じゃあ、「他の暗号解読編 94」の続きに行きましょうカ
2007年の6月初旬、イブ=ミロクの翠さんは自宅の居間でたった一人で、大サタン、ベルゼブルと対峙していた (彼女は相手を黒い犬のような邪霊だと思っていた)
もちろん、ベルゼブルは既述した通り、彼女の魂の兄にあたる、アダム=キリストの幽体での変身 (変装) やでェ
このあたり、アニメ「機動戦士ガンダム」(初作) で敵軍同士に分かれた兄のシャアの乗るロボットを止めようと、戦闘機で突撃してくる妹のセイラの関係と、よく似てるな……
だから神様は、時々あのアニメを翠さんや仲間を語る時の比喩に持ち出せるように、しておかれたのや…
シャアを手伝うララァが超感覚者なのも、後に翠さんが兄のアダムを手伝うことになるのと、似ているしな…
さて、アダムは長いこと、時折サタン達に混じって偽の大サタンを演じてきて、今日が芝居の最後の仕上げの日やった
かつて彼が熾天使ルシフェルの芝居をして愛した少女、サモルエの魂が、翠さんの濃い幽体の中に小さく溶け込んでいた
懐かしいサモルエの存在に気づいたベルゼブル(=元熾天使ルシフェル) は秘かに喜びつつ、とうとうこの女に討たれようと決意する……俺の長年の苦しみを断つ時が来た、とでも言わんばかりに……
それもこれも、アダムが親神様と相談して決めておいた、はるか昔からのシナリオなのだがね
…それで、アダムはベルゼブルとして翠さんの技から何度も上手に逃げまくっていたが、ふと薄汚れた白い衣を来た、肩までの白い髪の天使に変容した……
初め翠さんにはなんのことか、わからなかった
どうして急に、人の姿になったのか
…アダムはおとなしくうつむいて床を見つめると、しゃがみ、いささか気落ちした様子で幻の白いカードを1枚ずつ出しては、床に丁寧に横一列に並べていった……
20枚位ゆっくり並べると、又下の段に並べていった…それを繰り返し、5段位になった
正座して見ていた翠さんは、彼が自分の罪をカードの形に表して、無言で説明しているのだと、感じた
…俺はこんなに沢山の罪を今までおかして来たんだ、それでもお前は俺を許すと言うのか…?
と、問いかけられている気がした
翠さんはいつも邪霊達にするように、もしあなたが心から反省して神様に謝ったら、神様はちゃんと許して下さるよ、そして天国へ行ってあなたが苦しめた人たちに謝ってつぐないをして下さい、
絶対許してもらえるし大丈夫だから、というようなことを心で訴えた
が、ベルゼブルはそれに特に同意する様子は見せず、ただ黙って立ち上がった
そして再び黒い山犬のような姿に戻ったので、翠さんは何だと思った
…それからベルゼブルは少し逃げ回ったが、翠さんは昼時になったのに気がついた
見ると、ベルゼブルは部屋の隅にうずくまってじっとし、こっちをうさんくさそうに見ている
彼女はまだ捕らえるのに何時間かかるかわからない、このままではお昼ごはんを食べそこねてしまう、今なら大丈夫かもと思い、相手の様子を見ながら隣の台所へ行った…
(今までの他の邪霊との戦いでも、相手が外の道端にじっとうずくまる時があり、必ずしも攻撃などが連続しないことを、彼女は知っていた、)
で、台所で冷凍してあったのり巻きを解凍し、手軽に食べられる物があってよかったと思いながらテーブルに向かい、のり巻きをほおばった
…みなさんでしたら、こんな時によく食事ができるな、とお思いでしょうが、そこが彼女の心臓の強い所で、非常に落ち着いています
本当は巨大な幽体を持つイブなので、まるでクジラみたいなのほほんとした所があり、ちょっとのことでは動じないでいられるのは、そのせいもあります
一方、ベルゼブルに化けているアダムは、翠さんを傷つける意図はさらさらなく、彼女がおなかがすいただろうと思い、わざと動かないふりをしていた
2人の戦いを遠くから見守っている他のサタン達や、ベルゼブルに依頼をした導師のエディがずっと視ているので、絶対手かげんしていると思われないよう、
アダムはしばらく相手をにらんで見張っているという、態度をした
…翠さんは心の目で隣の部屋の相手を見ながら、動かないな、と思い、(今まで6年間で800体程の邪霊を祓ってきたからある種の自信を持ちつつ、)「腹が減っては戦はできぬ」と言うからな、と楽天的に思いつつ、この先どうしたものかと考えた…
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