はしていませんが)
しかし、

>国内で6万人のボランティアが必要となります。
そうでしょう。だからこそスタート段階の企画が
甘すぎたと言われているのではないですか?

>でも企画そのものは稚拙であろうと壮大で立派です。
しかし、最初は耳に心地よい言葉でも矛盾点が多く内在しています。

>小利口になってしまし雄大な精神の発露が無いことです
この活動自体に疑問を感じませんか?思考停止していませんか?

このコメントはオーマイニュースに寄せられたもので、当ブログに寄せられたものではありません。しかし、このキャンペーンに対して否定的(疑問を提示するものを含めて)なブログ等に対する抗議コメントの代表的なものであったのでここに掲載いたしました。
このキャンペーンに賛同する多くの人たちが、自分たち一人一人の行動で環境問題を何とかしたいと考えていることでしょう。お世辞ではなく尊敬に値します。だからこそ、一度立ち止まって、冷静になり自分たち一人一人ができることをしっかりとやっていく。そのようにあってほしいと思うわけです。善意の資金が無駄にならないことを祈ります。