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氷月神示 他の暗号解読編 362

国之常立神より皆様へ

翠(=イブ=ミロク) の前世についての語り
(今回初めて詳しく思い出したこと)

翠:
それから私は何かに憑かれたように、修行に励み始めた
自分が甘っちょろいということがだんだんにわかってきていたためで、既にしっかりしている他の人との差異を感じていた
お釈迦様の話を聞き、仲間同士で論争し、また自分に配分された役目を果たし、それがゴミ拾いだろうとなんだろうと、毎日の悟りに通じる修行なのだと自分に言い聞かせ、そして瞑想した…
全ての欲を絶つために、迷いを解くために、でも道は遠いように思えた
木を見て森を見て山を見て、雄大な自然の中にちっぽけな私、
空は青いのに、広いのに、なぜ私の心は狭いのか、
あのように澄まないのか、小さな事で揺れ動くのか、
その内に私はあの空でも、曇ったり晴れたり、時には雨を降らすなど、多様に変化している、
それを見ている私の心も、いつも晴れているわけではなく、鬱々としたり、時には泣きたくなったり雷鳴のように怒ったり、変化しているではないかと、思った
なんだ、自分も自然の一部なんだ、と安心した
空は変わるけれど空は空だ、私も私だ、本質が変わるわけではない
ただ、黒雲がずっといるようではよくない、払う気力が必要なのだとわかった
お釈迦様はーーいつも端然としてらっしゃる、どうしたらあのようになれるのか
何が起きても冷静で穏やかで、シルクのように柔軟で隙がない
上等の織物のようにーー立派な絵を見せて下さる
人生の荒波を越えていくための航海図だ…
私はお釈迦様に聞きたかった
どうしたら、あなたのように不動の姿勢になれるのですか、
どこからそのような信念がわいて出るのですか、
しかしふだんはお釈迦様は弟子達の間を普通に気さくに歩いていかれるのだが、みんながお話をしたり質問をしたがっていて、なかなか私が話しかける機会がない
むしろ最初お会いした時に、生意気な口をきいたことが、今となっては恥ずかしい思い出だ

円陣を組んでお釈迦様が話をされることがあり、みんなは取り囲んで聞き入った
お釈迦様は品があり、側におられるだけで安心感があり、頼りになった
この世の不満なことも、何でもお釈迦様がいれば明解におっしゃり、不安が消えていくように思った

ある時、私が薪を林のそばの納屋の前の枠木の囲みの中にしまっていると、後ろからお釈迦様が来られ、「ちょっと来なさい」とおっしゃった
私はドキドキして、ついていった
…誰もいない林まで来ると、お釈迦様は
「…どうだね、この頃は、」
と尋ねられた
たまに、向こうからこのように聞いて下さったので、短い対話をしていたが、今日はもうちょっと時間がありそうだった
そこで私は、
「はい、お陰様でずいぶん慣れました……しかし、自分の浅はかさ、未熟さを周りと感じてなりません」
と本音を吐露すると、横を向いて聞いておられたお釈迦様が、かすかにクスッと笑みを浮かべられたようだった
私は不思議で、
「何か…?」
と聞き返すと、
「なるほどな。自分を正しく見るのは、いいことだ。それが、進歩の第1歩だ。」
とおっしゃった。それから振り向いて、
「実は頼みがある」
「えっ。」
お釈迦様は私に、町のある人に伝言を届けてほしいと、おっしゃった
そのような大事な事を、私に申し付けて下さるのか
私は、緊張した
「寄り道しなくていい。まっすぐ帰ってくるように」
当たり前の事を、わざわざおっしゃったのが、少し気にかかった
私は伝言を聞くと、張り切って、行ってきますと言い、早速に出発した

町まで足どり軽く行き、目的の家に到達すると、(それは信者の家だった、) 私は家にいた主に伝言を伝えた
それは、今度町の○○の広場で説法を行うから、(聞きたい人集めを) よろしく頼む、ということだった
上がって座ったらという勧めも断り、私はすぐに辞去した
やれやれ、これで責任を果たしたぞと思い、少しゆっくり町を歩いて帰ろうとしていると、向こうから人がやって来た
私はびくっとして立ち止まった
それは、あの嫌な、ルーエスだった
(強引な、ダン○ョク野郎だ、)
前にだまされかけ、無事に逃げ帰ったが、彼が足を大ケガしたのを思い出した
もう、治っただろうか
見ていると、彼はやや姿勢を右に傾けて歩いていた
つまり、ケガをした左足をわずかにかばうような、歩き方だ
速さは普通だったが、まだ癖が残っているのだろう
彼も、私を見ると、呆気にとられた
(私は逃げようにも、脇にそれる道がなかった、)
お互いに立ち止まり、距離をとっていたが、私はお釈迦様の、「寄り道をせず、まっすぐ帰るように、」という教えを思い出し、一刻も早く、ここで時間を食わずに帰ろう、帰らなきゃと思い、
ルーエスへの気持ち悪さを吹っ切って、前へ歩き出した…
ルーエスは立ち止まったまま、私が通りすぎるのを待つ態度になり、目をキラッと輝かせて、ニヒルに口の片端を上げて笑んだ…
私は何も言わず、通り過ぎようと思ったのだが、根がバカなのか、お節介なのか、つい、通りしなに、「足はもう大丈夫か、」と横目でちらりと見て言った
すると彼は思いがけないことに、
「ありがとう、お陰様で」
と言った
私は驚いて立ち止まり、振り向いた…
ルーエスはやや前かがみの姿勢で物腰は柔らかくなっており、
「お前のお陰で助かったよ。…いつかはお礼を言わなくては、と思っていた」
と答えた
その変わりように、私の方がびっくりするほどだった
「そ、そうか…、それはよかった、」
私はあわてて言うと、
「元気でな、」
と言って歩き始めた…
「ああ、お前もな、お坊さん、」
と、ルーエスの声が後ろからした…
(なんだ、いいやつになってるじゃないか……よかった、よかった、)
と私は思った
お釈迦様が「寄り道しないでまっすぐ帰れ、」とおっしゃったのは、もしかしてこの事を予知しておられたのかもしれない、と思った
「まっすぐ」とは、ルーエスに会っても逃げないで、お前はそばを通って帰れ、ということだったのか、と感じられた…

わしから注釈:
前にも言ったように、このルーエスは、今世ではイシヤの導師のエディに生まれ変わっており、ミロクの翠さんとは、浅からぬ縁がございます…
前世で対立して2人が仲直りしたように、今世でも彼らは対立した後に和解し、親友同士となったのです…
(エディはもう、2013年に高齢でなくなりましたが、今はアダム=キリストの霊の片腕となり、協力しています)

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