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柳原白蓮の歌を読みました。 (yukariko)
2014-10-08 22:14:17
この記事の後で白蓮事件を読みました。
彼女も華族の子女としての境遇から炭鉱王との政略結婚、宮崎竜介との不義、出奔と再会、離婚、結婚後からは竜介の病気により一家を支えての文筆活動と怒涛の生涯を前向きに生きられてますね。
その人が横笛の鶯を詠まれた歌はとても深い気がします。
源平の争いの渦巻く時代にあっては滝口入道にとっての横笛はいつしか、通り過ぎた過去の女人として菩提を弔ってあげる対象でしかなかった…男と女の思いのかけ方の差を感じました。
 
 
 
この説話は高野聖の語り物でした。 (sakura)
2014-10-09 10:22:47
斉藤時頼の出家は、学者貴族の吉田経房の日記『吉記』にも見え、当時話題となりました。
少しがっかりしますが、出家の動機は横笛との恋愛が
関係しているかも知れませんが、本当の原因は不明です。
したがって横笛の説話が史実かどうかわかりません。

聖出家の動機は愛執に苦しみながら仏門に入る懺悔話の類が多くあり、
この説話も高野聖の唱導によって形成された聖の発心譚と思われます。

『平家物語』では、出家の動機は、恋愛と孝行の板挟みとなった時頼が
全てを投げうって仏に心のよりどころを見つけるとあり、
心を鬼にして意志を貫く滝口入道の姿が、あとに展開する
維盛入水の介添え役につながるのです。

王朝時代と違って、動乱期のこの時代、新しい生き方をする女性も出てきているのに、
『平家物語』の恋人や妻たちの殆どが哀れな美人です。

そして最後は仏道に帰依したり、入水したりと、柳原白蓮のように逞しく生きていません。
新しい生き方をした女性は、別の機会にご紹介させていただきます。
 
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