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氷月神示 解凍 その1713

国之常立神より皆様へ

まさか、子供の自分が書いた物語が、わしの存在証明に使われるとは、50年前の翠さんは、思わなかったやろうなぁ
しかし、場面がいくつも抜けているために、彼女は、なんとなく不完全な気がして、この物語を書いたものの、不満やったのは確かや……
(次の2番目の、令嬢が出てくる作品の方が、どこも抜けていないのでよくまとまり、完成度が高いと彼女は気に入っていた)

…そこでもう少しロシアの物語の追捕部分を述べて行きます…
『驚いている二人 [=アレクセイとケオドフ] をしり目に、ターシャは
「おお、よしよし、」
と [小さな愛犬のシロップを抱いて] なでました。店員が困ったようにやって来て、
「お客様、犬は…、」
と言いかけてターシャの顔を見てあっと驚き、
「これは……、ターシャさまでしたか、」
と後ずさりして礼をしました。ターシャは、
「失礼ね! わたしが何をしたっていうの。」
「…どうぞごゆっくり、」
店員は渋々去って行きました。ほかの客が見ていましたが、又食事を続けました。どうも、この少女は町長の娘であるがゆえに、権勢を着て、いばっているようです。他に注意するものもいません。
二人があっけにとられていると、ターシャはわたしも座っていい、と言い、店員に椅子を持って来させると、向かい合う二人の間に座りました。そして、ぺらぺらとしゃべり始めました。何とかして、アレクセイの気を引こうと、懸命です。
「…アレクセイさん、こちらには慣れまして? 今度我が家の庭をご案内しますわ。バラがすてきですの。あら、もちろんケオドフも一緒よ。」
「悪いけどぼくは、」
アレクセイが言いかけると、ターシャはさえぎって、
「まだ、しばらくこちらにいらっしゃるんでしょう? いいんですのよ、いつでも。」
そして、
「うちの父はね、顔が広いですからいろんな有名な人が出入りしてますの。ご紹介できますわ。モスクワから避暑に来ていらっしゃる方も。モスクワへ帰られたら、何かとお役に立ちましてよ。」
そう言って立ち上がると、シロップを抱きしめて、軽快に、
「それでは又ね、」
と言ってウインクして、店を出て行きました。
二人は、同時にため息をつきました。
「…あれが町長の娘?」
アレクセイはあきれてつぶやきました。ケオドフは声をひそめて、
「町じゃ有名だよ。大資産家なんだ。土地を幾つも持ってる。」
そして、
「誰も注意できないんだよなあ。お母さんが子どものころ亡くなって、継母の人がいるんだけど。手を焼いてるらしいよ。」
「へえ。」
それから、二人は帰りました。』

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