三井マリ子氏が初めて謝罪した秋田裁判の顛末

三井マリ子氏が松浦氏秘書を刑事告発したことは間違いだったと認め約2400万円の損害賠償請求を取り下げた裁判のまとめサイト

三井マリ子さん、橋下徹さん、そしてパンダ吉田さん。

2016-04-05 08:03:07 | 三井マリ子
彼氏のパンダ吉田さんが始めた糠床を僕もたまにかき混ぜます。楽しいな。


そんな中で選挙と裁判にまつわる話をひとつ。秋田県の三井マリ子さん。三井マリ子さんは、東京都議会議員やら大阪府豊中市の男女共同参画センターの館長やらの役職を務めたという経歴です。豊中市の役職はその後に雇い止めにされたとのことで、原告として裁判を起こしたという人ですが、たぶん僕ら30代になると知らない人の方が多いと思います。


その三井マリ子さんが、2012年の衆議院選挙に秋田県の小選挙区から民主党公認で立候補したと聞いて、へーっ!?今さら地道に地域に根をおろす政治家としてイチからやり直されるのかしら?!と興味と関心を持っていたのですが、まぁ落選されました。当時の(今もだけど)民主党のダメ具合を見れば、落選するのはわかりきったことなのですが。


ところがなんと三井マリ子さんは、落選したあとで、民主党の秋田県連代表の前参議院議員の松浦大悟さんやその秘書さんらを裁判で訴えたのです。政党交付金の流れが不透明で、その追求の裁判だと三井マリ子さんはブログなどで書いてあるのですが、裁判の訴状の請求内容は「三井マリ子の個人の人格権が傷つけられたから慰謝料何千万円だ!」というものなのですね。


政党交付金の流れが不透明で、だからワタクシは傷ついた!?というのだろうか。え?!アナタの傷つけられたプライド何千万。さすがワタクシは立派な人だということかしら。むしろその破格の損害額をどんな風に裁判で具大的に主張したのか知りたい。


まぁ、そんな途方もない裁判はまさか三井マリ子さんが勝てるハズもなく、そもそも勝つスジでもなく、ゼロ和解で終わったそうです。ゼロ和解とは、どちらもお金を払わない、すなわち三井マリ子さんが一分も勝っていない形で終わったのです。しかし、これだけ高額の請求をしながら、裁判所の判断として「ゼロ和解」を勧められたということは、金払えと訴えていた三井マリ子さんの敗訴ととらえるべきでしょう。


松浦大悟さんのブログの報告記事


ところがである。三井マリ子さんは、これをあたかも自分はまったく負けていないかのように、ブログで書いてあるのですね。ひっくり返そうです。これ、絶対に自分でも曲解してわかって書いてるでしょう。これは。


三井マリ子さんのブログの報告記事


三井マリ子さんを信用できない人だなぁと僕が思ったのは、和解条項として最終的にまとまった内容と、和解を取りまとめるために裁判官を通じて聞いた言葉と、そして和解に至る前での訴訟での互いの言い分とを、全く別次元のことなのに、それらを全てまるで同じ平場の話のように書いているところです。「私は負けてない」という体裁を整え、自分に集う人をゴマカシて納得させようとしているように僕には見えます。


秋田から立候補して、惨敗して、その体面を保つために、政党交付金の不透明(そりゃ不透明だとは思うが)に引っ掛けて、「ワタクシに恥をかかせやがったな」という壮大な敗者の弁の演出として、この裁判をしたのではないか?などなど、ワタクシは思いました。


だって、政党交付金の不透明を徹底追及する裁判なら、裁判所の判断すなわち判決こそが大事でしょう。判決で「原告の請求を棄却する」となったとしても、事実認定の中で、三井マリ子さんの求める謎について事実認定がされるのであれば、判決へとひたすら進むべきでしょう。


ところが、「被告らの「お詫び」の意思を裁判長が確認」(三井マリ子さんのブログ引用)したら、ゼロで和解だなんて。被告ら個人のお詫びなんていらないから、政党交付金の不透明が明らかにならなければ和解なんてイタシマセン!!!と言えない言わない三井マリ子さん。


これって「政党交付金の不透明の追及が目的」と言いながら、個人としての松浦大悟さんたちに対して、怒り晴らし恨み晴らしのために裁判したと認めるようなもんですよね。だから謝罪にこだわったんじゃないのかしら。政党交付金の不透明追及が目的なら、被告の個人のお詫びなんて、関係ないでしょう。


僕は他人事としてこの裁判を見ますと、「あぁ、三井マリ子さんは、自分が選挙で落ちた腹いせに、政党交付金と選挙制度批判に引っかけて、立候補を誘ってきた松浦大悟さんを個人攻撃したかったのね」としか思えずません。


しかし、三井マリ子さんの周りに集う人たちは、きっと三井マリ子さんの曲解?な説明でも「あぁ、なるほど。三井さん立派に裁判やりとげはったわぁー」「おめでとう」「おつかれさん」になるんだとは思います。それが人気のある個人に集う人たちというものでしょうから。


そんなワケで、人気があるとされる人の自己顕示的な駆け引きというのは、ホントに理解できないのですが、被告に据えられて引っかき回された松浦大悟さんや秘書さんたちはトンダ災難だったと思います。今回の裁判なんて三井マリ子さんが完全勝訴しても、松浦大悟さんと秘書さんが個人のお金で三井マリ子さんに慰謝料を支払うだけですよ。


三井マリ子さんは、政治や選挙の実情を変えたかったんなら、個人を被告にしてコテンパンにしたって、政治や選挙の実情や悪癖は変わらないじゃない。「ワタクシは正しいことを言っているから、個人をコテンパンにやっていい」という暴力を見させられた気がします。


民主党の党本部や地方支部を訴えるべきだろうし、国や党を訴える法律構成や事実の調査が難しいというのなら、それこそ三井マリ子さんだって素人じゃないんだから弁護士さんと運動論として、政治や選挙を変えるための裁判はどうあるべきかしっかり考えるべきでしょう。


あと何よりも、最後の最後の判断で立候補すると決めた自分の判断については、全て「騙された」「嘘つかれた」「私は全くの被害者」で通ると思っているのでしょうか。どんだけの素人政治家やねん。


このような三井マリ子さんの姿って、維新の会、いや橋下徹さんに似ていますね。選挙も裁判も、自分に集う人を自分の人気に繋いでおく演出要素だみたいな。キャッチコピー的に掲げられる目標と、その具体的内容はどうもズレている。それでも、本人にとってはそれでいいのです。自分をカッコよくキラリを見せるための選挙であり敗者の弁であり恨み節裁判なのだから。人を攻撃することも自分を輝かせるための演出。


という僕の勝手な「共通点を見いつけた」話でした。


土曜日の午前、我が家では相変わらずの果てないパンダごっこが繰り広げられて、朝から眠いです。こんなにかわいいパンダ吉田さんと今日は別行動でさびしいのぉ。

http://s.ameblo.jp/minamikazuyuki/entry-12092816139.html