
…さて、つるま いかださん作の「メダリスト」の、コミック第9~12巻とそれ以後においては、中学に進学した いのりが、新たな環境を体験していく…
全日本の大会 (11~12才) で4位になったいのりは、その年の強化選手に選ばれた
コーチの司は、いのりの中にある迷いや焦りなどを見守りつつ、友人にしばらく彼女のコーチを頼み、全国を回って、いのりをサポートしてくれるメディカル・トレーナーの女性を、スカウトしてきた…
3泊の強化合宿に師弟で参加すると、光も来ていた
いのりは前に試合で光に負けたことを思い出し、急に強い敵意がわいてしまってにらみ、みんなが驚くほどだった
光はそれを感じとり、彼女と仲直りしようとするが、いのりはぎこちない
いのりは、合宿で高校生で世界ジュニア女王の岡崎いるかに気に入られ、仲良くなる
その後いのりはタイでのジュニアの海外試合に初めて参加し、4位となり、いるかが1位となった
他の海外試合では更にがんばり、世界ジュニア大会決勝 (6人) へ進出する資格を得る…
その頃、光は夜鷹に勧められ、現在の名古屋の そに鳥氏のクラブから、東京の別のクラブへ移籍した…そこはアメリカ人で元選手のフォックス女史が、経営していた
光もまた、全日本大会 (11~12才) で四連覇を果たす (いのりよりは年下)
やがて、いのり、光、いるか達は、全日本ジュニア大会で一堂に会し、対決することになった
2日間で2度ずつ競技をする
1日目、光がまずは高得点を出したが、有力選手のいるかは試走中にけがをして、棄権してしまう
後から演技するいのりは、動揺を抑えるはずが、試合でジャンプを全て失敗し、得点が足りず、翌日の2度目の競技に参加できなくなってしまう
いのりはショックを受けていないふりをし、会場から帰ろうとすると、心配した光が外で待っているのを見て、逃げ出した
いのりは近くの公園の茂みへ逃げ、追いついた光に、自分はまだまだ光に追いつけていないと激しく泣きじゃくり、敵意を見せたことを謝った
光はいのりを励まそうと声をかけ、明日はあなたのために最高の演技をすると、言い放つ
(いのりが立ち上がりたくなるように奮起させるため
光は、いのりだけが自分のライバルになれる可能性を秘めていると、思っていた)
翌日、光は全力で難易度の高い立派な演技をしたが、夜鷹の振り付けを、フォックスと相談して勝手に変更していた
光は夜鷹の通りになれ、とずっと教えられてきたことに対し、初めて本当の自分らしい演技をしたくなったのだ
客席のいのりへも参加を呼びかけるような圧巻の演技に、いのりは涙した…
光は優勝した
…その日の夜、貸しきりのリンクで光、夜鷹、フォックス、そに鳥氏らが集まった
夜鷹は光が振り付けを変えたことを怒らず、今日で陰のコーチを辞める、と言った
驚く光に、彼は自分は昔学ぶために毎年コーチを変え、強豪クラブを渡り歩いたが、結局自分でやり方を突き詰めるしかなかった
その結果、全勝できた
君にも、同じようになれ、と言ったのはそういうことだと言った
つまり、夜鷹と同じように、どんどんコーチを変えつつ、自力で最良の方法を見つければいい、ということだ
(天才だからできるんでしょうな)
それで彼は、今が潮時と思ったのか、光に模範ジャンプを見せた後で、脱いだスケート靴を置き、そのまま去って行った…
光の指導は、フォックスが完全に引き受けることになった
彼女は光に無理をさせないように(腰痛が出ている)しつつ、適正に指導しようとしている…
今は連載はここまでですね…
この後、いのりはどう立ち上がるのか、
また去った夜鷹はもう、出てこないのか? (彼は氷の上以外では生きられないように見える)
そして、順風に見える光は、と各自の成長や動向が気になります…
このマンガは最初はいのりを主人公として企画されたそうですが、
後にライバルとして光が考案され、夜鷹の生き方やコーチの司の成長、スケート界の実情など、多面的に読めるようになっています
なので、いろいろな魅力があると思います
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