「何これ? 」:肉体・精神
「この身は、地・水・火・風の四大を
かりに集めて、作り立てたものなり。」
(瑞龍鉄眼和尚)
釈迦は生類の体は、「肉体」(「地・水・火・風」)と
「四つの感覚作用」から成ると言った。
これらの集まりである身体は作られたもので、
神や霊魂は内在しないと説いた。
【閑話休題】:治水
地質学者の小出博氏は、災害の区分を、
「本家の災害」と「分家の災害」とした。
(「日本の国土」1973年刊)
「本家」と「分家」に災害を分類した理由は、
本家=長い間の経験で、災害の遭いにくい所に立地した。
分家=後発家であるので、災害の可能性のある場所に
立地せざろう得なかった。
それ故、本家の災害を、「天災」
分家の災害は、「人災」と位置付けた。
現代においては、宅地開発などで、安全性が低い
と思われる土地への居住等により、災害リスクが
大きくなっているものと考えられる。
政府は2021年2月2日に「流域治水関連法案」を
閣議決定した。
これは、浸水被害のリスクが高い地域を指定し、
住宅や高齢者施設の建設を許可制とする制度の創設である。
「流域治水」は、災害多発時代に向き合う新たな考え方です。
ハードだけでなくソフトが重要。行政任せでなく、住民も主体と
なる意識改革が求められています。
まだ充分とは言えない面もありますが、
いわゆる「本家の災害」や「分家の災害」の未然防止が
出来れば、好ましい事と思われます。
*「流域治水関連法案」の正式名称
=「特定都市河川浸水被害対策法等の一部を改正する法律案」
また、別の法案「重要土地等調査法案」の提出も検討されて
いるようですが、これは絶対納得できない法案です。
(なんだか「かの国」の法律みたいです。)
* 水温む 草木めばえ いずる候
2021.03.02.moai291