「これ何? 」:実態
「文字、言句は、これ絵に描ける餅のごとし。」(弁円)
絵に描いた餅は、実態ではないので、食べることが
出来ない。
仏教では、言葉に対して一種の不信感があります。
言葉はコミニュケーションの道具であり、実態では
ありません。
「仏作って魂入れず」との言葉がありますが、
仏像を造っただけでは、ただの木や石コロにすぎません。
最も大切な、「何か」が疎かになっている状態です。
実態のない文字、言句から、本質を的確に見極める
修養が大切と言うことなのでしょう。
読書も、心静かに行間を感じ取れるように
なりたいものです。
* 緑陰に 吸い込まれしは 君の影
2020.11.06.moai291